天気の子

評価：
主人公が最終的には自分のエゴを押し通すような終わり方になるのですが、最近のアニメによくありがちな自己犠牲によって終わるエンディングからあえて真逆の方向へ舵をきったことに感動しました。別に世界のために自分や自分の大切な人を犠牲にすることなんてしなくてもいいんだよというメッセージを感じることが出来ました。そして何といっても絵がとても美しく、特に雨の滴や水溜まりに反射している風景など細かい作画に力をいれているのが分かりました。登場人物が一切写っていない景色だけの一枚絵でもずっと見ていたいほど綺麗でした。「君の名は」より大衆受けを狙わずに終わり方も賛否両論あるような感じですが、見終わったあとにいろいろと考察できる部分もあり、複数回見ることによって面白さが増す作品なのではないかと思います。

評価：
新海誠監督作品ということだけあって、演出、ストーリー構成、映像技術、音楽など全てにおいて非常にクオリティ高い出来になっていて、見ながら終始圧倒されていました。この映画を見て感動しない人はいないのじゃないかなと思うくらい大号泣しました。気分が落ち込んでしまうことが多い私ですが、これを視聴すると頑張って生きようと強く思えました。いつか必ず良い出会いをするのであって、そのためにその出会った人にふさわしい人間で居ようと思います。アニメ作品を普段あまり見ないという人でも絶対に満足すること間違いなしな作品になっているので、世代に関係なく多くの人にぜひ一度は見てほしいなと思います。勇気づけられるので、超オススメです。

評価：
天気の子は少年少女の純愛青春ドラマというストーリーの良さもさることながら、とにかく映像の美しさと音楽の組み合わせが最高の作品です。雨が地面をうつシーンは見事な美しさで、現実ではこれほどはっきりと雨が地面を打ちつける瞬間を見ることはありませんが、本当にこんな美しい動きをしているのではないかと思わせる美麗さです。そして一番の名シーンは、まるで現実その場所に立っているのではないかと思わせるほどの美しい新宿のビル群が、一斉に太陽の光に照らされていくシーンだと思います。雲の切れ間からから差し込んだ太陽の光が徐々に広がり、雨から晴れへと輝きを増していくシーンは実写では絶対に表現することが出来ない美しさです。そして場面場面の最高点で流れる音楽がストーリーを盛り上げ、映像とのマッチング具合も絶妙です。歌詞付きの曲ながら一切「邪魔」と思わせることがありません。逆にもしも映像だけだったらどんなに美しい映像だったとしてもこれほど心に響かないと思います。これほど映像と音楽の力で映画の魅力を二倍にも三倍にも引き出している作品はないと思います。