第1話『骨でした。』
東魔界のナワバリボス、ブラッド・チャーリー・スタズは、ジャパニーズカルチャーが大好きという異端の吸血鬼。そんな彼のシマに、ある日女子高生の柳冬実が迷い込んでくる。ホンモノの人間との対面にスタズは大興奮! しかし、そんな感動もつかの間、冬実はモンスターに食べられ幽霊に!? スタズは彼女を生き返らせると“血意”するが…。-「絶対に生き返らせる。そして、俺の初めての吸血の相手はキミ」
第2話『ただいまは言わない』
肉体を失い幽霊となった冬実とともに、憧れの人間界へ向かうスタズはテンションMAX! そんな彼と反対に、冬実はどこか浮かない顔……。さらに、魔力の低い冬実は、存在を維持できず絶体絶命のピンチに!? そんな彼女に“給血”を施すスタズ。「お前を生き返らせるその日まで、俺がお前の“給血鬼”になってやる」。さらに、ふたりの前に魔界のトレジャーハンター、ハイドラ・ベルが現れ…。
第3話『持ってんじゃん』
死んだ人間を生き返らせる『人体蘇生の書』があると知ったスタズは、冬実と豆次郎とともに西魔界へ。そこはスタズの幼なじみであり、宿敵のウルフが治める地だった! 「……久しぶりだな、ウルフボーイ」「俺をその名で呼ぶのはおめーだけだぜ……ブラッドチェリー、スタズ!!」久しぶりの再会もそっちのけで、臨戦態勢のふたりは、なぜか冬実を賭けてボクシング勝負をすることに!?
第4話『殿堂魔界へ』
暗号だらけで読めない『人体蘇生の書』の著者が実の兄、ブラッド・D・ブラッズと知ったスタズは、しぶしぶ魔族のVIPが暮らす殿堂魔界へ久々の里帰り。しかし、そんなスタズの前に、仮面をかぶった謎の少女が立ちはだかる。「俺は……最悪の兄と同時に最悪の妹を持った……」 一方、ウルフとともに魔界に残った冬実の身にも、新たな危機が迫っていた…。
第5話『未確認魔人物体』
魔界最大最凶の刑務所「リズの玩具箱」に収監されたスタズの前に、ついに兄ブラッズが登場! 彼が人体蘇生の方法を教えることと引き換えにスタズに課した条件、それは魔界に突如現れた“ある怪物”を倒すこと。「魔界の魔族が、種が滅ぼされるかもれん……ヤツの存在によって……」 一方、消えかけた冬実の身体を元に戻すため、魔界のマッドサイエンティスト、フランケン・シュタインを頼ったウルフだったが……。
第6話『それがダチ』
本来の魔力を取り戻したスタズがアキムの元へ向かうと、そこではすでにウルフが激しいバトルを繰り広げていた。魔力が底をつきかけたウルフは、スタズの変化に気付きバトンタッチをする。「……俺が戻るまでくたばんじゃねぇぞ、吸血鬼」 そんな中、スタズが禁断の必殺技を放つ!?「必殺だ……わかるか?テメェはテメェが馬鹿にした三流の俺が生み出した超必殺技で必ず殺す」 そして、フランケンの口から語られるアキム誕生の秘密とは?
第7話『はじめてのリズ』
魔界へとやってきたブラッズとリズだったが、ブラッズは冬実を蘇生するべく魔力サンプルを入手すると、急いで殿堂魔界へと帰還した。魔界に残ったリズは、スタズが仲間たちと繰り広げるバカ騒ぎや冬実の優しさに触れ、次第に心を開いていって…。「こっちの魔界には悪い子しかいねんだよ……自分のわがまま通して一番好き勝手楽しんだヤツの勝ちだ……覚えとけ」
第8話『ふたりはトレジャー』
殿堂魔界に戻ったリズを待ち受けていたのは、殿堂ポリスのパンクロックな姉さん・ベロス。彼女は手続きなしで殿堂入りしたブラッズを追っていた。一方、すったもんだの末、謎の人物・ネルの居場所を突き止めたスタズ。しかし、そんな彼の前にベルが立ちはだかる。「負けたらフユミン諦めて、一生あたしの奴隷になってもらっちゃうって、どう?」乙女心は、暴走する――
第9話『メガネの罪』
殿堂ポリスにより王宮へと連行されたブラッズ。そこで彼は、とうとう殿堂魔界王・ウルフダディと対面する…。ふたりを繋ぐ、過去のある因縁とは? さらにベロスの拘束を振り切り脱走したブラッズに、ゴイル部長の怒りが燃え盛り、魔界を駆け巡る2人のスリリングな鬼ごっこが幕を開ける!? 一方、ネルに連れられて亜空間ハイドラへとやってきた冬実だったが…。
第10話(最終回)『ダークヒーロー・ライジング』
冬実の過去を知る人物から語られる、14年前のある出来事。スタズは、改めてひとつの問いを突きつけられることになる。「なんで冬実を生き返らせたい?」同じ頃、魔界の各地ではブラッズ、ウルフ、そしてデクや吉田、豆次郎たちもそれぞれの戦いに直面していた……。そんな中、スタズの出した答えとは――!?