第1話『沈黙と宴』
連載が決まった最高と秋人は、新担当・港浦を紹介される。ショックを受ける二人だったが、服部は二人を激励して立ち去った。港浦は悪い人物ではなさそうだが、失言もあり、最高も秋人も何となく先行きに不安を感じてしまうのだった。ベテランの小河を含めアシスタントが3人入り、ついに連載用原稿作業がスタートする!
第2話『文集と写真集』
『疑探偵TRAP』執筆に全力で挑む最高・秋人。一方亜豆は事務所から写真集を出すことへの選択を迫られていた。悩む亜豆は小学校の卒業文集を開き、そこに書いてある”将来の夢『声優』”という文字を見つめる。しばらく連絡のない亜豆が気になりメールした最高は、亜豆からの返信に異変を感じ、亜豆の家へ向かった!
第3話『窓と雪』
『疑探偵TRAP』の速報結果を聞き最高たちは一抹の不安を抱くが、「本当の勝負は2話めだ」と2話目の結果にかける。一方、蒼樹はKOOGYとコンビを組むということが発覚。その話に納得のいかない中井は「蒼樹の世界観を表現できるよう努力する」と毎日蒼樹の自宅前の公園で絵を描き続けることを宣言する!
第4話『テコと我慢』
『TRAP』2話の本ちゃんが8位だったことから連載打ち切りを心配する最高と秋人。そんな二人に港浦は「18,9位にならなければ大丈夫」と断言するが、二人の危機感は拭いきれない。「今の順位をキープして、しっかりとした推理モノとして定着させるべき」と譲らない港浦と激論を交わす秋人を前に、最高は…。
第5話『ボケとニュース』
福田たちの新連載が始まるまでに、アンケートでひと桁順位をキープしたいと狙う港浦は、「センスあるセリフを磨くべきだ」と指摘する。同じことを考えていた秋人は驚き、『ラッコ』のように面白くてセンスあるセリフを考えようと張り切りった結果、『TRAP』は6位まで順位を上げ、最高と秋人は手応えを感じていた!
第6話『病気とやる気』
仕事場で倒れた最高を発見した加藤と高浜は救急車を呼ぶ。編集部にいた港浦たちも病院に駆け付けたが、医師からは「手術が必要で、退院までは早くて3ケ月」と告げられる。最高は病院でも原稿を描くことを希望するが、医師のもと安静にすることに。納得いかない最高は、秋人に病院に原稿を持ってきてくれるよう頼む。
第7話『生死と制止』
入院後も描き続ける最高に、港浦は編集部が休載の方向で動いている事を告げる。港浦は編集長に連載の継続を訴えるが、受け入れられない。佐々木も最高を見舞いに訪れ、そこで加代子からマンガを描かせないように相談される。入院を聞きつけた福田組の面々が見舞いに訪れる中、再び現れた佐々木が行った宣告とは!?
第8話『リコールとコール』
福田組は担当編集とファミレスで話し合うが、連載ボイコットを譲らず話し合いは平行線。最高の手術は無事終わるが、結局19話は休載となってしまう。その『少年ジャック』32号を見て、最高たちは『CROW』や『ラッコ11号』『KIYOSHI騎士』『hideout door』も休載になっていることに気づく!
第9話『再開と下位』
通学もできるようになり、仕事場でもアシスタントたちに復帰を祝ってもらう最高。高浜は描き上げた原稿を最高たちに見せ、最高たちは大いに刺激を受ける。コミックス1巻は20万部とまずまず好調、再開を願うファンレターもたくさん受け、44号巻頭カラーで『TRAP』は再開。アンケートの順位は果たして・・・!?
第10話『ギャグとシリアス』
『TRAP』連載終了を宣告された最高と秋人は、港浦から次の連載にギャグマンガを提案される。港浦との話し合いが平行線となり、2人はシリアスとコメディーの2本を描くという結論に。秋人はSFもの『俺2人』とギャグもの『HITMAN10』を考え、最高は『俺2人』の方が秋人の良さが出ていると感じていたが…!?
第11話『マンガと青春』
月例賞の亜城木夢叶作品『Future watch』に、新妻エイジは高得点をつける。4月の連載会議で、本誌25号『TEN』、26号『Future watch』の連続読み切り掲載が決定した。亜城木夢叶はギャグかシリアスか…、判断は読者に委ねられることになった!果たして二つの作品の結果は…!?
第12話『経験とデータ』
『Future watch』の結果は9位。あまりいいとは言えないが、『TEN』よりは順位が上だったことに、少し安堵する最高と秋人。しかし、打ち合わせで港浦は次の連載会議で『TEN』を出すと言い出す。過去に10位前後で始まった作品は、ギャグの方が化ける可能性があるというデータを見せる港浦だが…!?
第13話『同盟と同級』
新担当の山久から、「次の作品では、『男性の気持ち』の描き方を考えて欲しい」と宿題を出され、悩む蒼樹。一方ギャグものでいくと決めた最高と秋人であったが、秋人は動物キャラも登場させたいと考え動物園へと向かうことに。そこで秋人は蒼樹とバッタリと出くわす。同じく次作を悩む二人は、意見を出し合うことに…。
第14話『不信と信用』
岩瀬と秋人が会っていたことを偶然知ってしまった見吉は亜豆に相談する。一方、最高と秋人は『NEXT!』に向けて、『ひらめきタントくん』という発明少年を主人公にしたギャグマンガを描くことに。仕事場に顔を見せない見吉を心配し、秋人が見吉に電話をしたところ、岩瀬と会っていたことを指摘されてしまい…!?
第15話『猿と結婚』
最高は亜豆に謝りの電話を入れ、秋人の件での誤解を解こうとするが、互いを信じる信じないで意地を張り合いケンカしてしまう。そんな中、『タント』のアンケート結果が1位となり、大喜びする最高、秋人、港浦。一方、山久から中井とのコンビを再結成を提案された蒼樹は中井と会うことになるのだが…?
第16話『王子と救世主』
蒼樹から、「男の子が喜ぶ絵が上手な人に手伝ってほしい」という相談を受けた最高たちは、気が進まないが中学時代の同級生で同じ大学に通う石沢を紹介するが、そこへ福田が現れ自分が蒼樹にアドバイスすると言い出す!一方、服部は秋名愛子というマンガの原作をやりたがっている小説家に会ってくれと頼まれる。
第17話『特別な仲と田舎』
連載会議の結果、『青葉の頃』は新年2号から連載決定。『BBケンイチ』は打ち切り、『タント』も見送りになってしまう。一方、服部はアドバイスをうまく取り入れた岩瀬のストーリーに舌を巻き、雄二郎にエイジに描かせたいと相談。そこには最高達にとってもいい刺激になるのでは…という思惑があったのだが…?
第18話『文句と一喝』
連載会議に向け、最高と秋人、岩瀬それぞれ打ち合わせに熱が入る。秋人は、岩瀬原作の作品が次の会議にかけられる…と聞いて、さらにやる気になっていた。ある日仕事場からの帰り道、秋人の前に岩瀬が現れ…!? そして連載会議当日。亜城木夢叶『ひらめきタントくん』と岩瀬&エイジ『+NATURAL』は果たして…!?
第19話『縁と星』
見吉の家へ結婚のあいさつに行った秋人は、見吉の父が川口たろうの親友だったことを聞かされた。2月、『+NATURAL』が掲載された見本誌を見て、最高と秋人はその邪道で王道な内容に圧倒される。『+NATURAL』掲載号は各地で完売し読者アンケートの速報も1位。果たして『ひらめきタントくん』の結果は!?
第20話『大好きと否定』
秋人は必死にギャグを考えるが、良いアイデアが浮かばず苦しんでいた。エイジが『タント』をもう読んでいないと聞かされ、最高もギャグの質が落ちている事を実感。このまま『タント』を続けても先がないのではと追いつめられる。そんな中、秋人と見吉の結婚式の席で、最高は思わず服部に助言を求めてしまう…。
第21話『わがままとアドバイス』
最高と秋人は『タント』が終了することをアシスタントに伝える。港浦は次作として『この世は金と知恵と見ため』という企画を最高と秋人に提案。3話分のネームを仕上げ会議に提出するが、連載にはならなかった。さらに港浦がすぐさま提案した王道ファンタジーのネームは連載会議に回してさえもらえない。果たして…?
第22話『ヒントとベスト』
港浦と共に現れた服部は、最高たちのために「わざと複雑な話を作らせた後にシンプルなものをやらせた」という。服部は最高と秋人に向いているのはあくまで邪道、その中にシリアスな笑いを入れることができればエイジにも勝てると激励!!ネームに詰まった秋人が行った「服部の尾行」。その過程でヒントを得た秋人は…?
第23話『勝ちと負け』
『完全犯罪クラブ』のネームを読み終えた港浦は「亜城木夢叶の完成形だ!」と喜ぶ!引き続き、最高たちは連載会議用のネームを仕上げていく。相田、服部からも高評価を得た『完全犯罪クラブ』に港浦は手ごたえを感じる。そして迎えた連載会議。果たして『完全犯罪クラブ』は連載を勝ち取れるのか!?
第24話『表現力と想像力』
連載会議での多数決の結果、『完全犯罪クラブ』は連載が決定する。しかし佐々木はあくまで「CROW」「+NATURAL」には及ばないとジャッジ。同時に担当替えが行われ、最高たちの担当は再び服部、港浦は『+NATURAL』の担当に。仕事場に服部と港浦が来た際、最高は連載会議で投票の結果を聞いて…。
第25話(最終回)『票と表』
最高の提案から新しいスタイルでの制作を始める亜城木夢叶。服部に「主人公のキャラが弱い」と指摘された最高は、新年会を欠席して主人公キャラを考え、ついに魅力的なキャラを作り上げ、作品タイトルも『PCP』に決定!運命の掲載号発売日、読者アンケートの1位をとるのは、はたしてどのマンガか!?