映画本編
他人に興味を持たず、ひとりで本を読んでいる高校生の「僕」は、病院の待合室で手書きの『共病文庫』と題された文庫本を拾う。その本は、天真爛漫なクラスの人気者・山内桜良が密かに綴った日記帳だった。桜良は膵臓の病気で余命いくばくもないことを告げる。
時間 | 108分 |
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封切 | 2018年秋 |
制作 | スタジオヴォルン |
声優 | 「僕」、志賀春樹:高杉真宙/山内桜良:Lynn/恭子:藤井ゆきよ/隆弘:内田雄馬/「僕」の父:三木眞一郎/「僕」の母:田中敦子/ガム君:福島潤/桜良の母:和久井映見/案内の声:厚木那奈美/子供の父:佐治和也 |
彼女は言った。「君の膵臓をたべたい」春。まだ遅咲きの桜が咲いている、4月のこと。他人に興味をもたず、いつもひとりで本を読んでいる高校生の「僕」は、病院の待合室で、一冊の文庫本を拾う。手書きの文字で『共病文庫』と題されたその本は、天真爛漫なクラスの人気者・山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。日記の中身を目にした「僕」に、桜良は自分が膵臓の病気で余命いくばくもないことを告げる。それは、家族と医師以外には病気を隠している彼女にとってただひとり、秘密を共有する相手ができた瞬間だった。最期の日が訪れるまで、なるべくこれまでどおりの日常生活を送りながら、やりたいことをやり、精一杯人生を楽しもうとする桜良。そんな彼女の奔放な行動に振り回され、「僕」の心は少しずつ変化していく。――それは、「僕」の春の思い出。彼女の一生の思い出。