第1話『走馬灯』
売れない漫画家である藤沼悟は、悪いことの起こる直前に時間が巻き戻る現象、「リバイバル」に悩まされていた。その日、「リバイバル」が原因で交通事故にあった悟は、18年前の誘拐事件で殺された少女を思い出す。そして、悟の見舞いに訪れた母佐知子は解決されたはずの事件の真相に気づいてしまい・・・
第2話『掌』
母佐知子の死をきっかけに昭和63年に戻ってしまった悟は、小学生時代の生活を追体験する。優しかった母、仲のよかったクラスメイトたち、担任の教師、そして誘拐事件で殺された雛月加代と再会する。過去の誘拐事件を防ぐことが母の死を回避することになると考えた悟は、行動を開始するが・・・
第3話『痣』
雛月失踪のXデーを探る悟は、18年前と同じ失敗を繰り返して雛月の信頼を失ってしまう。仲直りのために雛月を探すが、いつもの公園にその姿はない・・・。ユウキさんと再会し、改めて冤罪を確信した悟は事件にさらに踏み込む決意をするが、雛月の家で恐れていた事態に遭遇してしまい・・・
第4話『達成』
Xデーを特定し、それまでのあいだ雛月が一人でいる時間をなくそうと懸命に努力する悟。しかし雛月と訪れた科学センターで、知らず知らずのうちに、かつて雛月が殺されたときと同じ“時の流れ”に乗ってしまっていることに気づく。未来は変えられるはずと信じ、Xデーまでの時間を過ごすが・・・
第5話『逃走』
姿を消した雛月は、いつまで経っても学校に現れない。焦燥感を募らせる悟。さらにその6日後、別の児童も行方不明になったという情報がもたらされる。時の流れは、確実に18年前と同じレールに乗っていた。そして失意に沈む悟の目の前に、残酷な現実が突きつけられる・・・
第6話『死神』
犯人が近くにいることに気付いた悟は、佐知子のかつての同僚である澤田を訪ね、18年前の誘拐事件の詳細を知る。そして、資料の中の容疑者リストに犯人の名前があることを確信する。一方、犯人の名前を知った愛梨は警察の目を盗んで病院を抜け出し、悟の元に向かうが・・・
第7話『暴走』
愛梨と再会を果たす悟。しかし、愛梨は警察につけられていた。連行される中、悟は佐知子の殺害現場ですれ違った男の姿を目にする。「このまま終わりたくはない!」と願う悟に、再び大きなリバイバルが訪れる。三度目のXデー、昭和63年3月2日を迎えた悟は、雛月を救うため、思わぬ行動に出る・・・
第8話『螺旋』
深夜、雛月の眠る廃バスに謎の人影が現れる。その男は雛月に気付かず立ち去るが、不安になった雛月は、悟に朝まで一緒にいて欲しいと頼む。バスの中に男の痕跡を探す悟たち。そこにあったのは“犯行に使われるはずの道具”だった。バスを出る決意をした悟は、雛月を連れてある場所を目指す・・・
第9話『終幕』
ついに雛月の母親と対峙する悟たち。そこに意外な人物が現れたこともあって、虐待事件は一旦の解決を見る。緊張が解け脱力してしまう悟。だが、真犯人はまだ捕まっていない。ケンヤたちの協力を得て、悟は改めて事件と向き合い始める。しかし、真犯人の視線は意外な生徒に向けられており・・・。
第10話『歓喜』
雛月を救った悟たちは、第2の被害者であった中西彩に接触する。突然現れた悟たちに不信を抱く彩だが、カズの蛮勇もあって秘密基地に誘うことに成功する。そして一方、ヒロミから美里が一人になっているという話を聞いた悟は、美里のあとを追いはじめる。しかし、そんな悟の前に真犯人が現れ・・・。
第11話『未来』
藤沼悟は眠っている。かつて彼がいた場所で。八代学は独白する。かつて飼っていたハムスターのことを。藤沼佐知子は待っている。我が子が目覚めるのを。雛月加代は抱いている。その胸に未来を。そして、みんなが待っている。悟の目覚めを。
第12話(最終回)『宝物』
15年の時を経て目を覚ました悟は、事件の記憶を失っていた。違和感にさいなまれつつリハビリを続ける悟の元に、八代が訪れる。誘われるままひと気のない屋上に上がった悟は、すでに記憶が戻っていることを八代に告げる。静かに語り合う二人。そして、ついに決着の時が訪れる・・・・・・。