第101話『もやしっ子』
富井副部長の息子ヒトシの運動会に出場することになった士郎とゆう子。そこで士郎はヒトシの同級生マサシが、体が弱いことを理由に「モヤシ」といじめられていることを知る。士郎のモヤシ料理でマサシを救えるか!?
第102話『丼(どんぶり)VSのり巻き』
「ワールド」副編集長・アーサーは士郎の協力で”日本文化丼論”を書き、大成功。それを見たフリーライターのアンナは「日本文化はのり巻だ」と主張し、記事採用を求めるがアーサーは納得しない。
第103話『グルメ志向』
世界の一流レストランが東京に支店を出し始めたのを機に「世界味めぐり」の企画を練る士郎たち。そこで評論家の桜田に協力を依頼するが断られてしまう。理由はレストランに行けばわかるといわれて・・・。
第104話『二代目の腕』
名人と言われた先代が死に、老舗天ぷら・銀屋は息子の則夫が継いだが客は極端に減った。腕は父親に劣らぬ彼ゆえに理由が判らず悩む。客の心理を見抜いた士郎は彼が先代を超える為の活路を発見!
第105話『五年目のパスタ』
浮浪者の辰さんの仲間に入った信は料理上手。大阪のレストランのオーナーシェフだったと言う。店は繁盛、順風満帆の彼がなぜ妻子を置いて蒸発したのか?意外な事情を聞いて力を貸す士郎達だが・・・。
第106話『思い出のメニュー』
士郎はドイツの豪華客船のシェフ・寺杉に、彼が昔修行をしたドイツ料理店・ハンザの味を確認してきて欲しいと頼まれた。彼はかつてオーナーの娘と婚約までしたが、不幸な事件のために別れたきりだと言う。
第107話『海のマツタケご飯』
日本画の大御所・清谷吟香は京極の喧嘩友達。京極の自慢の松茸に”海にもこれに劣らぬ物がある”と張り合う。初夏・それをとろうと海に潜った吟香が脳内出血で倒れた。海のマツタケご飯とは何か?
第108話『梅干しの雨』
母親の蒸発で残された幼い兄妹。しばらくの間、塾の経営者・幡中が二人の面倒を見てくれることになった。ある日、塾のピクニックで彼の作ったお握りの梅干しを捨ててしまう兄妹。幡中は厳しく咎めるが・・・。
第109話『杜氏と水』
清酒江戸一番の専務・均野は社運を賭け招聘した杜氏・喜山を我知らず激怒させ、就職を拒否されるが理由が全く判らず狼狽。事情を聞いた士郎は均野の兄(社長)の味覚と嗅覚に全てを託す。
第110話『柔らかい酢』
祇園祭りの帰りに士郎は陶人の妻・領子に頼まれた鯖寿司を買うが、事情を知らぬゆう子達に食べられてしまう。領子は自ら不足分を作るが、食べた陶人が食中毒で入院。原因は領子の腕か?それとも!?
第111話『料理と絵ごころ』
一流料亭・芝浜の若旦那は”料理は総合芸術。私はプロデューサーだ”と言い放ち板場に立つ事を軽視する。だが彼の個展で絵を一目見た士郎は彼に料理素材の選択眼が全くないと指摘。
第112話『ほうじ茶の心』
夕刊連載直前の作家・加村はスランプが長く、今回も書出しに苦しんでいる。部長の依頼で彼を訪ね、その妻に焙じ茶の入れ方のコツを教える士郎だが暴君・加村と従順な妻に亡母と雄山の姿が重なる。
第113話『涼風そうめん』
ゆう子の祖母・たま代が助けた暑気当たりの易者は会社相談役の大橋。毎日看病に通った、たま代だが今度は自分が暑気当たり。恩返しにと自らそうめんを作る大柱だが、たま代の食欲は回復しない。士郎の出番だ!!
第114話『古酒(クースー)』
酒仙とまで呼ばれる文芸評論家・古吉は”日本には本物の精神・文学を育てるスピリッツ(蒸留酒)がない”と嘆く。士郎はこれに異を唱え大衝突。古吉を納得させる酒は究極の酒・古酒しかない!!
第115話『スパイスの秘密』
士郎は中松警部に保護された記憶喪失の男を記事にした。それを見て妻が現れ、男がカレーショップの店主であると判る。しかも過去に傷持つ妻は夫を愛する故に彼の記憶の回復を恐れているようだ・・・。
第116話『新しい企画』
東西グラフの新企画「世界味めぐり」に、士郎とゆう子も参画して欲しいとの事。担当は才色兼備の仁木まり子だ。だが小泉局長の反対に会ってしまう。3人の秘策は!?
第117話『禁断の鳥』
まり子の父、二木に鳥料理屋に招待された士郎と雄山。だが出された料理は禁鳥のツグミだった。知らずに手をつけた士郎に、雄山は激怒する。
第118話『挑戦精神』
「世界味めぐり」の写真に不満のまり子が、新進カメラマンの近城勇の起用を提案。早速、3人で頼みに行くが、料理の写真には挑戦精神が涌かないと断られてしまう。
第119話『日本の根っこ』
パリで活躍するデザイナー平尾英が帰国した。疲れきった平尾に、引退を心配した近城は、士郎と雄山に平尾がパリに帰りたくなるような料理を作ってくれと頼む。
第120話『ジャンボ茶碗蒸し』
まり子の叔母・輝子と偶然知り合った士郎。彼女は美人だが気位が高く、長年の恋人・片森に対しても高慢さ故に婚約を逃しかけている。一計を案じた士郎は輝子の好物で片森に彼女を諌めさせる。
第121話『命と器』
二都銀行会長は孫・まり子の見初めた士郎の評判を探りに東西新聞へ。だが社主の語る士郎像は最悪。その日陶人の作品をうけ取る席で偶然士郎と同席した会長は悪しき先入観を覆す事件に遭遇する。
第122話『辛し明太子』
小泉局長は辛し明太子が大好物。だがフリーの写真家・近城がその味を否定した事から士郎をも巻き込んでの大喧嘩に発展。3日後に”岡星”で争いの決着をつけると宣言した士郎だが・・・!?
第123話『究極VS至高 対決!!スパゲッティ』
第124話『恥ずかしい料理』
ゆう子の同級生季子とその恋人、教一は大変な美男美女。だが互いに相手を裕福な令嬢・御曹司と思い込み”自分のような者は相手に相応しくない”と悩む。二人の滑稽な誤解に一計を案じる士郎。
第125話『年越しうどん』
数年前に消えた妻・冬美発案の豪華鍋焼うどんを京極や士郎達に振舞う岡屋。そにに良三が駆け込み、スキー場で彼女に偶然会ったと言う。岡屋は即座に現地へ。思い出の鍋焼うどんに冬美の心は!?
第126話『タイのタイ』
大原社主の自宅に年始に集った文化部一同。そこへ大原の幼友達でライバルの大金持・大河が乗込んで来る。金にあかした鯛料理で次々に無礼な挑発を受けた大原は、士郎に名誉挽回の期待を託す。
第127話『二人の花嫁候補』
風邪で会社を休んでいる士郎を見舞ったゆう子とまり子。そこで出会ったのは中川の妻で士郎の育ての親的存在の「ちよ」。二人を士郎の花嫁候補とみなしたちよは咄嗟の出来事を利用し、二人に花嫁試験を!?
第128話『カジキの真価』
写真家・近城は料理の写真に今一つ情熱が持てない。貧しい幼少期の御馳走だったカジキの刺身と、食べさせてくれた母をかつて食道楽の師匠達に愚弄された事が原因。士郎はカジキ漁取材に近城を伴い、その真価に迫る!!
第129話『ピザの横綱』
ピザレストランに足繁く通う島高部屋の鏡洋。目的は相思相愛のオーナーの妹・とし子だが、ちゃんこ絶対主義の親方に結婚話を打明けられずにいる。話を聞いた士郎とゆう子は彼の為に一計を案ずる・・・。
第130話『いわしの心』
まり子の祖父が、婿取りの伏線として士郎に大レストラン経営を依頼。心動く士郎だが結局、僥倖に頼らぬ人生を選ぶ。士郎はその志をまり子の祖父に伝える場にいわし料理専門店・佐伝を選ぶ。
第131話『究極VS至高 菓子対決!!』
菓子対決を控え、和菓子「甘善堂」主人宅へ陶人設計の茶室を見学に来た士郎は、偶然訪れた雄山に”菓子の本質はこの茶室の中にある”と謎をかけられる。この意味を解いて士郎は勝負に臨めるか!?
第132話『天日の贈り物』
小泉局長最愛の猫・パシャが消化不良をきっかけに拒食症に。大好物のアジの干物も効果なし。このままでは命が危ないと士郎に泣きつく小泉。対策を探る内、士郎は干物作りの現状に思い当たる。
第133話『猿蟹合戦』
謝金の肩代わりに結婚資金を失った写真家・荒川に、美術品蒐集家・佐高が木彫りのきかザル入手の代理交渉を依頼。持ち主は荒川と親しいが一刻な松森。高額の成功報酬を約束され荒川は松森邸に足を運ぶが・・・
第134話『カレイとヒラメ』
第一志望の有名大学失敗のショックで第二志望の名門にも行かないとぐずる社主の孫・公一。大学を名前で選ぶ愚を諭すため、カレイ漁に公一を連れ出す士郎だが彼自身の判断するカレイとヒラメの差は?
第135話『究極の披露宴(前編)』
田畑との結婚迫る荒川は恩師・木曽友二に披露宴出席を諸うが近年の披露宴を愚劣と考える木曽の怒りを買う。見かねたゆう子は木曽と懇意の雄山に取りなしを頼むが、厳しい試練を受けるはめに!
第136話(最終回)『究極の披露宴(後編)』
雄山の説得で木曽の出席が実現。あとは荒川・田畑の披露宴を舞台とした”究極”が披露宴の本質を体現した雄山の”至高”に勝てるかどうかが問題だ。”至高”を凌ぐ士郎の”究極の披露宴”とは!?
SP1『究極対至高 長寿料理対決!!』
究極と至高のメニューの次なる対決テーマは長寿料理に決定した。士郎とゆう子らは料理のヒントを得るため、長寿県・沖縄を訪れる。だが、行く先々で至高のメニューを手がける雄山に遭遇。やがて究極と至高の両陣営は、沖縄の伝統料理を食するうちに、沖縄の風土と人々の気質、そして抱えている問題を目の当たりにしていく。果たして、士郎たちは沖縄の長寿の本質を見定め、勝利を収めることができるのだろうか。
SP2『日米コメ戦争』
今回の対決テーマは「ご飯のおかず」に決定した。士郎、雄山ともに出されたご飯には、どちらも香ばしい「香り米」が使われていた。その「香り米」にからみ、雄山はコメの輸入自由化問題を取り上げ、日本米の危機を訴えて、士郎に挑戦状をたたきつける。