第1話『戦場までは何マイル?』
宇宙世紀0079年12月9日。一年戦争の趨勢を決する戦いが宇宙で行われている最中、地球連邦軍北極基地は、ジオン公国軍特殊任務班・サイクロプス隊の奇襲を受けていた。 サイクロプス隊の狙いは、打ち上げ準備が進むシャトルの積み荷だった。圧倒的な力で守備隊を蹴散らしたサイクロプス隊だったが、任務遂行を目前にして、目的の積み荷はシャトルと共に宇宙へと上がっていくのだった。
第2話『茶色の瞳に映るもの』
街外れの森林公園に不時着したザクを追って来たアルを出迎えたのは、そのコックピットから現れたパイロットが構えるピストルの銃口だった。しかしアルはその威嚇に驚かず、憧れていたモビルスーツと軍人の存在に夢中となる。 パイロットの名は、バーナード・ワイズマン伍長。通称バーニィと呼ばれる彼は、ピストルを見せる代わりにアルの持つカメラのデータを見せるように言う。
第3話『虹の果てには?』
サイド6に潜入したサイクロプス隊のトラックにバーニィの姿を見つけたアルは、交通事故を装って警察を動かし、彼らの行き先である工場に辿り着く。 バーニィと再会し、サイクロプス隊の仲間に入れて欲しいとせがむアルを受け入れてくれたのは、隊長であるシュタイナーだった。シュタイナーはアルを仲間として認めることで、サイド6に運び込まれたコンテナの情報を集めようと考えていた。
第4話『河を渡って木立を抜けて』
潜入作戦を水泡にしかねない行動をアルにとらせたバーニィは厳重な注意を受けるが、アルに対する優しい思いを変えることはなかった。 作戦決行が近づく中、シュタイナーは旧知の仲であるチャーリーと接触し、サイクロプス隊はガンダムの所在を確かめるための囮であると聞かされる。それでもシュタイナーは作戦の中止を選択せず、潜入作戦の実行の日を迎えようとしていた。
第5話『嘘だといってよ、バーニィ』
コロニーが戦場と化した翌日、ケンプファーを退けたクリスのもとに刑事が訪れていた。戦いの被害者数はクリスの心に大きくのしかかる。 一方、バーニィはサイクロプス隊の作戦失敗にあたり、ジオン軍の次の一手がコロニーごとガンダムを破壊するものであるという情報を得る。その作戦のタイムリミットは3日後に迫るクリスマスだった。
第6話(最終回)『ポケットの中の戦争』
クリスマスまで残り2日、アルとバーニィはガンダムと戦うための準備を始めていた。墜落したザクの修理を行いながらケンプファーの戦闘用に持ち込まれた武器を回収し、クリスマス用のバルーンを盗み出す。 最後の戦いの準備をしながら、和やかな空気の中で、アルとバーニィは信頼し合う本当の仲間として心を通わせていく。しかし、そんな平和な時間は瞬く間に過ぎていった。