第1話『その執事、披露』
ファントムハイヴ家執事・セバスチャンの朝は早い。多忙な若き主人・シエルが快適に過ごせるよう全てを尽くす。それが執事の美学。ある日、シエルの仕事仲間の劉(ラウ)とともに、ファントムハイヴ家に来客が。セバスチャンは最高のおもてなしをすべく準備にとりかかるが、ドジな使用人たちは失敗続きで…。今日もまた、ファントムハイヴ家の日常が始まる──。
第2話『その執事、壇上』
シエルのもとにヴィクトリア女王から手紙が届く。同封されていたのは移動サーカスのチケット。「ノアの方舟サーカス」が訪れた街から子どもが消える事件が起こっているのだという。「女王の番犬」として調査に乗り出すシエルとセバスチャン。さまざまなショーが繰り広げられる中、セバスチャンは心ときめく存在と出会ってしまい!?
第3話『その執事、採用』
事件の調査のために訪れた移動サーカスで、サーカス団員にスカウトされたセバスチャン。潜入捜査をすべく、シエルも入団テストを受けることに。ナイフ投げや綱渡りを、セバスチャンの悪意あるフォローを受けながらこなしていくが…!?
第4話『その執事、同僚』
潜入したサーカス団で、新人として紹介されたのは死神・ウィリアムだった。まさかの邂逅の驚きが冷めやらぬままに、セバスチャンとウィリアムは宿泊テントまで同室になってしまう。険悪な雰囲気のまま対峙する二人。そして夜が更けていく…。
第5話『その執事、飛翔』
調査も残りは一軍テントのみ。テントに人がいなくなる公演時間を狙って調べようとしたところ、アクシデントによりセバスチャンがサーカスに出演することに。一人テントを探るシエルだったが、公演を終えて戻ってきたドールに見つかってしまい…!?
第6話『その執事、交渉』
無理がたたって倒れてしまったシエル。身動きの取れない主人に代わって、調査に出るセバスチャンだったが、その前にウィリアムが立ちはだかる。サーカス団の外に出ることを阻まれたセバスチャンは、傷心のビーストに近づき…。
第7話『その執事、撫養』
“お父様”と面会するジョーカー。タウンハウスに戻り、ソーマ&アグニの強い勧めでシエルを療養させるセバスチャン。セバスチャンの看病で回復したシエル。動き出すサーカス団員たち。それぞれの想いを胸に、全てが動き始める。
第8話『その執事、嘲笑』
ケルヴィン男爵によって語られる衝撃の真実。過去のシエルとケルヴィンの歪んだ繋がりが明らかに。それを知ったシエルが取った行動は…。そのころ、エリザベスが滞在している使用人たちだけのファントムハイヴ邸に、サーカス団の魔の手が迫っていた。
第9話『その執事、従容』
サーカス団員たちの襲撃を迎え討つファントムハイヴ家使用人たち。セバスチャンとシエルが選んだ彼らはファントムハイヴ家の秘密と誇りを守る私兵だった。その事実を知って絶望するジョーカー。彼らが抱えていたものとは…。そしてシエルが下す決断は…?
第10話(最終回)『その執事、遂行』
舞い上がる走馬灯劇場(シネマティックレコード)に映るのは悲しい過去だった。ケルヴィン邸にたどり着き、真実を知ったドールの悲鳴と刃がシエルに向けられる。鞄からこぼれおちるキャンディー。全てが炎に包まれ、閉幕の時を迎える。