第1話(第1期)『リエとタエコ』
霊による犯罪に対して、様々な刑を執行する“魔法律”。 そんな魔法律の執行人・六氷透とその助手・草野次郎は魔法律相談事務所で働いていた。 ある日、二人のもとに相談にやってきた少女・理絵。 彼女は駅に出没する霊について悩んでいた。 その霊とは、亡くなった親友の妙子だと言う。
第2話『ケンジとナナ』
幽霊が存在しないことを証明するために、町はずれにあるお堂を訪れるケンジ。 お堂の扉に貼ってあるお札を勝手にはがしてしまい!? ケンジの姉貴的存在、ナナが撮った写真を、すべて心霊写真だと断言するムヒョ。 ナナは心霊写真という言葉に反応し、怒り出すが・・・。
第3話『才能』
午前2時にピアノを弾く黒い影。白鳥綾の依頼に、ムヒョとロージーが出向いた。 天才ピアニストと称賛される綾に向けられる無数の嫉妬の目。その思いが怨霊となって現れた。だが、その背後には・・・。魔法律協会からロージー宛に、1級書記官への昇級試験の招待状と『魔封じのペン』が届いた。 そこへ、ナナが歩道橋で撮った心霊写真と思われる写真を持ってやってきて・・・。
第4話『前兆』
昇級試験に参加する為に、魔法律協会へやってきたムヒョとロージー、そして勝手に付いてきたナナ。 3人を出迎えたのは、ムヒョの昔の同級生で裁判官のヨイチだった。 どこか沈んだ街の様子に、ヨイチはとある名前を漏らす。 その者の影に人々が怯えているようだと。不安は現実となった。昇級試験の説明会に霊が現れた。 それは、人から人へ伝染する霊であった・・・。
第5話『狂気』
伝染する霊の騒ぎはムヒョによって治まったが、責任は自分にあると、ロージーは一人、飛び出してしまう。 追いかけて来たヨイチは、魔法律学校で学んでいた頃の話をロージーにする。 かつてのムヒョ、ヨイチ、そして真面目でやさしく、執行人になる為に人一倍努力していた、エンチューという少年のある悲劇を。 それから時は経ち、今、エンチューは魔法律協会に姿を現し、無数の怨霊を解き放った。
第6話『夜の蝶』
ムヒョとロージーとナナは、仕事の依頼で、ひなびた温泉地に赴いた。 温泉宿で湯につかりながら、依頼人を待つ三人。女湯のナナを覗く中年男をロージーが捕まえた。 これは観察だと言い張る男は何と依頼人であり、現在、大ベストセラーの小説、『夜の蝶』の作者、四谷阿部之であった。
第7話『魔監獄』
魔具師のビコこと我孫子優が突然事務所に現れた。 ビコとムヒョは魔法律学校の同期であり、古い仲だ。 ビコはムヒョに一緒に来てもらいたい所があると言う。 そこは強力な霊たちが封印された第18魔監獄。 最下層にある、危険度Aクラスの霊の封印が破られたという。 封印の札を作ったのはビコだった。 責任を感じるビコに、ムヒョは貸しだと言い、魔監獄のある島へ旅立つことにした。
第8話『なりかわり』
霊燐漂う魔監獄の最下層へ降りてゆく、ムヒョ、ビコ、ロージー、そして、ビコの師匠、魔具師のリオ。 最下層の霊によって封印が剥がされ、いくつもの霊が闇に蠢く。 一行はレインドッグという霊から攻撃を受け、ビコが霊性ウィルスに感染してしまう。 ムヒョは魔法律書を開いて、レインドッグの攻撃に立ち向かうが…
第9話『ソフィー』
最下層の封印を破ったのは、顔剥ぎの異名をもつソフィーという少女の霊。 他人に化ける『なりかわり』によって、魔監獄にいる誰かと入れ替わっていた。 それが何者なのかわかった時、ソフィーは遂にその素顔を見せる。 魔法律の使い過ぎにより、眠っていたところを無理矢理起こされるムヒョ。 すさまじい霊エネルギーで向かってくるソフィーを倒すべく、上級魔法律を執行しようとするが…
第10話『木イチゴ』
魔具師は魔具を使えないはずなのに、リオがビコを守るために術を発動したことにロージーは気付いた。 そんな中、ムヒョが突然倒れる。 煉が底をつき、危険な虚脱という状態に陥ってしまったのだ。 この時を待っていた者がいた。それはリオであった…。 リオの肌には、反逆者の印が刻印されていた。 エンチューと同じく、禁魔法律の側の人間となっていたのだ。 リオはムヒョを倒すべく、呪文を唱え始める。
第11話『賭け』
容赦なく、ムヒョたちを攻撃していくリオ。 弟子であるビコの懸命な説得にも耳を貸さない。 禁魔法律によって地獄の使者に魂を売った者は、二度と人には戻れない。 だがムヒョは、何とかなるかもしれないと言う。 その為には、ムヒョが虚脱の状態から回復する必要があった。 追い詰められた一行は、疲弊しきったムヒョを一時的に回復させられるという、ビコが調合する秘薬にすべてを懸けることに…
第12話(第1期 最終回)『~風の中のツバメ~』
遂に、すべての黒幕であるエンチューがムヒョたちの前に姿を現し、戦いを挑んできた。 魔監獄から解放された霊たちが合体し、ムヒョたちへ襲い掛かる。 霊たちの塊の中に捕らわれてしまうムヒョとロージー。 苦しみ悶える二人の運命、そしてムヒョとエンチューの戦いの行方は…!?
第13話(第2期)『五嶺登場』
ナナのクラスメートのユミとリカが、放課後、『コックリさん』をしていた。 ナナはやめるようにと言い、バイトの為、急いで帰る。夜、『六氷魔法律相談事務所』で、ナナからその話を聞いたムヒョは、嫌な予感を抱いた。ロージーとナナがユミの元に駆け付けると、案の定、霊が襲った後であった。 すると、瀕死のユミを、二人の魔法律家が救った。それはーー『ゴリョーグループ』頭取、五嶺陀羅尼丸と助手の恵比寿花夫であった。
第14話『赤川団地跡』
五嶺は、ムヒョへ、事務所を賭けて勝負を挑んできた。五嶺たちが負ければ、『コックリさん』の霊を除霊した法外な料金をタダにするという申し入れもあり、ロージーはムヒョが負ける訳がないと、その勝負を受けてしまう。舞台は、長い間廃墟となった、霊が巣食うという赤川団地跡。先に霊を倒した側が勝利となる。五嶺とムヒョの、魔法律勝負が始まったーー。
第15話『勝敗』
事務所を賭けた、赤川団地跡の勝負が続くーー。霊の群れを中空の結界に集める『電磁気吸』の陣を恵比寿が発動した。集めた霊達を、一気に魔法律で片付ける戦略。その中の霊が漏らす声をナナが聞いていた。『会イタイ…』と、それは祈りのような声であった。だが、その時、五嶺の魔法律、『雷獄童子』が執行された。中空へ飛び上がった巨大な童子、『雷獄童子』が口を開け、集めた霊達を飲み込もうとするーー。
第16話『出会い』
赤川団地跡の勝負が決した。ムヒョは、先に魔法律を執行したにもかかわらず、敗北を宣言した。事務所は五嶺のものとなったーー。後日。魔法律院行きの列車に、ロージーは今井とともに乗り込んだ。魔法律院で改めて勉強することとなったロージーと、ムヒョは、しばし別れることとなった。動き出す列車をムヒョが見送る。走る車内で、ロージーは思い出していた。ムヒョと初めて会った日のことをーー。
第17話『検定開始』
今井の家に寄宿することとなったロージーは、ムヒョが自分の何に期待しているのかを知る為にも、自分を知るべきだと、魔法律院主催の魔法律検定を受けることにした。魔法律院には、様々な者達が集まっていた。その中に、ロージーは、五嶺の元をクビになった、恵比寿の姿を見つけた。一方、ヨイチ、ビコと合流したムヒョは、魔法律協会内にある林の中の一軒家にいた。そこで、何かを始める準備をしていたーー。
第18話『それぞれの試練』
ロージーら魔法律特別強化合宿の選抜メンバーが宿泊する魔法律院に、いくつもの指をヒトデのように広げた、奇怪な怨霊が現れた。廊下のそこここでは、シャッターが下ろされ、逃げる者の退路をふさぐ。選抜メンバーを閉じ込め、襲いくる霊に立ち向かわせる。恐るべき強化合宿が始まったのだ。その頃。林の中の一軒家では、ムヒョ、ヨイチ、ビコの前に冥王ルアラリエが出現していたーー。
第19話『信頼』
第3魔監獄を密かに脱獄した、伝説の悪霊、霧吹き山のブイヨセンが、ロージー達の前に現れた。今井が陣で攻撃するが、ブイヨセンには効かない。ブイヨセンは、念動力を使って、ロージー達を追いつめてゆく。一方、一軒家の外の中空では、冥王とムヒョの使者、幽李が戦っていた。圧倒的な力を誇る冥王の攻撃をかわすだけで精一杯の幽李。だが、ムヒョは逆転の機会をうかがっていたーー。
第20話『決着』
ロージーが直式魔縛りの術で、霧吹き山のブイヨセンの背中に印を直接書こうとする。が、その時、煉が足りなくなり、印が途切れてしまう! 一軒家の外の中空ではーー。使い魔のキリコによる契約の途中放棄を許さぬ冥王が、その姿を巨大な黒い怪鳥に変え、燃え上がる翼から突き出た、『ドゥアトの槍』を手にして、ムヒョたちへ投げつけた。万事休すのムヒョたち。冥王との契約どころか、この攻撃が決まれば、彼らの命はないーー。
第21話『草葉の影』
何故、ムヒョはロージーを助手に選んだのか? その命題を、ようやくロージーは理解した。ムヒョとロージーは互いの思いを確認し、再びコンビが復活した。そんな折――。ナナの携帯にケンジから連絡が入った。ケンジは、慌てた様子で、ムヒョとロージーに、事務所に戻ってくれと言う。仕方なくムヒョ、ロージー、ナナは、今は五嶺のものとなった事務所にやって来たが、そこには不気味な影が……。
第22話『蟲』
エンチューと、彼に忠誠を誓う禁魔法律家達の組織『箱舟』は、遂に禁書を手に入れた。禁書――それは、永遠の生と復活を約束する禁魔法律の奥義。その封印が解かれた時、魔法律家達に終わりが訪れるであろう、恐るべきもの。彼らは手始めに、禁魔法律家へ敵対の姿勢を見せた、五嶺家総本山を焼き打ちした。そして、『箱舟』のトーマスが五嶺を倉庫に拉致した。魔法律家に突きつけられたエンチューの新たな挑戦にムヒョはーー。
第23話『蠅王の鎧』
五嶺を霊化すべく体内に霊化蟲を入れ、その身を操るトーマス。攻撃はすべて、五嶺が盾となって受け、ムヒョは魔法律を使うことが出来ない。だが、その時――。ナナがトーマスに向かってカメラのフラッシュを浴びせて、その目を射た。続けて、使い魔のキリコが現れ、術で、霊化蟲を五嶺の体から排出させ、地獄へ送り返そうとする。一方――。魔法律協会の調査本部では、ペイジが今井にトーマスとの因縁を語る。
第24話(第2期 最終回)『完全なるもの』
蠅王の鎧を身にまとったトーマスがムヒョたちへ襲いくる。トーマスが床と同化した。床は液状化して、崩れ始める。それは、地獄につながる冥府の流砂。食器棚がいくつも浮かび、流れる。ムヒョ達が乗った食器棚が流れゆく中、ムヒョはロージーに、この流砂の中へ飛び込むよう言う。流砂の渦の中心に行って、ある物を破壊する。ロージーならそれが出来ると。ムヒョの信頼にロージーは応えることが出来るのか? その結末はーー?