はじめの一歩(第1期)

アニメ『はじめの一歩』
©森川ジョージ/講談社・バップ・NTV
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話数全76話
放送2000年秋
制作マッドハウス
声優幕之内一歩:喜安浩平/鷹村守:小山力也/鴨川会長:内海賢二/青木勝:高木渉/木村達也:藤原啓治/八木マネージャー:中嶋聡彦

主人公・幕之内一歩は、母親と二人暮らしの高校生。小さい頃から実家の経営する釣り舟屋を手伝う、健気な孝行息子である。やさしい性格だがいじめられやすく、帰宅途中はいつもいじめに合う。しかし、ある日偶然通りがかったプロボクサー・鷹村 守に助けられ、ボクシングの魅力にとりつかれてしまう。日ごろ、「もっと強くなりたい」と願っていた一歩は、ひたすらに努力を重ね、プロボクサーになってゆく。

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  1. 第1話『The First Step』
  2. 第2話『努力の成果』
  3. 第3話『うれし涙』
  4. 第4話『シャドーボクシング』
  5. 第5話『カウンターへの三ヶ月』
  6. 第6話『再戦のゴング』
  7. 第7話『1cmの破壊力』
  8. 第8話『再会の約束』
  9. 第9話『C級ライセンス』
  10. 第10話『デビュー戦!』
  11. 第11話『勝利の執念』
  12. 第12話『手荒なダチ宣言』
  13. 第13話『開幕、東日本新人王戦』
  14. 第14話『強腕!フックvsアッパー!』
  15. 第15話『我慢くらべ』
  16. 第16話『激戦の予感』
  17. 第17話『イッポ・オン・ザ・ビーチ』
  18. 第18話『クリンチ』
  19. 第19話『KOの夢』
  20. 第20話『ショットガンの驚異』
  21. 第21話『天才攻略の道』
  22. 第22話『前へ!前へ!!』
  23. 第23話『もう一つの準決勝』
  24. 第24話『約束の場所(リング)へ…』
  25. 第25話『それぞれの想い』
  26. 第26話『距離の攻防』
  27. 第27話『死闘』
  28. 第28話『勝敗』
  29. 第29話『浪速のロッキー』
  30. 第30話『敵地へ』
  31. 第31話『激闘の足跡』
  32. 第32話『右を打て!』
  33. 第33話『スマッシュの威圧』
  34. 第34話『新人王』
  35. 第35話『さらなる旅立ち』
  36. 第36話『王者との出会い』
  37. 第37話『目指すもの』
  38. 第38話『二人の新人王』
  39. 第39話『異国での挑戦』
  40. 第40話『カウンターを超えたカウンター』
  41. 第41話『ゲロ道の戦い』
  42. 第42話『夢への共感』
  43. 第43話『THE SPEED STAR』
  44. 第44話『リングの死角』
  45. 第45話『狼の白い牙』
  46. 第46話『かもしかになれ!』
  47. 第47話『秘められた闘志』
  48. 第48話『赤い狼』
  49. 第49話『信頼する勇気』
  50. 第50話『伝えたいこと』
  51. 第51話『合コン』
  52. 第52話『挑戦者』
  53. 第53話『俺が俺であるために』
  54. 第54話『王者の拳』
  55. 第55話『日本フェザー級タイトルマッチ』
  56. 第56話『立ちはだかる力』
  57. 第57話『決着』
  58. 第58話『傷心』
  59. 第59話『決意のまなざし』
  60. 第60話『ライバル』
  61. 第61話『再起への不安』
  62. 第62話『復活』
  63. 第63話『炎の青春』
  64. 第64話『熱中時代』
  65. 第65話『鴨川軍団の夏』
  66. 第66話『鷹村さんの涙』
  67. 第67話『動き出す鴨川ジム』
  68. 第68話『会長の危機』
  69. 第69話『サウスポーの罠』
  70. 第70話『ごんたくれ』
  71. 第71話『決戦の刻』
  72. 第72話『ララパルーザ』
  73. 第73話『あの時を超えろ』
  74. 第74話『ミックスアップ』
  75. 第75話『さらなる一歩を』
  76. 第76話(最終回)『ボクサーの拳』
  77. シリーズ/関連のアニメ作品
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第1話『The First Step』

釣船屋「幕之内」の息子、幕之内一歩は、ドジで優しい高校生。女手一つで一歩を育ててくれている母親を小さいころから手伝い、釣船屋を助けている。高校2年生の春。一歩はいつものいじめっ子トリオにからまれ、殴られぼこぼこにされていた。そこに、たまたま通りがかったプロボクサー鷹村守が割って入り、結果的に一歩を救ってくれる。気失った一歩が気づいたところは、「鴨川ボクシングジム」。たくさんの練習生で活気溢れるジムだった。気づいた一歩に鷹村は「気づいたならとっとと帰れ」と言う。殴られたまま何もできない情けなさにとぼとぼ帰ろうとする一歩を見て、鷹村は…

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第2話『努力の成果』

ボクサーになろうという一歩の決意を否定した鷹村から出された宿題は、鷹村と同じように、落ちる葉っぱを素手でつかむ事だった。約束の日まであと1週間。母の手伝いも忘れて土手で黙々と練習する一歩。コツを徐々につかみ運命の日を向かえる。鷹村の前で初めて10枚の葉っぱつかみに成功する一歩に鷹村は関心を抱く。鴨川ジムに連れてこられた一歩は、会長の前でテストとして、宮田とのスパーリングをするはめに。ゴングと共に一歩が受けた同じ年の宮田のパンチは一歩の体に強く打撃を与える。

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第3話『うれし涙』

鴨川ジム入門を賭けた宮田とスパーリングが始まった。同じ高校生とは思えない宮田の技術に一歩はなすすべもない。ただひたすら鷹村から教えられたように、カメになってガードに徹する。容赦なく繰り出される宮田のパンチにも、「ボクサーになるんだ」と強い意志だけで、立ち上がる一歩。あまりの粘りに恐怖さえ覚える宮田。やがて宮田のガードをも飛ばし、一歩のパンチが重々しく宮田にダメージを与える。遂には宮田得意のカウンターが炸裂し、一歩は意識を失う。一歩の精神力の強さに鴨川会長からのお許しが出、晴れて鴨川ジムへの一歩の入門が決まった。

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第4話『シャドーボクシング』

遂に鴨川ジム入門初日。木村、青木も一歩には興味津々。鴨川会長自ら一歩の指導にあたり、ミット打ちが始まった。宮田を意識し、宮田に追いつく事を目標にさせる鴨川。アッパーの空振りに目を見張る鴨川、鷹村、宮田。シャドーボクシングで、対戦する相手を宮田に設定した一歩は、宮田の動きをじっくりと観察する。宮田の動きはあまりにも早く一歩には見ることが出来ない。ようやく宮田の影を捉えた一歩に鴨川は「それだけでは足りない…」と呟く。

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第5話『カウンターへの三ヶ月』

宮田の練習を観察する一歩、そして一歩の視線を意識する宮田。一歩が宮田の闘争心への火付け役だと知る宮田の父親。そんな宮田の父親の存在をはじめて知る一歩は、宮田から初めてプライベートな話を聞く事になる。宮田のカウンターからよける事ばかり考え、練習していた一歩は、鴨川に「前に出て勝負したい」と伝える。そんな一歩に対して鴨川はダッシュ力を徹底的に強化させる事に。入門して3ヶ月の時が過ぎ、ついに宮田とのスパーリングの日が明日に迫った。

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第6話『再戦のゴング』

ついに、宮田とのスパーリングの日がやって来た。はやる気持ちの一歩を優しくなだめ、勇気づける母。様々なジムに「新人巡り」をする『月刊ボクシングファン』の藤井は、世界戦の記者発表を後輩に任せ、宮田の取材に鴨川ジムを訪れる。その藤井に今から始めるスパーが「結構面白いものになる」とほのめかす鷹村。宮田との宿命のゴングが鳴り、はじめから攻めまくる一歩を、かわし続ける宮田。宮田のカウンターが一歩を捉えようとしたその時一歩の宮田カウンター封じが…。宮田のダウン、そして激しい反撃での一歩のダウン。壮絶な戦いの中やっと1round終了のゴングが鳴った。

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第7話『1cmの破壊力』

宮田と互角に戦う一歩に、2round目のゴングが鳴った。宮田は思いもかけぬクリンチを続け、体を休める作戦に出た。荒々しい息もおさまらぬままの一歩は3round目に宮田に捉えられる。鴨川会長から試合のストップを勧められるが、一歩は「やり残した事がある」といって再び宮田に向かった。一歩のやり残した事とは…。宮田との壮絶な戦いには意外な結末が待っていた…。

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第8話『再会の約束』

宮田を倒し上機嫌の一歩がジムに行くと、宮田の姿はなかった。宮田がその後も姿を現さない事で練習に身が入らない一歩に鴨川は試合前の鷹村と行動を共にさせる。あまりの練習量に驚き、激しい減量と闘う鷹村をみてあたらめてプロの厳しさを実感する一歩。鷹村の試合を始めて観戦し圧倒的な強さに感動する一歩の前に、久しぶりに宮田が現れる。宮田は一歩とプロのリングで闘うために鴨川ジムを辞めた事を伝える。一歩の中に更に強くプロになる決意が固まった。

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第9話『C級ライセンス』

プロテストの日がやってきた。緊張する一歩に木村、青木、鷹村はからかいながらも激を飛ばす。会場に立ち会う鷹村の前にライターの藤井も姿を見せ、一歩の他にもう一人注目の選手がいると告げる。いかにもとろそうに見える一歩を軽く見た同じテスト生は一歩との試合にあたった事をラッキーに思うが、ゴングと同時に鋭い動きを見せる一歩の圧勝に終わった。会場で出会った不敵な笑いを浮かべる間柴はゴングと同時に必要以上に相手を攻撃をし、一歩の心に強くその印象をつける。無事にライセンスが届いた日、久し振りに梅沢たち不良グループにからかわれるが、三ヶ月前の一歩とは全く違う対応に彼等は驚く。数日後藤井がビデオを持って鴨川ジムを訪れる。ビデオには宮田のデビュー戦と間柴のデビュー戦が収録されており、二人の華々しいKOシーンが一歩を奮い立たせる。そんな時遂に一歩のデビュー戦が決まった。その相手は…。

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第10話『デビュー戦!』

対戦相手は西川ジムの小田祐介。一階級上のジュニア・ライト級からの転向選手という事に一歩は緊張する。ところが評判通り小田は練習嫌いで、回りからも見限られた選手だった。恋人でトレーナーの娘玲子と付き合っているが、玲子も内心穏やかではない。偶然一歩や鷹村たちと同席してしまった青木のラーメン屋で、玲子は青木や鷹村が小田を馬鹿にするような発言を聴きショックを受ける。このままではいけないと思う玲子は今度の試合に勝たなければ別れると告げ、一歩たちが噂をしていた事をつたえる。この言葉が小田の闘争心に火を付け、小田は勝つためのトレーニングを徹底して始める。計量の日、初めて出会う小田の体は鋭く鍛えられ、皆の噂と違う事を一歩は確信する。そしてデビュー戦の日がやって来た。

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第11話『勝利の執念』

後楽園ホールでのデビュー戦の日を迎えた。リングにあがる一歩は激しい緊張で体が強張っている。名前を呼ばれても、リングの中央で直立に南、東、北、西と丁寧にお辞儀をする一歩に鷹村たちからのやじにも近い声援が飛ぶ。南席最後部に宮田の姿。1round目のゴングと共に一気に責める小田と激しい打ち合いになる一歩。2round目には小田のダウンを奪った一歩に対し、起死回生の小田のパンチは一歩の左瞼をかすめた。出血する一歩にレフェリーが近づき出血がひどければドクターストップで、TKOになる事を告げる。運命の3round目傷口が開く前に相手を倒すしかない一歩は…

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第12話『手荒なダチ宣言』

一歩2回戦目の相手が決まった。前田ジムの藤原義男。一歩の試合を応援に行く梅沢たちは必死に一歩に声援を贈る。藤原は見るからに強そうだが、試合が始まると一歩のパンチに押され、連続して反則技を行う。執拗な頭突き攻撃に一歩も押されるが、隙を見てアッパーを浴びせ…

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第13話『開幕、東日本新人王戦』

一歩が入門して一年を迎えていた。新人王トーナメントの組み合わせが発表となり、一歩の名はAブロックにあった。宮田と間柴はBブロックで宮田との戦いは決勝になると信じる一歩。一歩の一回戦の対戦相手は在日米軍兵のジェイソン尾妻。尾妻は名前からは想像もつかない程非常に心優しい青年で、日本で出来た初めての家族の事を大切に思っていた。八戸から上京したジムで練習相手を気絶させた尾妻の評判は鴨川の耳にも届いた。鴨川は尾妻攻略の方法として、鷹村のフックをよけさせる練習を開始した。鷹村相手に苦戦する一歩はなかなかフックよけのタイミングがつかめず、鷹村にぼこぼこにされる日が続いていた。

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第14話『強腕!フックvsアッパー!』

軽量の日は対戦相手との睨み合いで一歩にとっては苦手な日である。ところが尾妻は今までの対戦相手に無いさわやかな挨拶をし一歩を和ませた。お互いにベストを尽くすことを誓い、そして遂に試合の日を迎えた。会場には初めて一歩の応援にきた梅沢たちの姿もあった。ゴングがなり第1ラウンドのスタートとともに一歩は攻撃を仕掛けた。しかし尾妻のフックの連打は強靭で一歩は苦戦を強いられる。一歩のアッパー、尾妻のフックはぎりぎりでかわされ、お互いの必殺ブローの応酬に観客は息をのんだ。しかし尾妻の連打が一歩を捕らえ遂にマットに尻餅をつく。尾妻はスピードテクニックとも一枚上手と判断した鴨川は、尾妻封じのための必殺技を一歩に授けた。その秘策とは…

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第15話『我慢くらべ』

壮絶な相打ちは二人のスタミナをすさまじく消耗させたが、オズマはファミリーの為、一歩は自らとの戦いの為全く両者ひかず、息のつけない攻防は続いた。お互い一回づつのダウンをとり、もう後が無い二人。オズマに絶好のチャンスが訪れフィニッシュブローが一歩を狙う。その時一歩は…。壮絶な戦いは遂に終焉を迎えた。果たして勝利はどちらの手に…。

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第16話『激戦の予感』

宮田の試合に訪れた一歩と鷹村。偶然隣の席に憧れの女性久美が座り緊張する一歩。宮田は既に高い人気があり、女性ファンも多い。そして1roundで相手をKOにしたが意外にも打ち合いになった事に一歩は驚く。宮田は接近戦、ラフファイトを身につける前よりも更に強くなっていた。藤井が鴨川ジムを訪れ一歩の次の対戦相手小橋健太のビデオを持って来た。予想に反し小橋は見た目にも迫力もなく試合の内容もジャブにクリンチの繰り返しで単調なまま判定勝ちを収めていた。ビデオの続きには派手な登場を飾る速水の姿があり、そのスピード感は宮田にも上回るものがあり更なる強敵に一歩は圧倒される。そんな中鷹村の次のタイトルマッチが決まり、一歩達は伊豆に一週間の合宿をする事になった。

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第17話『イッポ・オン・ザ・ビーチ』

ハードな合宿を想像していた一歩は鷹村達がまずは海岸に直行することに驚いた。そのはしゃぎぶりについていけない一歩。海岸でのナンパは空振りに終りやっと練習が始まった。体力には自信を持っていた一歩は砂浜を走る3人に全くついていけない。そんな一歩に鷹村は一歩の爪先の弱さが重大な欠点である事を指摘する。その日からテニスボールを使っての爪先の強化練習を徹底的に始める。合宿最終日花火とともに一同はそれぞれの目標に向かっての勝利を誓っていた。

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第18話『クリンチ』

鷹村のタイトルマッチのポスターが上がって来た。一歩の試合はその前座に組まれていた。鴨川ジムの外で一歩の練習を偵察に来ていた小橋は懸命にメモをとっていた。突然ジムから出て来た一歩に驚き小橋はメモを落として逃げる。落とし物を届けようと追い掛けた一歩はメモを渡す時初めてそれが小橋であった事に気づく。小橋は自分の力はわきまえているが試合では何が起こるか分からないと宣戦布告。試合が始まり小橋のジャブとクリンチにリズムを狂わされた一歩は思うように試合が進められず苦戦していた。時間とともに焦り始めペースを見失い息が荒くなっている様子を鴨川は危険と感じていた。

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第19話『KOの夢』

自分のペースで試合が出来ず体力を消耗する一歩。繰り返される小橋のクリンチに観客からはブーイングが出る。小橋リードのまま最終ラウンドを迎えた。予定とおりの判定勝ちを狙う小橋は守りに入った。がむしゃらに向かう一歩の顎に小橋のジャブがきれいに打ち抜かれた。その感触にハッとする小橋。判定勝ちを目前に、KOでの勝利を夢に見る。今までの試合と全く違い打ち合いにでる小橋…

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第20話『ショットガンの驚異』

日本チャンピオンとなった鷹村の試合に興奮し、そして次の対戦相手が速水になる事でますます気持ちが引き締まる一歩。速水のビデオをみて、鴨川は一歩にディフェンスを強化させる。速水は一歩のようなインファイターボクサーとの対戦を得意とし、100%のKO率で勝利していた。速水の試合を生で観る一歩はそのとてつもない強さに愕然とするのであった。

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第21話『天才攻略の道』

鷹村にお祝を言いにきた宮田と鴨川ジムで久々に顔をあわす一歩。速水との試合に弱気な一歩に宮田は決勝で会おうと約束をする。速水攻略の為にカウンターを使う事にした特訓が始まった。そしてついに速水との試合の日がやって来た。一歩のあざだらけの体に観客はどよめく。速水のスピードに押されながらも、懐に入り速水のショートアッパーを待つ一歩。そして一瞬のスキに懐に入ったが、速水はショートアッパーを打ってはこなかった。

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第22話『前へ!前へ!!』

速水の左アッパーはこなかった。そしてインファイトの体勢をとり一歩をさそう速水。しかし執拗にねばりまとわりつく一歩に、いつものアウトボクサーに戻る速水。接近戦になり、ついにあの左アッパーが一歩を狙った。練習の通りカウンターをあわせたがそれは相打ちになった。しかし速水には大きなダメージが与えられず八方ふさがりの一歩はついにショットガンのえじきとなる。打ち続けられる寸での所で徐々にかわし出す一歩。ショットガンが空を切り信じられない速水の焦りの表情。そして二人の凄まじい打ち合いとなり…

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第23話『もう一つの準決勝』

一歩は試合の翌日というのに落ち着いて体を休める事が出来ずいつものロードワークに出かける。久美のいるパン屋でパンを買い上機嫌。準決勝の宮田と間柴の試合の日がやって来た。計量から宮田をあおる間柴。しかし試合では宮田が間柴のフリッカーもかわし、優勢に試合を運ぶ。ダウンを取られて焦る間柴は狂気を漂わせ…

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第24話『約束の場所(リング)へ…』

間柴のラッシュが激しく宮田を襲う。ダメージを受けダウンをする宮田は、約束通り決勝に上がってきた一歩の事を思い、立ち上がる。しかし足を踏まれた状態で右ストレートをうち抜かれた為に宮田は足にひどい怪我を負う。棄権を勧めるセコンドに対して一歩との約束の為だけにリングに立つ宮田。足の効かない分上半身だけで間柴のフリッカーを避け、強烈なカウンターを浴びせるが…

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第25話『それぞれの想い』

間柴は未だ宮田との試合のダメージが抜けずにいたが、記者達からの宮田戦での事故が故意に行われたのではないかという質問に、毒舌をはく。落ち込む一歩は憧れのマドンナ久美のいるパン屋に足を運び、準決勝にきていた久美を宮田のファンと思い込み間柴を悪く言ってしまう。しかし皮肉にも久美は間柴の妹だった。更に落ち込む一歩は、鷹村に相談をするが翌日青木、木村のひやかしに遭い更に落ち込む。

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第26話『距離の攻防』

間柴のフリッカーをかわす為にダッシュ力を強化する特訓をする一歩。フリッカーをかわす為には間柴の懐に飛び込むしかなかった。ついにフェザー級東日本新人王の決勝戦の日がやって来た。ゴングと同時に飛び込む一歩だったが、間柴のフリッカーは予想よりはるかに強力で間柴の本当の強さを噛み締めるのだった。だからこそこの強さをもって宮田への卑怯な手段がどうしても許す事は出来ない。一歩は徐々にフリッカーをかわし、間柴の懐に飛び込みつつあった。2ラウンド目、接近する一歩に不敵な笑いをうかべる間柴は…。

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第27話『死闘』

間柴は一歩のパンチをエルボーブロックした。一歩の拳は砕けるほどに痛みを覚える。間柴に攻めたてられる一歩は、ついに間柴がブロックする肘に激しく拳をぶつけた。予想通り打ち合いとなった試合は両者ぼろぼろになるまでの死闘が繰り広げられていた。一歩の拳は既に負傷をおい、間柴の左腕も上がらなくなっていた。痛々しい兄の姿に目を背ける久美。間柴は久美との生活のために、一歩は宮田との約束を果たす為にどうしても負ける事は出来なかった。体力気力限界の所で、一歩有利にみえた一瞬間柴のフリッカーからチョッピングライトが一歩を襲う。マットに沈む一歩、果たして立つ事は出来るのか…

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第28話『勝敗』

宮田の姿を思い、あきらめず立ち上がる一歩。間柴には負傷した右拳を温存していては勝てないと確信する。会長からのストップも聞かず既に感覚を失いつつあった右拳にすべてをかけた。ボディを打たれ左肘が上がらない間柴は執拗な一歩の攻撃にクリンチをした。粘り強いクリンチを徐々に引き離す一歩。間柴の体が一歩から剥がれたその時…

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第29話『浪速のロッキー』

大阪のボクシングジムで一歩の試合を何度も見て興奮するボクサーがいた。西日本新人王で「浪速のロッキー」こと千堂武士。一歩との試合を楽しみにしていたが一歩が負傷し、全日本新人王戦を棄権することを知り、いきなり鴨川ジムに押しかけてきた。千堂は一歩に宣戦布告。どうにか試合に出て欲しいと説得をする。マイペースな千堂に鴨川ジムの皆は振り回される。鷹村とのスパーをし、一歩攻略の必殺技を試す千堂。その一途な思いに一歩は自分の拳を握り締める。嵐のように去っていった千堂は最後まで一歩との試合を諦めてはいなかった。

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第30話『敵地へ』

千堂の想いを受け、全国大会にどうにか出場したい一歩は、接骨院の山口を訪ねた。山口は意外にも華奢な女医だったが、腕は確かで且つ、大人の女性としての魅力に溢れていた。一歩の試合への情熱を聞き、リハビリを組みたてる山口。一歩の出場をきき千堂も練習に力が入る。試合までの1ヶ月拳を使わない筋肉の強化が徹底的に行われた。怪我は8割回復をみせ一歩は他のジムの選手とスパーを行う。調子は良い、そしてパワーもアップしている、しかし一歩はどうしても右が打てない…。

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第31話『激闘の足跡』

日刊ボクシングファン編集部にて藤井は全日本の決勝を目前に原稿に向かっていた。まさに幕之内一歩はダークホース。誰も彼の東日本チャンピオンを想像していなかった。藤井は静かに思い起こしていた。ハードな打ち合いを制したオズマ戦。クリンチに悩まされた小橋戦。ショットガンを封じインファイトに持ち込んだ速水戦。そして壮絶な一騎打ちとなった間柴戦。どれも記憶に残る凄まじい試合だった。明後日に控えた全日本の決勝。藤井は6:4で千堂と思いながらも幕之内にも大きな期待を寄せていた。

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第32話『右を打て!』

右がどうしても打てない一歩は不安を抱えたまま大阪に入った。棄権を決めた鴨川に鷹村が以前の自分の経験を話す。一歩は鷹村からのアドバイスを受け試合に臨む事に。試合当日、山口によって拳に直接麻酔が打たれた。大阪の会場は千堂の応援で凄まじい盛り上がりかたを見せていた。フェザー級チャンピオンの伊達の姿もある。そして運命のゴング。一発をねらいダッシュをかけた一歩だったが、千堂の気迫に足が止まる。一歩は右を打てるのか。

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第33話『スマッシュの威圧』

千堂のスマッシュが一歩に炸裂。どうにか踏みこたえた一歩に更に改良された超低空型スマッシュがヒット!鷹村とのスパーでより攻撃力を増したスマッシュが生み出されていた。一歩はスマッシュ封じの為に接近戦に出る。激しい打ち合いの中一歩に秘策が。「遣り残した事がある」と次のゴングを待つ一歩の姿に宮田との一戦を鴨川は思い出していた。一歩は千堂に中距離をとりスマッシュの構えを見せた!

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第34話『新人王』

激しい打ち合いを続ける二人に会場からは大歓声が沸く。千堂のスマッシュが一歩の顔面をジャストミートし倒れる事を許さないように更にアッパーが。決め手となる千堂のスマッシュが一歩を襲ったとき寸でのところでそれをかわしがら空きのテンプルに一歩の右フックが炸裂した。手応えが合ったはずなのに千堂は持ちこたえ更に激しく一歩を襲った。激しい歓声で千堂にもレフリーに3round終了のゴングが届かず…

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第35話『さらなる旅立ち』

一歩は高校の卒業式を迎えた。全日本新人王を獲得した一歩は後輩からも大人気で写真を沢山の人からせがまれていた。梅沢は一歩に今までの事を詫び、新たな旅立ちをする。家に向かう一歩はそこに宮田の姿を見つける。宮田はアジアを回って一歩との距離を縮めてくると宣言し、一歩はさらに身をひきしめる。ジムには入門希望者が多く押しかけ…

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第36話『王者との出会い』

後楽園ホールでの試合前に藤井に紹介される日本フェザー級チャンピオン伊達英二。一歩には雲の上のような存在。一歩の拳は完治しサンドバックを打つ姿も復活した。更に緊張を強める一歩のもとに仲代ジムから連絡があり、伊達からのスパーのオファーがきた。めったに無いチャンスと伊達のジムをおとずれた一歩だったがやはり伊達は桁違いに強く一歩には今自分に何が起こっているのか飲み込めなかった。

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第37話『目指すもの』

伊達の後輩の沖田は新兵器の練習相手に一歩を選んだ事に納得が出来ずにいた。仲代ジムからの帰り道、ゲロ道は自分がいじめられっ子であることを一歩に告白する。一歩も自分の経験を話しゲロ道を勇気付ける。そんな中仲代ジムから去年の全日本新人王からの試合の申し込みがある。沖田佳吾であった。1ヶ月後ついに伊達の前で二人の試合のゴングが鳴った。

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第38話『二人の新人王』

沖田もコークスクリューを放った。沖田の姿は伊達にそっくりで一歩を翻弄する。千堂ほどのパワーは無いと懐に飛び込む一歩であったが沖田のパンチは右が来るのか左が来るのか分からず、一歩は本来の自分のスタイルを見失っていた。沖田のジャブが決まり一歩の顔は徐々に変形していく。沖田のコークスクリューが一歩を狙った瞬間…

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第39話『異国での挑戦』

タイで試合を重ねる宮田は一歩との差に苦しんでいた。海外での対応はとても厳しく判定も偏っていた。宮田は一歩のいるフェザー級にこだわるがために減量には並々ならぬ苦労を強いられた。そんな時注目の選手ジミー・シスファーから試合の申し込みがあるが父は宮田に告げずに試合を断る。ジムの者から日本人はハングリー精神がないと非難された宮田は試合を強引に承知させる。そんな宮田に父は「パンチが軽い」と決定的な欠陥を伝える。宮田はカウンターを超えるカウンターを生み出そうとしていた。

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第40話『カウンターを超えたカウンター』

タイの期待の星ジミー・シスファーとの対戦の日がやって来た。30対1でジミーの勝ちを信じるタイ国民達はありったけの声でジミーの応援をしていた。ゴングと伴にジミーの優勢は続き苦戦を強いられる宮田。この日宮田は練習を重ねてきたジョルトのカウンターを狙っていた。それはまさしく宮田にとってカウンターを超えるカウンターであった。宮田はインファイターのかまえを見せジミーに挑むが実力も伴うジミーにはなかなかカウンターが決められない。弾き飛ばされ朦朧とした意識の中一瞬のタイミングで…

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第41話『ゲロ道の戦い』

A級トーナメントにエントリーする青木と木村。そして一歩。ゲロ道はプロテストを受ける事に。新たなる目標に向かう鴨川ジムにテレビの取材が来る事に。張り切る皆の様子はオンエアーされすっかりウカレムードに。しかし音羽ジムのロシアからの選手ヴォルグの正々堂々とした伊達への挑戦状を聞いた一歩は更に身が引き締まる。ゲロ道は苦戦しながらもプロテストに合格し、次のトーナメントに向けて全員で合宿を行う事に。合宿がスタートし精神を集中させる一歩の下に、母が倒れたという連絡が入る。

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第42話『夢への共感』

母のかわりに釣り舟屋をきりもりする一歩。母の仕事のきつさを改めて痛感しこのまま自分だけボクシングを続けていくわけにはいかないと考え始めていた。鴨川ジムの皆も一歩の動向が気になってしょうがない。試合の事よりもこのまま一歩がボクシングを辞めてしまうのでないかと。迷いに迷いボクシングを諦めようとする一歩のところにいきなり梅沢が尋ねてきた。漫画家を目指し釣り舟屋で働くと言う。予想よりもきつい仕事に一歩は梅沢がすぐ辞めるだろうと思っていた。ところが翌日も梅沢は手伝いに来て、一歩にリングに戻るように伝える。一歩は梅沢のおかげで鴨川ジムに戻った。リングに立った一歩は「帰ってこれた」と涙を流す。

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第43話『THE SPEED STAR』

一歩の練習が再開した。今度の相手は伊達と同じジムの冴木。冴木は“スピードスター”と呼ばれるほどの動きの速いボクサーで、伊達ですらスパーをやりづらいと感じていた。一歩は早さを追求しようとゲロ道を相手にリズムをとり冴木以上のスピードで動ければと考えていた。大学のボクシング部を辞めプロを目指して中退した冴木に大学の仲間はエールをおくる。遂にトーナメント当日。ゴングと伴に冴木は一歩を挑発するが一歩はじっくりと待ち、まったく動かず冴木の動きを見つめる。予想以上に早い冴木の動きに一歩は…。

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第44話『リングの死角』

冴木を捉えられないまま1ronudが終了した。コーナーに追い詰めてボディーを狙う作戦を続行する一歩だったが冴木はいとも簡単に一歩から逃げていった。そして冴木の逆襲が始まった。冴木はフリッカーを使い激しく一歩の顔面を狙った。一歩の右目は大きく腫れ右に死角ができ、冴木はそこから激しく一歩を狙った。リングに戻してくれたたくさんの人に感謝の意味を込めて一歩は一発を狙う。そんな時見えないはずの冴木が一歩にははっきりと捉えられるようになる。

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第45話『狼の白い牙』

フェザー級第2試合が始まった。ホワイトファング=白い牙と呼ばれるヴォルグの登場である。ヴォルグの冷静で非情ともいえる攻撃に言葉をなくす一歩。ヴォルグは相手を徹底的にリングに沈めた。そして勝利の後も無表情でむしろ悲しい顔にまで見えた。後楽園を後にする鴨川一行。ゲロ道と別れてから一歩は鷹村からゲロ道が引っ越しの為ジムを辞める事を聞かされる。鴨川ジム式送別会がゲロ道の為にリングで行われた。試合後のダメージを受けた体でそれそれがゲロ道にエールのパンチを送った。

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第46話『かもしかになれ!』

木村、青木の準決勝が近付いた。二人とも動揺を隠せずにいた。鷹村の部屋で二人の対戦相手のビデオを見た一歩は二人の練習台になる。木村、青木とも僅差で試合には勝利出来ず二人のトーナメントは終った。二人にどう声をかけて良いか分からない一歩は二人の為に決勝で勝つ事を誓う。一歩は鴨川からヴォルグ対策の為の新兵器をたたき込まれる事に。その為に鴨川は一歩に「かもしかのような体になれ!」と伝える。

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第47話『秘められた闘志』

一歩は鴨川から“ガゼルパンチ”を学ぶ。それはカモシカのようにしなやかな体で打ち上げる必殺パンチであった。その完成の為一歩にはかなりハードな練習が課せられる。オーバーワーク気味な一歩を久々に山口が訪ね張った筋肉をほぐす。伊達の試合の会場で一歩は突然ヴォルグに声をかけられる。歩きながら話しを始めるとヴォルグは一歩に「ボクシングが好きか?」と聞く。ヴォルグは祖国で待つ体を壊した母の為にボクシングをすると伝え、一歩は愕然とする。そして遂に二人の対決の日がやってきた。

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第48話『赤い狼』

ヴォルグとの会話を思い出し、リングに上がってもいつものような集中ができない一歩。そしてヴォルグと一歩の戦いのゴングが鳴った。獣を狙うようなヴォルグの威圧で一歩にはいつものリングが非常に狭く感じていた。交戦は一方的にヴォルグ有利で一歩はヴォルグの強さを確信する。心の中で“リングの外で出会っていたら良い友になっていたはず。君を潰したくない”と願うヴォルグに…

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第49話『信頼する勇気』

一歩はヴォルグに成すすべなく追い詰められていた。2度のダウンを取られ後の無い一歩は意識が朦朧とする中、鴨川との練習だけを思い返していた。鴨川へのミット打ちのように向かう一歩にヴォルグは何が一歩を戦わせているのか驚愕していた。一歩のプレッシャーをこめた一つ一つのパンチがヴォルグのスタミナを消耗させていた。突然動きの止まったヴォルグに一歩の最後の力が振り絞られようとしていた。

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第50話『伝えたいこと』

一歩とヴォルグは精魂尽き果てていた。一歩のガゼルパンチがヴォルグのボディを貫きヴォルグはダウンした。ヴォルグの脳裏に母が思い出され、ヴォルグは立ちあがる。ゴングに救われコーナーに戻るヴォルグに精神論を否定してきたセコンドのラムダは「頑張れ!」と伝えた。殴られても殴られても立ちあがるヴォルグはやっと自分がボクシングが好きだと悟るのであった。そんなヴォルグのボディーに一歩のガゼルパンチが炸裂…!

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第51話『合コン』

一歩の入院先に見舞いに訪れる鷹村たち。しかし狙いは看護婦達との合コンだった。そして一歩はその病院で偶然久美と出会う。久美は兄の間柴が一歩との試合でボクシングにひたむきになったと感謝を語る。祝賀祝いと退院祝いをと鷹村たちに呼び出された一歩はそれが合コンだった事を知り、帰ろうとするが現れた久美にその場に留まる。ゲームで久美とカップルになり家までおくると、久美は一歩を自宅に招き入れコーヒーを入れた。しかし良い雰囲気の中突然の間柴の帰宅に慌てて飛び出してしまうのであった。

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第52話『挑戦者』

一歩はトーナメントを制しついに伊達の元に辿り着いた。伊達は一歩との戦いに向けて調整していた。伊達は思い返していた。千堂戦、沖田戦、そしてヴォルグとの死闘。力の差、テクニックどれも一歩が勝っていたわけではない。それでも一歩は倒れなかった。一歩は常に向かってくる。伊達は紛れもなく一歩を最強の挑戦者と理解していた。しかし王者として、決してチャンピオンベルトを渡すことは無い!と誓うのであった。

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第53話『俺が俺であるために』

一歩は鷹村に復帰前の伊達の試合を見せて欲しいと頼む。伊達は東洋に敵なしと言われながらも、メキシコで辛い敗戦を経験した。そして約4年、伊達はリングから姿を消した。メキシコでの敗戦とともに伊達は生まれてくるはずだった子供も失い二重のショックを受ける。リングを退き、サラリーマンになり家庭の為に尽したが、伊達の奥さんはその姿にいつも疑問を持っていた。「あなたはメキシコに行ったまま帰ってきていない」と言われ、伊達はもう一度リングに戻る決心をする。

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第54話『王者の拳』

日本ミドル級タイトルマッチでは鷹村がぎりぎりで減量をクリア、体力的に苦しい戦いを強いられる。会場からの声援を受け鷹村は起死回生、チャンピオンベルトを守った。伊達に「拳が軽い」と言われた一歩は、チャンピオンとしての特別な力が何なのか鷹村に聞く。鷹村は王者の拳には様々な想いが重ねられていると。久美からの電話で、チャンピオンになった間柴の祝賀会に呼ばれた一歩はそこでぼろぼろになった間柴の姿を見て、新たに伊達戦への意欲を高める。

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第55話『日本フェザー級タイトルマッチ』

ついに一歩が伊達に挑む日がやって来た。同級生や先生も応援に駆けつけた。伊達、一歩ともにベストコンディションで試合を迎えて、伊達は今日の試合が簡単ではない事を予想していた。ゴングとともに伊達に飛び掛る一歩に以前のスパーより遥かに成長した姿を感じられる。激しい打ち合いの中一歩の攻撃は伊達をとらえ一歩優勢と思われるが、一歩はフルスイングする自分のパンチが伊達にダメージを与えていない事を知り愕然とする。

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第56話『立ちはだかる力』

一歩は伊達を攻めつづけるが、やはり手応えを感じられずにいた。伊達は経験の中で一歩の動きを予測し首をひねりダメージを和らげていた。そんな伊達の行為を驚異に感じながら一歩は伊達とどう戦うべきか悩み始めていた。会長のアドバイスで「小さく、細かく、早く!」動き一歩のガゼルパンチが見事に伊達をとられた。しかし伊達は倒れなかった。一歩は伊達を前に成すすべを失っていた…

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第57話『決着』

一歩は伊達に打たれながら考えていた。「自分は挑戦者ですから、全てを出しきってきます」と鷹村に試合前に話した事を。自分は全てを出しきったのだろうか?本能的に伊達のパンチをかわす一歩は自分の体がまだ動く事を確信する。そして一歩のアッパーが伊達をとらえた。二人の打ち合いは限界を越え、体はぼろぼろになっていた。既に意識を失って伊達に向かう一歩の姿に鴨川はタオルを投げ入れる準備をする。

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第58話『傷心』

試合は終った。控え室での一歩はまだ伊達に負けた実感を得られずにいた。会場には千堂、ヴォルグそして宮田の姿もあった。皆一歩の姿に新たなる決意を固めていた。暫く休養を取るようにいわれた一歩は、自宅で静養をする事に。そこに久美からの電話があり、久美は一歩を慰める為にデートに誘う。後楽園遊園地ではしゃぐ二人だったが、一歩の視界には、後楽園ホールが。久美と別れた後、一歩はホールの前で改めて「勝ちたかった!」とこみ上げてくる感情を押さえきれずにいた。

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第59話『決意のまなざし』

一歩はデートの感想よりも、試合に負けた事実を痛感していた。鷹村の部屋で自分と伊達戦のビデオを観かえし、一歩は初めて伊達を追い込んでいた事に気がつく。伊達がぎりぎりで闘い、倒れずにいた事への驚異と自分へのふがいなさをかみ締める。伊達が返上したベルトをめぐり、千堂とヴォルグの日本フェザー級王座決定戦を観るために一歩は大阪に向かった。会場で宮田と会い感動する一歩。二人の表情は先日の伊達にだぶる程、必ず勝つ!という決意の目をしていた。

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第60話『ライバル』

ダウンをとられた千堂は足を引きずるヴォルグの姿を見逃さなかった。ボディーを打たれたヴォルグは了かにダメージがあった。千堂とヴォルグの闘いは緊迫していた。大阪体育館は千堂コールで溢れていた。ポイントではわずかにヴォルグリード。しかし最終ラウンド、スリップをダウンととられるヴォルグは…

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第61話『再起への不安』

一歩、青木、木村の再起戦が決まった。一歩の対戦相手はポンチャイ・チュワタナ。情報の無い対戦相手に一抹の不安を感じながら一歩はトレーニングをスタートさせた。会長は徹底的にディフェンスの強化を目的としたメニューをこなさせる。しかしハードな練習の中、ディフェンスだけでは相手を倒す事が出来ないと攻撃を考える一歩の前で突然会長が倒れた。会長は過労の体をおして一歩にディフェンスの強化は「打たれる前に打つ」為の策である事を伝える。

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第62話『復活』

計量でポンチャイと初顔あわせをする一歩。ポンチャイの体の出来にタフさを感じずにはいられない。そして試合の日、青木、木村とも見事に再起戦を勝利し、一歩の試合を残すのみとなった。打たれ強いポンチャイは案の定とてもタフで粘り強く一歩に向かってくる。無理に飛びこむような一歩を会長や八木は止めようとするが…

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第63話『炎の青春』

試合の翌日に熱を出した木村の見舞いに、青木、鷹村、一歩が訪れた。れーこへの失恋の痛手を逆なでする鷹村たち。そんな木村の部屋で不良時代の木村、青木の写真を見つけた一歩は二人が古くからの友人である事を再確認する。学生時代の二人はいつも喧嘩に明け暮れていた。2人は最強コンビといわれるほど強く、自分達でも負ける相手などいないと思っていた。しかしそんな2人の前に突然鷹村という一人の男が現れた。2人はこの男に全くかなわなかった。

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第64話『熱中時代』

鷹村を追って鴨川ジムを訪れる木村と青木。ジムに入るといきなり鴨川に礼がなってないと叩き出される。床屋に行き髪を整える2人。入門し基礎体力作りから徹底して鍛え上げられる2人にはまだまだパンチの練習は無い。全ては鷹村に一発を入れる事を目的に我慢を重ねる。鷹村とのスパーでチャンスが訪れるが、2人のパンチが鷹村をかする事すら無かった。8ヶ月が過ぎデビュー戦の話に決意を固める木村と青木。後楽園ホールでの試合は2人に今までにない感動を与えた。

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第65話『鴨川軍団の夏』

千堂の初防衛戦はスピードスター冴木を相手に1ラウンドKOで幕を閉じた。試合後千堂は鴨川に一歩との戦いを熱望する。千堂は鴨川に「デンプシーロールは通用しない」と宣言。ある日一歩の家を鴨川が突然訪れる。千堂との試合に臨む事を伝え、合宿を決定する。山奥の合宿所は「ペンションよしお」。鴨川のライバルであり親友の猫田がそこのオーナーで、鴨川ジム恒例の地獄の夏合宿が始まった。そしてそこで猫田がパンチを出さなくても手数を2倍にする方法を授けた。

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第66話『鷹村さんの涙』

パンチを出さなくても手数を2倍にする方法は“殺気をもったフェイント”だと鴨川は伝える。思うように想像できない一歩を鷹村がリングに誘う。鷹村のフェイントは一歩を混乱させ、体で理解する事ができた。未だまき割りをうまく出来ない一歩は焦りを隠せない。鴨川との再戦を繰り返した猫田は「視線を外したら負けると思った」5戦目の試合を思い返していた。合宿も終盤を迎え、鷹村は山で突然熊に出遭う。鷹村と熊の壮絶な一戦が火蓋をきった。

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第67話『動き出す鴨川ジム』

合宿から戻ると突然新日本ジムの会長がジムに現れた。千堂の次の対戦相手、茂田が一歩にスパーを申し込みに来たのだ。茂田とのスパーを始めた一歩はどうも調子が悪くリズムに乗れずにいた。やりにくいと感じる茂田はサウスポーであった。始めてサウスポーと対戦する一歩は戸惑いを隠せない。一歩の調子が出ないままスパーは終った。その日の夕刊には鷹村熊殺し、の記事が!翌日から取材に追われる鷹村は上機嫌。そしてそんな鷹村に世界戦の知らせが…。

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第68話『会長の危機』

日本ミドル級タイトルマッチ、鷹村の4度目の防衛戦となる試合。いよいよ鷹村の登場である。鷹村は熊の毛皮をまとって登場。挑戦者はからかわれたような腹立たしさを覚える。リングの上で毛皮を脱ぎ捨てた鷹村の胸に大きな熊の爪痕が…。ゴングが鳴ると、鷹村は基本に忠実なボクシングを始めた。そして何故か左のジャブだけで応酬をする。観客からのブーイングの中…

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第69話『サウスポーの罠』

茂田と千堂の試合が始まった。大阪での千堂コールを受けて圧倒的有利と思われた試合に意外にも千堂は苦戦を強いられる。茂田のジャブに翻弄される千堂の試合を見ながら「茂田はもともと右利きだ」と鴨川は語る。右利きのサウスポー…。ジャブはストレートだった。茂田優位に進む試合の中一瞬のスキに懐に飛びこむ千堂。ボディーブローが茂田を貫き、茂田をとことん破壊するほどの徹底的な攻撃が…。

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第70話『ごんたくれ』

動物園でデートをする一歩と久美。一歩は試合の事を考えない最後の日として寛ごうと決めていた。しかしどうしても千堂との試合が気になる。その頃大阪を訪れた記者の飯村は千堂の自宅に向かう。約束を忘れて家を飛び出していく千堂を待つ間に千堂の祖母から両親の話を聞く。千堂の母は千堂を産みすぐ亡くなり、消防士の父は現場で千堂と同じ年の子を救う為に亡くなった。その後千堂は父のように強くなる事を誓って生きてきた。帰宅した千堂の足にはパワーアンクルが巻かれていた。千堂は下半身強化をしていた。デンプシー封じの策は無し!真っ向勝負を何よりも楽しみにしている千堂は、「今度の試合、かかっているのはベルトじゃない。お互いのプライドだ」と一歩への伝言を託した。

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第71話『決戦の刻』

『ララパルーザ』地響きを立てる程の派手なパンチの応酬と銘打たれた日本フェザー級タイトルマッチ。チケットはすぐ完売で観客の期待も大きい。後楽園ホールでの計量の日、久々にボクサー同士として向かい合った千堂と一歩。2人の体は恐ろしいほどの完成度を高めていた。計量後一歩と2人で話をしたいという千堂。2人はこの日をお互いに待っていた事を確認する。試合当日、千堂は高まる緊張を押さえきれずに全身に震えを感じていた。一歩は挑戦者。最後まで挑戦者としての試合をしようと心に誓った。歓声の中ついにゴングが鳴った。一歩はいきなりデンプシーロールで千堂に襲いかかる。

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第72話『ララパルーザ』

千堂はいきなりのデンプシー攻撃にマットに倒れる。しかし足腰を強靭に鍛えてきた体の回復力は恐ろしく早く、一歩への猛攻撃に出る。リングの中央で激しく打ち合う2人。まるでどちらのパンチが威力があるのか比較しているかのように。千堂、一歩コールで沸き立つ後楽園ホールではその均衡がついに破られつつあった。一歩と千堂には決定的な違いがあり、一歩の方が不利だと鷹村は語る。千堂との体格の差に徐々にコーナーに追い詰められる一歩。そして千堂からのパンチに一歩は初めてリングの上で恐怖を強く感じていた。

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第73話『あの時を超えろ』

因縁の3roundを迎えた。千堂はこのラウンドでの勝利を決意する。恐怖心から思うように体が動かない一歩は防戦一方。そのおびえる瞳に落胆せずにいられない千堂は激しく一歩を攻める。殺気を込めたフェイントに翻弄され何が起こっているか分からない一歩の元にハチの声が届く。合宿を思い出す一歩。今までやってきた事を出しきって来たのだろうか、いや出しきってない。一歩の目に甦る闘争心にハッと退く千堂。そして3round終了のゴングが。甦った一歩は又激しく千堂との打ち合いとなる。しかしコーナーに追いこまれる一歩はすでに意識朦朧。千堂の勝利を確信したパンチが一歩を仕留めようとしたとき…

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第74話『ミックスアップ』

一歩の起死回生の一発ガゼルパンチで千堂はダウンした。ぎりぎりで立ちあがる千堂に一歩はさらにデンプシーロールで襲いかかる。しかし一歩の膝も落ちる。次のラウンドも激しいぶつかり合いを繰り広げ、千堂の顔面が鮮血で染まった瞬間に一歩を襲う千堂のカウンター。思わず立ちあがり叫ぶ鷹村。一歩初のダウン。どうにか立ちあがる一歩に渾身のストレートが。再びマットに落ちる一歩。伊達戦での負けを思いだし立ちあがる一歩は、鴨川に「強いってなんですか?」と尋ねる。鴨川は「知りたければ、千堂に勝って来い!」と答えた。

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第75話『さらなる一歩を』

死闘を繰り広げる二人はインターバルでも座らない。体力的にも精神的にも限界に来ている二人はこのラウンドが勝負と思っていた。千堂は一発のスマッシュの為に力を溜めた。そして一歩も最後の力をふりしぼりデンプシーロールで千堂に向かう。一歩は土壇場でリバーブロー、ガゼルパンチ、デンプシーロールというデンプシーロールの完全型を千堂にぶつける…

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第76話(最終回)『ボクサーの拳』

話はさかのぼること数年前。 不良同士のケンカを止めた鴨川会長は、鷹村のパンチに世界のベルトを見る。断られるのを覚悟で鷹村をジムに誘う鴨川だったが、鷹村はあっさりOK。鴨川はその日から徹底的に鷹村にロードワークを課す。早朝、寝ている鷹村のアパートに押しかけ、パンチを教える事と引き換えに走らせる鴨川。 しかし、教えたのは左ジャブだけだった。ひたすらロードワークと左ジャブのみの日々が続くが、鴨川は鷹村に内緒でデビュー戦を決めていた。いきなり後楽園ホールのリングに立たされた鷹村は…。

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