第1話『BREAK THROUGH THE WALL ‐壁をつき破れ!‐』
夢を諦めたくない。サッカーの名門校、武蔵森学園では3軍だった風祭将。サッカーがやりたい、その一心で桜上水中へ転校するが武蔵森のレギュラーだと誤解され、みんなの期待を一身に受けてしまう。本当のことが判った時、将は傷つきみんなの前から姿を消す…。諦めたくない!サッカーを捨てたくない!一人川原で練習する将は、そこに現れた桜上水中のエース水野に勝負を挑む!
第2話『RUN WITH TEAMMATES ‐仲間と共に走れ!‐』
夜、おでんの屋台。練習用のビデオを見るために無愛想なおやっさんに電源を借りる将。壁を相手に一人、ひたむきに練習する将の姿に惹かれていくおやっさん。将を認めた水野は、キャプテンの座を掛けてレギュラー陣に勝負を挑む。一週間後、5対5のミニゲームに向け、将を含めた水野チームの練習が始まる。最初は足並みのそろわなかったみんなの気持ちだが、次第に将の熱い思いがみんなを一つにしてゆく。
第3話『HIT THE GOAL ‐ゴールを決めろ!‐』
ミニゲーム当日。毎日の練習でボロボロの補欠組だが、練習の成果が現れ、試合を押されつつも1点先取。焦るレギュラー組は、執拗に水野を潰しにかかる。追い詰められる水野。何とか助けようと自ら持ち込んだ将だが逆に潰されてしまう。諦めず、将に気持ちを託す水野。応えようと必死に食い下がる将。その時水野の思いの込もったスルーパスは、将に真っ直ぐ伸びてゆく。
第4話『NEVER GIVE UP ON THE FUTURE ‐未来(ゆめ)をあきらめるな!‐』
ミニゲームに勝ち、ついに念願のサッカー部に復帰した将だが、負けた先輩達は1年生のほとんどをつれて退部してしまう。辞めていった連中の家を一軒一軒廻る将、しかし一度すれ違ってしまった気持は元へは戻らない・・・。一方、先輩に脅されて辞めた野呂は、将のサッカーに対する思いに触れ、気持が揺れ動く。おやっさんのおでんの味と、深い言葉に触れ、野呂はサッカー部に戻る決心をするが先輩に連れ去られてしまう。それを知った将は、野呂の元へ走る!
第5話『GOTTA BE THE FORWARD ‐FWの座を勝ち取れ!‐』
春の総体、しかし第一回戦の相手はあの武蔵森学園。力の差に意気消沈する桜上水イレブンだか、とにかく練習は始まった。武蔵森の桐原監督が、水野の父親だという秘密を知ってしまった将は、複雑な気持を抱えたまま練習を始める。FWに抜擢された将は、新たに入部したシゲに二週間の期間を与えられ、シゲを抜く事をハードルとして掲げられる。ボロボロになりながらも遂に成し遂げる将。その姿に勇気づけられる仲間達。それぞれの思いを胸に・・・そして試合は始まる!
第6話『VENGE FORWARD ‐壁を抜け!‐』
試合開始!圧倒的な力の差を見せつける武蔵森イレブン。それを見つめるおやっさんと、店の常連の左右十。あまりの力の差に桜上水の気持がくじけそうになったその時、ゴールを死守した将の檄が飛ぶ!畳み掛けるようなセットプレイの猛攻を、小さな体を張ってことごとく潰す将。応える仲間達。中盤で徹底的なマークに苦しむ水野だが、将と目が合った瞬間・・・気持が通じパスが通る!フィールドに風が吹いた。それを見つめる左右十の目に輝きが宿ってゆく。
第7話『VOR!‐誰よりも一番前に行け!‐』
前半を2対0と差をつけられ、ハーフタイム。ロッカールームでは、あくまでも勝ちにこだわる水野と高井が激しくぶつかる。たまりかねた将は、水野と桐原の関係を打ち明ける。うろたえる水野、しかし水野の父親に勝ちたいという思いはみんなの気持を一つにまとめ、後半戦へ。左右十のアドバイスにより動きのいい桜上水。そしてみんなで必死につないだボールが遂に将に通った!しかし武蔵森の、守護神渋沢が立ちはだかる!
第8話『CATCH THE LAST PASS ‐ラストパスを受け止めろ!‐』
2対1、将の執念のシュートが武蔵森のゴールに突き刺さる。同点に追いつくため必死で攻める桜上水だが、渋沢と接触した将は足を痛めてしまう。無理を承知でプレイを続ける将。しかし遂に限界が・・・。ペース配分を考えず、全力でプレイしてきた桜上水イレブンにもまた限界がくる。しかし・・・将のチームを愛する気持が、このチームで勝ちたいという思いが、みんなの消えかかっていた炎を再び燃え上がらせる!
第9話『LEAP OVER THE WALL ‐壁を越えろ!‐』
限界を超えてがんばる桜上水イレブン。それぞれの何かに対して負けたくないという執念を目の当たりにし、左右十の中の何かが変わってゆく・・・。そして武蔵森のファールにより遂に掴んだ最後のチャンス!執念のPK!ボールを前にした水野は、父親との確執よりサッカーの楽しさを噛み締める。狙いすましたシュートは、惜しくもゴールポストにはじかれクリア。しかし前線まで上がってきたGKシゲの、地を這うようなミドルシュートが再びゴールを狙う!
第10話『GRAB A POSITION ON THE TEAM -レギュラーの座をつかめ!-』
武蔵森戦が終わり、やっと戻って来た日常に浸るまもなく歯車は廻りつづける。将と不破との出会い、新入部員の加入。夕子先生に桜上水のコーチ頼まれ、左右十の気持は揺れ動く。一方将は、サッカーを知らない不破にPK勝負で負ける。知らずに驕っていた自分の気持を戒め、再戦を約束し練習に励む将。コーチの話を断った左右十におやっさんは、あきらめず練習する将の姿を見せ、改めて左右十の気持を問いただす。今、左右十の中で何かが動き出そうとしている。
第11話『BACK TO THE FIELD -フィールドに帰れ!-』
サッカーをプレイしたい!ずっとそう思いつづけていた有希にめぐって来たチャンス。国部二中との練習試合に出場した有希は、気迫のこもったプレイで大活躍する。しかし、女の子に対して強く当たっていけない国部二中のディフェンスを見た水野は、有希をメンバーから外す。川原で落ち込む有希の元へ現れる水野、それを見守る将とおやっさん。一方、悩む左右十の元へ現れた雨宮は、現役時代のことを詫び、左右十を励ます。それぞれの夜は更け、月は輝いていた。
第12話『MAKE A WAY -スペースを作り出せ!-』
自分の気持に正直になり、桜上水のコーチを引き受けた左右十。新生桜上水の出発は、ポジション選抜の為、6日間ぶっ通しの紅白戦から始まった。気合の入る桜上水サッカー部。そして、緊張のポジション発表が・・・・・・。レギュラーから漏れてしまった高井は、悔しさを隠し明るく振舞うが、落ち込み練習に来なくなる。川原で将に退部したいと告げる高井に、有希はわざと挑発するように叩きつける「甘えてんじゃない!」見守る将の前、有希と高井のサッカー勝負が始まる!
第13話『FIND YOUR OWN PATH -自分の道を切り拓け!-』
国部二中との再戦。ベンチで見守る天城の前、見事な連携プレイで先制する桜上水。しかし雨宮の采配により攻撃を抑えられ、ゲームは膠着状態に・・・。前半終了5分前、交代した高井はこの日の為に何度も練習した通り、無人のサイドを駆け上がり、思いを込めたセンタリングを上げる!桜上水リードで迎えた後半戦、フィールドには天城の姿が・・・。仲間を信じない天城のプレイ。しかしそのずば抜けたテクニック、桁外れのパワー。呆然と立ち尽くす桜上水に天城が襲い掛かる!
第14話『RUN OVER THE TEARS -涙の向こうへ駈け抜けろ!-』
孤高のストライカー天城に追い詰められる桜上水。天城の傲慢なスタンドプレイと桜上水のチームプレイが火花を散らす!試合終了後、一人佇む天城に将は声を掛ける。怒りをエネルギーに変え進むことに限界を感じ始める天城だが、自らの道を貫き通す為、将を拒絶。一方将は、天城という新たなライバルの出現に闘志を燃やすが、あまりの力の差に足元を見失いかけてしまう。夢を実現できる力を手に入れる為、将はまた走り始める。
第15話『GO FOR THE BALL -一瞬のボールに挑め!-』
桜上水へ陣中見舞いに来た武蔵森学園のエース藤代。桜上水を高く評価する彼は、夏の大会での再戦実現の為、将にエールを送り励ます。藤代の気持に応える為、夜の河川敷で一人特訓する将だが、一人での練習に限界を感じてしまう。そこに現れた元桜上水キャプテン本間。彼は将達に破れサッカーから逃げてしまった自分の間違いを認め将に謝る。また一緒に…と言う将の申し出を断った本間は、将の為、超えるべき壁となって練習に協力する。さまざまな人々の思いを背負い、将は夏の大会に挑む!
第16話『LET’S BEAT’EM WITH TEAMWORK -チームワークでぶつかれ!‐』
夏の大会滑り出し好調な桜上水だが、チームワークに不協和音が…。GK不破とDFの連携が上手くいかず、野呂と不破との間に亀裂が生じる。いまだサッカーの魅力が解らないと悩む不破に、武蔵森のGK渋沢の事を話す将。単身武蔵森に乗り込んだ不破は、渋沢からサッカーに賭ける情熱を聞き、彼の笑顔に将と同じ輝きを見る。一方野呂は、努力し進化し続ける将に取り残されてゆく自分を感じ不安がつのる。チームとしてのまとまりを欠いたままついに試合当日が…。
第17話『LET IT GO -悪夢を吹っ飛ばせ!-』
地区予選トーナメント、対岩清水工大付属中戦。相変わらず桜上水のDFとGKの連携は上手く噛み合わない。野呂の負担を軽くする為、開始早々飛ばしまくる将。この試合を最後にサッカー部をやめる決意を固めた野呂は、自分のためにがんばる将の姿を見てうろたえる。中盤でボールを支配し攻め続ける桜上水だが、岩工の堅い守りの前にどうしても得点できない。前半終了5分前、カウンターで攻撃に転じた岩工に動揺した野呂は、オウンゴールしてしまう!
第18話『YOU’VE GOTTA BELIEVE IN YOURSELF -勝利を棄てるな!-』
野呂を信じた不破、不破にすべてを預けた野呂。岩工の必死のカウンターを防いだ桜上水DFライン!渾身の力を込めた不破のキックは、ボールを前線まで運んでゆく…。前半の動きのせいで思うように足に力の入らない将だが、気力だけでボールに追いつきシュート!一方武蔵森では、監督の桐原が水野の編入を勝手に進めていた。聞きつけた三上は自分のポジションを守る為、わざと水野を桐原にけしかける。怒り、桐原の元へ駆け出してゆく水野。追いかける将!
第19話『UNDERSTANDING ONE ANOTHER -心のままを受けいれろ!-』
桜上水の全てを否定され、桐原と決裂した水野…。翌日、いつもと変わらぬ水野がそこに居たが、昨晩の事を聞いてしまった将は、何かがおかしいことに気付く。桜上水という環境でプロを目指す為に、予選トーナメントでも仲間を信じない、個人プレイをする水野の姿があった。水野の変化に気付く左右十や有希。水野に対し苛立つシゲの挑発に一触即発!間に割って入った将を殴ってしまう水野!空中分解寸前の桜上水!その日の夕方、シゲの住む寺の前に佇む水野の姿があった。
第20話『FEEL MY FRIEND’S PAIN -あいつの痛みを噛みしめろ!-』
鉛色の雨雲、ぬかるんだグランド、最悪なコンディションの中、打倒武蔵森を掲げる桜上水中と洛葉中が激突する!慣れないコンディションに戸惑う桜上水、雨の対策を十分に積んできた洛葉中。悪コンディションでの試合経験の差を埋める為、左右十は将と水野のポジションチェンジで相手の混乱を誘い時間稼ぎをする。僅かな時間で将は進化することができるのか?桜上水の作戦に、洛葉中が気付き始めた頃、雨が激しく降り始める。
第21話『ALWAYS RUN AHEAD -どこまでも前へ走れ!-』
雨中の戦いに苦戦する桜上水。一点を追う不利な状況の中、将は次第に雨の中の戦い方を身に付けてゆく。悪コンディションに苦しみつつも、逆にそれを利用した将のシュートで遂に同点に追いつく桜上水!そのプレイに感化されたのか、桜上水イレブンそれぞれが雨の中の戦い方を身に付け始める。驚く洛葉だが、武蔵森と戦う為、気持を一つにして桜上水に立ち向かう!降り続く雨の中、両チームの意地がぶつかり合う!
第22話『FLY WITH YOUR FRIENDS -仲間と共に飛べ!-』
桜上水中対洛葉中、両者一歩も引かず同点のまま後半戦は終了し延長戦へ。左右十は、温存していた高井を投入し、洛葉中を追い詰める!しかし全員守備の洛葉は、桜上水の怒涛の攻撃を防ぎきり、長かった試合はPK戦にもつれ込んだ…桜上水最初のキッカーは水野!ここで弾みをつけたい桜上水だが、グランド隅の桐原に寄り添う母の姿に動揺した水野は、惜しくもゴールを外してしまう!うろたえる水野、勝負の行方は!?
第23話『PURSUE THE PALPITATION -ときめきを追いかけろ!-』
国部二中が負けた!天城との再戦を楽しみにしていた将は、信じられない事実に愕然とする!国部二中を破ったのは、まったく無名の飛葉中。試験を翌日に控えながらも、左右十の借りてきた車で急ぎ偵察に行く水野と有希と将。しかし、試験期間は飛葉中も同じ…無人のグランドを前に苦笑いする4人。帰りに寄ったフットサル場での天城との再会、そして飛葉中の翼との出会い。天城を含めた桜上水混合チームと飛葉中のフットサル勝負が始まる!
第24話『AIM FOR THE WORLD -世界をめざせ!-』
飛葉中の井上直樹、彼は成樹の幼友達=ライバル(一方的に直樹がそう思っている)だった!今、語られる成樹の過去!?一方、全く無名だった飛葉中がここまで来られたのも訳があった。不祥事を起こし、サッカーができず腐っていた直樹たち4人をまとめ上げた転校生の翼。彼を中心にまとまった飛葉中の力は、今の桜上水では及びそうも無い…。気持も新たに練習に励む将!そして予選決勝が始まる!
第25話『BREAK THROUGH THEIR FLAT3 -フラット3を突き破れ!-』
予選決勝、飛葉中vs桜上水中。この注目の一戦に武蔵森学園の桐原も、藤代と渋沢を連れて偵察に訪れた。気合の入る桜上水を待ち構える飛葉中のディフェンスシステム「フラットスリー!」その中心に位置する翼により指揮されるディフェンスは、桜上水の攻撃を寄せ付けない。中盤の数的不利に苦しみながらも、前線にパスを繋げる水野に応える為、将はフラットスリーの壁に挑む!
第26話『SEE THE FATHER AT THE SHOOT -そのシュートに父を見ろ!-』
後半開始直後、負傷した高井に変わって出場した杉太のミスで、遂に得点を許してしまった桜上水。硬さの取れない杉太を気遣う将。一方、飛葉中の井上直樹は、打倒成樹に闘志を燃やし勝負を挑む。一進一退を繰り返す攻防戦。その時、成樹の決めた同点のゴールは、ハンドを取られ無効に…。明らかに故意としか思えないハンドに、動揺する将。成樹は、将に問い掛ける「おまえ、この試合、どないしても勝って武蔵森とやりたいんか? それとも…」
第27話『TAKE A CHANCE ON THE UNKNOWN -未知数に賭けろ!-』
角度0度からのシュート!そのシュートを放った将の背中に、在りし日の潮見謙介を見る、左右十と飛葉中コーチの西園寺。そして、長かった激闘にも遂に決着がつく…。潮見謙介、日本リーグ ヤマト発動機FW…将の本当の父。図書館で、将の両親の事故死を報じる記事を見つける有希とみゆき。桐原の自宅で、フィルムに残っていた潮見のプレイを食い入るように見つめる将。繰り返し見つめる将の瞳には、何時しか強い光が宿りはじめる。
第28話『BEAT YOUR RIVAL -ライバルを追い越せ!-』
東京都選抜チーム。その候補生として、将、水野、不破が桜上水から召集された。武蔵森の渋沢や藤代、国部二中の天城、飛葉中の翼達等、選りすぐりが集まり、その数、総勢45人。自分の実力が伴わないことを理解しているつもりの将だったが、技能テストで現実を思い知り、落ち込み焦る。ボールコントロールが抜群の杉原、俊足の小岩等、新しい仲間達と出会い将は、自分に必要なもの、自分のサッカースタイルに想いを馳せる。東京都選抜、生き残れるのは僅か20人!
第29話『NEVER REGRET -ちからを出しきれ!-』
選抜の為のミニゲーム。遅れてきたFW鳴海の強引なプレイで、ライバル達の間に緊張が走る。鳴海とツートップを組んだ将は、強引ながらも確実に決めていく鳴海に次第にボールが集まっていくのを目の当たりにして焦る。一方、負傷した右腕を療養中の成樹は、サッカーに対しての自分の正直な気持を左右十に問いただされるが、あくまでクールに距離を置こうとする。熱くなれない自分に苛立つ成樹。その時、成樹を探す直樹の姿があった。
第30話『CONTROL THE GAME -あいつを生かすパスを出せ!-』
合宿最終日、最終選考の紅白戦が始まった!激しくぶつかり合うAチーム対Bチーム。その水面下ではチームメイト同士の熾烈なポジション争いもすでに始まっていた。激戦区のMFでは水野が、仲間の出した難しいパスを見事に乗り切り、トリッキーなプレイでチャンスを物にする。しかし、その直後交代させられてしまう!? 信じられず、愕然となる水野と将。波乱の予感を孕みつつ、過酷なゲームは続いてゆく!
第31話『SHARPEN YOUR SKILL -自分の武器を身につけろ!-』
最終選考の紅白戦も後半へ突入した! 善戦空しく3対0で負けている将たちのBチームだが、杉原の気迫の込もったフリーキックで1点を返す。エリートの郭に対しライバル心を燃やす杉原。次第にその炎がBチーム全体に広がってゆく。そして、将が必死に身に付けたフェイントが決まりゴール!試合の流れを引き戻す。個々の意地と意地がぶつかり合い、紅白戦はヒートアップ!生き残るのは誰だ!
第32話『FIND YOUR WAY OUT -岐路から舞い上がれ!-』
長いようで短かった3日間の合宿が終わり、桜上水中での日常が戻って来た。選抜の結果に驚く仲間達。普段どおり始まった練習では、将の俊敏な動きに、たった3日間の合宿で得たものの大きさを目の当たりにする。将も自分の力が確実に伸びてきていることを実感するが、選抜に気持が向かってしまう自分を感じ悩む。水野も桜上水では、もう満足できない自分を感じ始める。決着のつかない気持を引きずりつつ、都大会トーナメントが始まった。
第33話『BACK TO ORIGIN -原点に帰れ!-』
入院した尾花沢に変わり東京選抜の監督に就任したのは西園寺だった。1対1の競り合い勝負で鳴海を一蹴した西園寺の実力に息を呑む選抜一同。その西園寺の目指すチーム…スーパープレイで勝負するチームになる為、そのチームに必要な選手になる為に将は熱くなる。しかし高校生と組まれた練習試合では、小岩と共に線審をやらされる毎日が…。サッカーをやりたい!日々高まるその気持に苦しむ将と小岩。その頃、どこかを目指しヒッチハイクする成樹の姿があった。
第34話『BE THE WIND -風になれ!-』
高校生を相手に3連勝と勢いに乗る東京選抜!次の相手は、なんと桜上水と雨中の激闘を演じた洛葉中だった!中学校との試合と聞き落胆する鳴海達。将と水野は、西園寺の思惑を量りかね戸惑う。しかし、試合が始まると流れは圧倒的に洛葉中へ!守りを固め、徹底的に東京選抜の攻撃を潰す洛陽。対して東京選抜は、連携の悪さが露呈しプレイが繋がらない。苛立つ東京選抜は、遂に仲間割れが始まり崩壊寸前!
第35話『BRAND NEW TOMORROW -明日へ旅立て!-』
動きに精彩を欠く天城…集中力も落ちているのか、選抜の練習でもミスが目立つ。韓国との親善試合も決まり、ポジション争いに皆色めき立つ最中、天城を気遣う将は、天城から幼い時に別れた母のことを打ち明けられる。…今は亡き乳母のかずえが残した手紙に書かれた真実…。ドイツで暮らす母は、天城との暮らしを望んでいる。気持の揺れ動く天城に将は、自分の気持を伝えサッカー勝負を挑む!賭けるものは…。
第36話『LOOK AT THIS UNIFORM -このユニホームに応えろ!-』
天城が去り、選抜にいつもの風景が戻って来た。成長著しい風祭を前にして、自らを顧みる水野だが、チームにすら馴染んでいない自分自身を発見し愕然となる。しかしソウル選抜との親善試合の為、東京選抜は次のステップへ…。1人置き去りにされるような感覚を味わう水野だが、どうすることもできず焦る。そしてレギュラー争いが過熱する中、GK渋沢がけがで倒れた!刻々と迫る韓国戦に不安がよぎる。
第37話『ENJOY A GAME -試合(ゲーム)を遊べ!-』
韓国!東京選抜はアジア屈指の強豪韓国にどこまで通用するのか?! 空港で見送る功やおやっさんにも自然と力が入る。暖かく力強い見送りを受け、遂に韓国に降り立った将達東京選抜は、初めての韓国に戸惑いながらも遂に試合当日を迎えた!真紅のユニフォームの韓国サポーターで埋まったスタンドに息を呑んで立ち尽くす将。不気味な静けさの中、試合開始のホイッスルが鳴り響く!
第38話『GET A CHANCE -流れ(チャンス)を生かせ!-』
降りしきる雪の中、何かが吹っ切れたような表情の水野。見違えるようなスピード&テクニックでソウル選抜を翻弄する。それに影響を受けたのか、東京選抜の動きも滑らかになり圧倒的に押されていた試合がだんだん拮抗してきた!ハーフタイムを越え、西園寺の指示でさらに攻撃的布陣を展開する東京選抜。残り15分、遂に将の出番が!スーパーサブとしての力を発揮できるのか!
第39話(最終回)『WHISTLE FOR THE VICTORY -勝利の笛(ホイッスル)を聞け!-』
同点!そして逆転!降りしきる雪の中、必死の将のプレイと迷いを振り切った郭のフリーキックにより、遂に勝利に手を掛けた東京選抜。しかし、スタンドより「テ・ハミング」の大合唱が鳴り響いた時、ソウル選抜は蘇った!怒涛の攻撃により、たった二分で逆転され意気消沈の東京選抜…ロスタイムも残り僅か…ここまでか、と思われたその時!スタジアムにあの聞きなれた声が鳴り響く!