第1話『Boy meets bicycle.(Part.1)』
ツール・ド・フランス…。ロードレーサーにとって聖地でもあるこの大会において今トップを走っているのはなんと日本人!その名は!!…。高校生になったばかりの篠崎ミコトはしがない高校生活を送っていた。だがある日、中学時代から憧れていた深澤ゆきとふとした事から会話をする事になる。そこでゆきに「篠崎にはちょーとびっきりの自転車の才能がある!」と言われたミコトは…。
第2話『Boy meets bicycle.(Part.2)』
自転車に乗れないミコトは一晩中かけて練習をし、その場にボロボロな姿で寝てしまっていた。その姿を見たゆきに起こされ、手当てをして貰った上に努力賞としてヘアバンドを貰う。そしてバランスを取る事をゆきから教えられたミコトは練習を再開する。ところが、不良グループの井沢にヘアバンドを奪われてしまう。ミコトは取り返す為に、そして自分を変える為に自転車を駆って飛び出そうとするが…。
第3話『Boy Cross the Rubicon.』
自転車部に入る決意をしたミコト。ゆきに連れられて訪れた部室前で自転車部部長のゆきの兄である深澤遥輔に出会う。そこで、入部テストとして三分間水に顔をつける事を言い渡される。入部させる気が無い事を感じつつも、自分は変わらなきゃダメなんだとテストをクリアしようと奮闘するミコト。その姿を見ていたゆきから二人乗りしない?と言われ、念願の二人乗りをする事に…。
第4話『Every dog can be a lion.』
なんとかミコトの自転車部入部が決まり、放課後部室を部員として訪れる。そこにいたのは部長である遥輔と、副部長である寺尾晃一。二人だけが部員だったのだ。そのままミコト達三人は初ロードに出る事になるが、スピードが出ている状態で隊列から出るとどうなるか知らないミコトは、飛び出してしまい自転車から落車するが…。
第5話『Funky monkey baby.』
前日、自転車で長距離走ったものの筋肉痛も無く自分は天才か?と自分に酔うミコト。しかしそれは自転車で使う筋肉と普段使う筋肉が違うためで、自転車には乗れず筋トレをする事に。一方、ゆきは普段と変わらずマイペースに学校生活を過ごしているがいまいちスッキリしない。そんな中、筋トレのし過ぎでミコトが倒れてしまいゆきが保健室へ連れて行く羽目に。そこでミコトがゆきに!?
第6話『Give the devil his due.』
日曜日…。部活のため学校へ来たミコトだが、遥輔から基礎体力をつけろと苦手な水泳を命じられる。ミコトはそんな遥輔の事を自分を嫌っているのではないかと思うが、寺尾からミコトの自転車を調整してくれていると聞かされ驚く。さらに、なぜ遥輔が『無冠の帝王』と自転車界で呼ばれているのかを過去の話と共に語る。過去での遥輔と寺尾の衝撃的な出会いとは!?
第7話『Hunger is the best.』
一週間の筋トレと水泳から開放され、ロードに出る事に。その練習場所は「フカザワ峠」!その峠は遥輔がベストタイムを出した事でその名が付いた。しかしミコトは登りきることも出来ず、練習後もひたすら登り切ろうと挑み続ける。そこへ謎のレーサーが現われ、遥輔のタイムを更新する。その光景を目の当たりにしたミコトは…。
第8話『Know your enemy as well as yourself.』
謎のレーサー(クロスケ)と対面を果す自転車部の面々。だが彼は逃げるように去ってしまう。翌日、クラスメイトの大和を自転車で一緒に走りたいと誘うが返答は貰えない。ところがミコトはひょんな出来事から大和=クロスケだと確信し、大和(クロスケ)に期せずして自転車勝負を挑む事になるが…。
第9話『Little wings fly high.』
大和との勝負はミコトの負けに終わる。一時的に妙なテンションになってしまうが、それは勝負への怖さから来るものだと気が付く。しかしミコトは前へ進むと決意し怖さを乗り越える。そんな中、ミコトはゆきのある異変に気が付く。その事に驚くゆき。そしてミコトはゆきに衝撃の宣言を!?
第10話『Nobody knows..』
いよいよ市民レース前日。体力温存という事で練習を早々に切り上げる。しかしミコトは居ても立ってもいられず、体を動かそうと自転車に乗る。そして大和を訪ねて市民レースの話をするが、市民レースには出ないと言われてしまう…。一方、ゆきもマキ達とある所に出かける約束をする。
第11話『Once a chicken, always a chicken.』
ついにレース初日!!初参加のミコトは会場の盛り上がりやゆき達が応援に駆けつけた事によりテンションを上げる。遥輔に緊張を見抜かれるが、同時にレースに参加した理由に気付かされる。開会式ではオランダ帰りの兵藤が現われ、圧倒的な人気と自信を見せ付ける。そんな兵藤に対しミコト、遥輔、寺尾、大和は宣戦布告する。そしていよいよレースが始まるが!?
第12話『Rules are made to be broken.』
レース開始直後のアクシデントに巻き込まれながらも無事に遥輔達と合流するミコト。しかし既に大和が単独でアタックをかけ先頭に。 無謀ともいえる序盤でのアタックに、集団内で牽制しあって誰も追おうとしない。そこで遥輔はミコトを煽り、大和を追わせる。そして遂に大和に追いつくが…。
第13話『Silent men are deep and dangerous.』
ミコトに追いつかれた大和。そんな中、大和はフランスに居た頃を思い出す…。フランスでのメルとの出会い、自転車での勝負…そこから自転車に全てを賭けてもいいと感じた事を思い出す。そして今、頂上を目前にして大和とミコトの勝負の行方は!?
第14話『The devil’s children.』
兵藤たち第二集団に追いつかれる大和とミコト。下りになり登りとは違った展開になっていく。下りを得意とする遥輔に対抗するため、集団で挑んでくるチーム水城。だが遥輔はそのチームプレイを上回る力を見せ引き離す。そしてそのまま驚異的な力を見せ、下りを駆けていく遥輔だが…。
第15話『All good things come to an end.』
遥輔・兵藤に追いつくミコト率いる集団。しかし圧倒的な力で集団を振り切る兵藤。遥輔も追おうとするが追いきれない。その時、ミコトが遥輔を抜き去り兵藤とのスプリント勝負に!目前に迫るスプリント賞のライン!!その勝負の行方は果たして!?
第16話『We are going to climbing.』
トップは兵藤のままレースは山岳のコースへ。この時、スタート後の登坂で驚異的な強さを見せ注目を集めた大和は大きく後方にいた。 が、やはりこの登坂でもその強さを見せ付ける。グングン進む中、前回の山岳賞を取った氷室カズシと出会い、さらにミコトとも合流し三つ巴となる…。
第17話『Zeal is runaway horse.』
ミコト・大和は遥輔たち第二集団に追いつくが、遥輔はスピードを上げ兵藤を追う…。ついに兵藤を捕らえるが、ミコトはそこまでの無理からかトップ集団からずるずると離されていく。そして意識が朦朧とし目の前が暗くなり…。
第18話『Deeds, not words.』
激しいトップ争いをする遥輔・大和・兵藤。そこで大和は山頂手前での直線を考慮し、一気にスパートをかけ均衡を崩す。 ところが大きな差をつくる事が出来ず、徐々に焦り出す…。その激しい駆け引きと争いの中に、遥か後方にいたはずのミコトが参戦し!?
第19話『Men are blind in their own cause.』
父親がスポンサーをしているという事で市民レースの観戦にくる嘉穂。あまり関心はないため、子供の頃からの事を思い出し色々と考えてしまう。が、ラジオから聞こえる聞き覚えのある名前に車から飛び出てレースを目の当たりにする。そしてそこで見たものとは…。
第20話『Prosperity makes friends, adversity tries them.』
寺尾は遥輔からの言葉にショックを受け、動く事ができずにいた。そこへフラフラのミコトが追いつく。そんなミコトを見て、寺尾は完走させようと決意し再び動き出す!その矢先、遥か前方で下りを走っていた遥輔が転倒!!それを聞いた寺尾は!?
第21話『Vision without action is a daydream.』
トップとの差は大きく絶望的な状況の遥輔・寺尾…。しかし、それでも寺尾は「深澤遥輔は僕が勝たせる」と言い、遥輔が苦手とする登りで前に出て牽き、追撃を開始する! …一方、トップでも変化が起きる。独走態勢であった兵藤に大和が追いつきレースは混戦に。
第22話『Uneasy lies the head that wears a crown.』
レースはいよいよ終盤戦!トップは遥輔・大和・兵藤3人による抜きつ抜かれつの激しい争いに。 その争いの中、兵藤は苦しかったオランダ時代を思い出す…。栄光から挫折…その中で置いてきてしまっていた熱い気持ちが兵藤を再び動かし…。
第23話『Quick resentments are often fatal.』
二回目の山岳賞のポイントを目の前にして大和が飛び出す!そして第二山岳賞を手にしたのは…大和武!!ここからゴールまでは下り一直線。駆け引き無しで遥輔・大和・兵藤はもつれながらゴールを目指す…。
第24話『It’s dogged that does it.』
ゴールを目前にしてもデットヒートを続ける遥輔・大和・兵藤。しかし、残り約100Mになったとたんスプリンターである兵藤が飛び出し、ゴールに迫る!!そして優勝は!!!…その頃、ミコトは先頭からは大きく離された位置でボロボロになりながらもリタイヤせず一人で戦っていた。
第25話『Joy and sorrow are next door neighbors.』
ゴールと共に倒れこんでしまったミコトは救護室に運ばれる。表彰式では遥輔・大和・兵藤の3人がいるが誰も喜んでおらず不穏な空気が流れ、ついに取っ組み合いが始まってしまう…。そんな中、気が付いたミコトは公式結果が発表され確認をする…。
第26話(最終回)『You never know what you can do till you try.』
帰り支度をしているミコト達の所に現われ、自転車部へ入れて欲しいと話す嘉穂。そのままの流れで打ち上げに向かう面々。寺尾父のおごりという事で遊びまくり、海岸で花火をする事に!大騒ぎの中、ふとした事から二人っきりになるミコトとゆき。そしてレースの事・自転車の事を話す中、ミコトはついにゆきに!!