第1話『あなたの為にできる事を』
先代魔王の娘であり妹の澪と、その妹でありサキュバスの万理亜。ゾルギアとの戦いを終えた刃更は、2人の妹との平穏な生活を取り戻していた。学園では体育祭の準備に追われる刃更だったが、ある日、魔法で操られた人間に襲われてしまう。学内で感じた謎の視線を思い返し、ある疑惑を深めていくが……。自宅に帰ると主従契約の呪いによって刃更の体を求める澪と柚希が待っていた!
第2話『深まる疑惑と謎の中で』
ついに訪れた体育祭当日。魔法で人間を操る謎の敵に警戒を強めながらも、刃更は澪と柚希に体育祭はしっかり楽しもうと微笑み、三人で出場する三人四脚で組んずほぐれつになりながら青春の汗を流すのだった。一方、校内の警備を任された胡桃は、不審な人物を発見。すると、時を同じくしてグラウンドに巨大な竜巻が発生する。生徒を守ろうとする刃更だが……意外な人物が姿を現すのだった。
第3話『譲れない想いを君と』
胡桃を人質に取られ、オルニスにブリュンヒルドを握る右腕を奪われた刃更。激痛に意識を失うが、封じられた力が解き放たれたことで暴走。形勢を逆転し、オルニスを圧倒的な力で追い詰めていく。ところが、ブリュンヒルドで息の根を止めようとしたその時、金色の鎖が出現し拘束されてしまう。オルニスが振り返った先にいたのは、長谷川先生だった。彼女に隠された秘密とは――?
第4話『絡み合う思惑の中で』
穏健派と現魔王派の衝突が近づく中、澪とともに魔界の穏健派のもとへやってきた刃更たち。ゼストとシェーラとの再会を喜ぶ刃更だが、どうも万理亜の様子がおかしい。実は彼女には穏健派を裏切ったことによる重い処罰が待っていた。刃更はルキアに許しを請い、彼女に変わって罰を下すことになるのだが……。その罰とは、催淫状態になった万理亜のお尻を叩くことだった!?
第5話『吹き抜ける戦場の風の中を』
ラムサスの狙いは澪が持つ「魔王の力」を取り出すこと。澪の命を意に介さない考え方に、怒りをあらわにする刃更。一触即発の状況に割って入ってきたのは、シェーラだった。 刃更の気を落ち着かせようとシェーラは刃更をお風呂へ案内。現れたゼストに対して、たわわな胸で刃更を洗体マッサージするように命じるのだった。 そして、シェーラは刃更とゼストに主従契約を結ばせようとして……。
第6話『己の真実と現実の狭間で』
ラースからレオハルトの王城へ来いというメッセージを受け取った刃更。そんな刃更のもとに父・東城迅が現れる。迅はレオハルトからある通達を預かっていた。それは魔界の覇権を決めるため、レオハルト陣営とラムサス陣営による7対7の代表戦をおこなうというもの。魔界の覇権――それは澪の力を手に入れることと同義。代表に選ばれた刃更は、迅から“勝つための方法”を学ぶことに。
第7話『絡み合う思惑と欲望の狭間で』
ついに刃更たちが現魔王のレオハルトと対面する。一切の小細工なしに来訪者を受け入れるレオハルトは、まさに強者の余裕を漂わせていた。本当に勝てるのだろうか? 刃更は自分たちにできることをしようという万理亜の言葉に促され、澪、柚希、万理亜、胡桃、ゼストの全員に命じるのだった、「脱げ」と。催淫効果たっぷりのアイテムを使用し、舐め合い、揉み合い、そして絡み合って……。
第8話『未来へと挑む者たち』
ついに始まったレオハルト陣営とラムサス陣営の団体戦。第1戦に勝利した澪に続いて闘技場に上がったのは万理亜だった。対戦相手はラース。万理亜は強大なパワーを利用した接近戦で臨むが、魔力と経験値の差は埋められず、ラースの巧みな攻撃によって追い詰められてしまう。反撃を狙う万理亜が繰り出す最終手段とは……? 一方、胡桃に対しては魔族の卑劣な罠が張り巡らされていた。
第9話『見果てぬ夢のその先に』
代表戦も残すは大将の刃更とレオハルトの一騎打ちのみ。長らく姿を見せなかった刃更もようやく姿を現し、レオハルトと対峙する。 激しくぶつかり合う魔剣と魔剣。刃更はかろうじてレオハルトに食らいつくが、圧倒的に優勢なのはレオハルトだった。 刃更は大きな隙が生まれてしまう≪無次元の執行(バニシングシフト)≫を使用することができない。そんな中、刃更の出した秘策とは……?
第10話(最終回)『果たすべき意思の後先』
枢機院の暴走により、魔界に激震が走る。超巨大魔法陣から召喚された魔神ケイオス。すべての英霊を統べる存在が、刃更、澪、レオハルトの命を求めて蠢きだしたのだ。究極の存在を前にして、刃更たちに勝算はあるのか!? そして、万理亜や柚希たちもまた因縁の戦いに終止符を打とうとしていた。「もう一度……オレを信じてくれ」。魔界全土を巻き込む厄災に、最強の兄妹が命を懸けて臨む!!