第1話『あの娘はかわいいもち屋の娘』
どういう訳だかやって来た、見知らぬ町の商店街。旅の途中で会ったのは、なぜか、もち屋の娘でした。
第2話『恋の花咲くバレンタイン』
色とりどりの花の中、ひそやかに咲く花もある。どんな想いも花は花。心に咲いて、愛おしい
第3話『クールなあの子にあっちっち』
言葉は時にむずかしい。言葉は時にもどかしい。伝えたい思いはいつも空回り。だけどいつか届くはず
第4話『小さな恋、咲いちゃった』
風薫る初夏、祭の季節。踊る心に、恋の予感。いざいざゆかん。お妃捜しへ
第5話『一夜を共に過ごしたぜ』
恋の花火に、心の花火。真夏の夜の夢、消えるか、咲くか。それは誰にも分からぬまま
第6話『俺の背筋も凍ったぜ』
慣れた覚えたと思っちゃいても、時折目にする、奇妙なふるまい、ワザ、言葉。知れば知るほど、妙ちくりん。解せない不可解奇々怪々
第7話『あの子がお嫁に行っちゃった』
あの娘がお嫁に行こうとも、やっぱり豆腐は四角くて。四角いからこそ豆腐だよ
第8話『ニワトリだとは言わせねぇ』
秋。デラのために巣箱を作ってあげるかんな。しかしデラは太り続けていたため、作った巣箱のサイズに合わなくなっていた。良い機会だからとダイエットを始めさせられるデラだったが、ダイエットは想像以上の過酷さを秘めていた。 —季節は巡って、空気は高く澄んでいく。人情ぬくいよ、ほっこりと。心は染まるよ、紅葉色
第9話『歌っちゃうんだ、恋の歌』
友達のユズキくんが転校してしまう寂しさから、元気をなくしてしまうあんこ。たまこともち蔵は、あんこにあるアドバイスをする。そんな中、たまこが口ずさんでいた「お母さんの歌」の手がかりが!?—エブリバディ・ラブズ・サムバディ。誰かが誰かを好きになる。いつか誰でも恋をする。僕が君を見つけたように
第10話『あの子のバトンに花が咲く』
文化祭。バトン部は、ステージ発表のくじ引きで一番注目される時間帯を引き当てる。良いステージにしたいと、俄然張り切る部員たち。部長であるみどりは曲と振り付けを引き受けるが、なかなか良いアイデアが浮かばずにいた。—空も心も揚々と、いざ幕開き、晴れ舞台。バトン娘が踊り出す
第11話『まさかあの娘がプリンセス』
チョイから「あなたが王子のお妃様です」と告げられたたまこ。突然のことに驚く商店街の人達。だがたまこ本人は、集めていたポイントカードが目標枚数に到達する事の方が気になっていた。 —変わりたくない変わりたい。人の心は裏腹で。背中合わせの思いを抱え、どっこい、明日を生きていく
第12話(最終回)『最終回 今年もまた暮れてった』
なくしたかと思われたメダルをたまこに差し出したのは、デラの国の王子・メチャだった。心優しい王子の登場に、すっかり盛り上がってしまう商店街の人達。どの店も臨時休業になる。しかしその光景を見たたまこはある出来事を思い出し、ひどく動揺してしまう。—年は変わっていくけれど、ちっとも変わらぬものもある。それは夜目には見えないが、心で見れば見えるもの