第1話『ゼロのルイズ』
メイジと呼ばれる魔法使いの貴族と平民が暮らす異世界ハルケギニア、トリステイン王国。全寮制のトリステイン魔法学院では、いつものようにルイズ・ド・ラ・ヴァリエールが授業中に魔法を失敗し、教室を滅茶苦茶にしている。「魔法属性を持たないゼロのルイズ」と他の生徒にからかわれる中、プライドが高いルイズはあくまでも強気。そんなルイズは学校の使い魔召喚の儀式で、他の生徒が次々と召喚獣の呼び出しに成功する中、こともあろうに平民らしき男の子を呼び出してしまう…?!
第2話『平民の使い魔』
ご主人様のルイズはベッドでご就寝。しかたなく床で寝ることになる才人。翌朝、いきなり下着を投げつけられ、ルイズに洗濯を命じられる。「やはり夢じゃなかった……」と愕然とする才人。ルイズの傍若無人な振る舞いに抗議する才人だが、学院内で、シエスタという平民の給仕と出会い、この世界が貴族と平民に分かれた社会であることを知る。それでも才人は、偉そうに振舞う貴族に対して納得が行かず、ルイズのクラスメイトであるキザな貴族ギーシュともめ事を起こしてしまうことに…。
第3話『微熱の誘惑』
才人は、ご主人様ルイズから洗濯係り、世話係り、また洗濯係りと次々と仕事を命じられ、屈辱と侮辱の日々を過ごしている。ルイズの傍若無人な振る舞いに閉口する才人だが、ルイズがクラスでは魔法が使えないことで「ゼロのルイズ」と呼ばれていることを知る。ここぞとばかりに才人はルイズをからかうが、ルイズの逆鱗に触れ部屋を追い出されてしまう。そんな不憫な才人だが、シエスタにご飯をご馳走になったり、年齢以上に色っぽく発育したルイズのクラスメイト・キュルケの部屋に呼ばれ、艶めかしく誘惑されたりと、意外にもモテ展開になるのだが…。そんな骨抜きの使い魔を見て、ご主人様は黙っているはずがなかったが、ルイズはふと思い立って、虚無の曜日に才人を連れて城下町に買い物へ出かける。
第4話『メイドの危機』
「ありがとうございます」急にかしこまって才人にお礼を告げるシエスタ。才人の使い魔らしからぬ行動と振る舞いにシエスタは勇気付けられたと云う。その翌日才人には告げずに、シエスタは、若い娘ばかりを好むモット伯という貴族に仕えるため強制的に学院を去る。シエスタの身を案じた才人は、モット伯に直談判をするのだが、平民の声を聞く耳を貴族は持たない。それでも食下がらない才人に仕方なく、書物マニアのモット伯は、ゲルマニアに伝わる家宝の書物と引き換えならばシエスタを返すと無理難題をふっかける。才人は、ルイズに助けを求めるものの、貴族と平民の階級は絶対的であきらめるしかないとルイズに諭されるだけだった。どうしても納得できない才人は、再び単身モット伯の屋敷へシエスタを奪還しに向かうのだが…。
第5話『トリステインの姫君』
近頃、怪盗・土くれのフーケが頻繁に出没してトリステイン王国を震撼させているという。そんな中、学院では近く生徒の使い魔たちの能力を競う品評会が催される。トリステイン王国王女、アンリエッタ姫も謁見に来るという。ルイズは、使い魔の才人に剣技を披露するように命じるも、相変わらず不真面目な才人に対してキレてしまう。その時、ルイズの部屋に、ひとりの女性が訪ねて来て、才人は呆気にとられることに…。翌日、品評会が行われ、生徒たちは次々と使い魔たちと仕込んだ芸を披露していくが、ルイズのそれは観客たちの失笑を買うことに。案の定怒ったルイズは才人を呼び出してお説教をはじめる。だが、その最中に、突如、巨大な土ゴーレムが現れ、ルイズと才人は襲われてしまう。土ゴーレムは、学院の宝物を狙って進入していた土くれのフーケが操っていたのだ!才人は、ルイズを守ろうと必死に抵抗するのだが…。
第6話『盗賊の正体』
品評会の翌日、学院長のオスマンは、盗まれた宝物「破壊の杖」と怪盗フーケの捜索隊結成を宣言し、教師たちに有志を募る。が、誰ひとり名乗りを上げる者はいない。そんな中、ただ一人、アンリエッタ姫の立場を案ずるルイズだけが名乗りを上げた。ルイズにライバル心を燃やすキュルケ、キュルケを心配するタバサも仕方なく名乗りをあげる。オスマンは、使い魔の才人を含む四人を捜索隊に任命し、オスマンの秘書・ロングビルが案内役兼責任者として志願することに…。一行は、フーケらしき人物の目撃情報があった森へと馬車で向かうのだが、馬車内で相変わらずケンカを始めるルイズとキュルケ。そうこうしている間に、一行は、森の奥の小屋に辿り着く。人気のない小屋を捜索するルイズたちの前に、またしても巨大な土ゴーレムが現れる。魔法で応戦するルイズだが、ゴーレムは大きな足を上げてルイズを踏みつけようとする…。
第7話『ルイズのアルバイト』
アンリエッタ姫からトリステイン城に呼び出されたルイズたち。姫は、ルイズたちに街での諜報活動を頼みたいとのこと。どうやら近頃、街では一部貴族による平民に対する横暴の噂があり、姫はルイズたちに極秘裏に貴族たちの動向を探って欲しいらしい。姫に忠誠なルイズは即答し、街へと潜入を図る。しかし、機転を働かせたつもりのうっかりルイズのせいで、一文無しになるルイズと才人。諜報活動資金を貯めるためやむなくルイズたちは兄妹と身分を偽ってアルバイトをすることに。宿を確保するために決めた働き場所は、きらびやかな妖精たちが給仕する「魅惑の妖精亭」だった?!皿洗い担当の才人は、宿娘のジェシカに親切にされる。一方、給仕の仕事などしたこともないルイズは、まともにチップさえ稼げない程のダメダメぶりを発揮することに…。そこへ、いかにも悪そうな貴族たちがやって来て…、ルイズは貴族とトラブルを起こしてしまう!!
第8話『タバサの秘密』
魔法学院は夏期休暇に入り、タバサは故郷へ帰省することに。タバサに便乗するキュルケは、そこでタバサ家の秘密と、それにまつわるタバサの暗い過去を知る事になる。キュルケは、自ら言葉と表情を封印してしまったタバサの身を案じ、その後も行動を共にするのだが…。一方、久しぶりに学校へ戻ってきたルイズと才人。平穏な日常が戻ってきた事に安心する才人だったが、それも束の間。才人はひょんな事からシエスタと一緒にお風呂に入る事に…。しかもそれをルイズに見られてしまったから、さぁ大変。激怒したルイズの行動で一大事が起こる!!
第9話『ルイズの変心』
モンモランシーがギーシュに飲ませようとして作った惚れ薬を、誤って飲んでしまったルイズ。薬の効果か、普段とは全く違う雰囲気のルイズに調子が狂いっぱなしの才人は、モンモランシーを説得し、解毒剤を作ってもらうことに…。解毒剤に必要な秘薬「精霊の涙」を取りに行く才人を尻目に、当のルイズは甘えっぱなし。早く元に戻したいと焦る才人だったが、精霊は秘薬の交換条件として、最近住処を荒らす襲撃者の退治を要求してきた。それに同意した才人は襲撃者が現れるのを待つ。しかし、その襲撃者の正体は意外な人物で…!?
第10話『姫君の依頼』
ゲルマニア国に嫁ぐ事になったアンリエッタ姫の依頼で、姫がアルビオン王国のウェールズ皇太子に宛てた文書を回収する使命を帯びたルイズと才人。その話を聞いたギーシュも勝手に付いて来る事に。しかし、アルビオン王国の不安定な行政を懸念した姫が護衛の為に同行させたグリフォン隊隊長ワルドの登場でルイズと才人の関係がギクシャクし始める。そんな二人の関係を知ってか知らずか、ワルドは前から興味を持っていた才人の剣技と一度手合わせしてみたいと言い始めた。ルイズが見守る中、二人は戦い始めるのだが…。
第11話『ルイズの結婚』
ルイズの許婚だったワルドに敗北した才人は、慰めようとするルイズにその悔しさをぶつけてしまう。才人に予想外の態度を取られたルイズは、渋っていたワルドの求婚を受ける決意をし、ワルドと二人でアルビオンに旅立ってしまう。一方、ギーシュと才人はルイズたちの後を追って港へと急いでいた道中、突如現われた土くれのフーケに邪魔され、アルビオン行きの船に乗り損なってしまう。ルイズの身を案じる才人の心など露知らず、アルビオンに到着したルイズはワルドと共にウェールズ皇太子の許へと急ぐ。しかし、そんなルイズには何やら不穏な危険が迫っていた…。
第12話『ゼロの秘宝』
ワルドに騙され、アンリエッタ姫の手紙を奪われてしまったルイズ。落ち込むルイズを慰めようとした才人だったが、二人はまたも小さな事で喧嘩してしまう。そんな中、シエスタが休暇で故郷のタルブの村へ帰省する事を知った才人は、前から気になっていた異世界に関わる伝説を調べようと、それに同行する。タルブの村では、ある物が家宝として祀られているという。宝探しと勘違いをして付いてきたキュルケ達と、その場所がある洞窟へ入っていった才人はそこで目にしたものに驚かされる事になる。
第13話(最終回)『虚無のルイズ』
この世界で「竜」と呼ばれていたものは、自分の世界に帰属するものだった事を知った才人。コルベールの推理で日蝕の間に「竜」に乗って飛ぶことが出来れば、元いた世界に戻れるという事に…。しかし日蝕当日、アルビオンを制圧したワルドのボス、クロムウェルがトリステインに戦争を仕掛けてきた!! 王国を守るため、陣頭指揮を取るアンリエッタ姫の軍に参加し、戦地へ赴くルイズ。才人はルイズと離れ離れのまま、元いた世界に帰ってしまうのか!?