第1話『竜殺しの大剣』
ミッドランド辺境の安酒場にて、黒衣の剣士・ガッツは言いがかりをつけてきた盗賊たちを撃退。居合わせたエルフのパックと少年・イシドロは、ガッツの手際と大剣に興味を抱き、彼を追う。村を出たガッツは通りがかりの荷馬車に誘われる。そこには僧侶と娘のコレット、そしてパックが乗り合わせていた。ひと時の安らぎと思いきや、ガッツを狙う闇が迫る――。
第2話『聖鉄鎖騎士団』
黙示録の予言を調査する聖鉄鎖騎士団は、黒い剣士・ガッツに嫌疑を向けて取り囲む。囲みを突破しようとするガッツだったが、先の戦いで傷が癒えず、善戦も空しく囚われてしまった。団長のファルネーゼが自らガッツを詰問するが、逆にガッツに気圧されて動揺。相手を鞭打ちながらも、恐怖で心が揺らいでいくことを感じていた…。
第3話『奇跡の夜』
ファルネーゼを人質に聖鉄鎖騎士団を逃れたガッツ。彼はファルネーゼを連れたまま、当初の目的であった、ある愛犬家の伯爵が暮らしていた館へと向かう。館に入った彼らに、悪霊に取り憑かれた狩猟犬たちが襲い掛かる。恐怖と混乱で祈りも忘れ、取り乱すファルネーゼ。そして館を進む二人が見たものとは…!?
第4話『啓示』
キャスカの産み落とした「幼魔」の言葉で、ゴドーの家に戻ったガッツ。そこで彼は、匿われていたキャスカが姿を消したことを聞かされる。ガッツは反射的にリッケルトに怒りをぶつけるが、エリカの言葉で、自分が大切なものを放り出して復讐に明け暮れていたことを思い知る。そしてガッツは、ある決意を胸に――。
第5話『断罪の塔』
盗賊とクシャーンの戦いに巻き込まれたイシドロは、またも通りすがりのガッツに救われる。イシドロはガッツの技を盗むべく、ガッツの後をつけるのだが…。一方、法王庁の神官・モズグスとファルネーゼたち、そして溢れる難民でごった返す聖地アルビオン。その片隅では娼婦・ルカたちと、彼女に救われたキャスカが肩を寄せ合って暮らしていた。
第6話『火あぶりの夜宴』
アルビオンへと急ぐガッツは、過去に縁のあった髑髏の騎士と再会する。「蝕」が模されようしていることを告げる髑髏の騎士。怒りに打ち震えるガッツは、今度こそキャスカを助けることを誓うのであった。アルビオンでは、ルカが妹分のニーナが邪教徒の一員であることを知る。その場についてきたキャスカは、邪教徒たちに取り囲まれてしまい…。
第7話『黒き魔女』
キャスカとともにキャンプに戻ったルカだが、異端狩りで捕まった娼婦仲間をかばって騎士と対峙することに。そこにキャスカを探しに訪れたガッツが割って入った。騎士たちを一掃した後、ガッツはルカがキャスカを引き取っていることを聞く。はやる心を抑え、ルカのキャンプに向かうガッツ。しかしそこはもぬけの殻で――。
第8話『魔窟の再会』
キャスカを救出したガッツだが、周囲では悪霊で異形と化した邪教徒や、彼らを捕らえようとする聖鉄鎖騎士団による激戦が展開されていた。ガッツはイシドロにキャスカたちを任せ、邪教徒の主・雄山羊と対決する。激戦の果てに戦場を離れ、キャスカたちを追って細道を進むガッツ。その先には、剣を携え静かにたたずむセルピコの姿が…。
第9話『亡者の血流』
アルビオンの拷問室に収容されたキャスカとニーナ。キャスカの胸の烙印に目を留めたモズグスは、彼女を魔女と見なして拷問にかけようとする。…直後、キャスカの周囲から膨大な数の怨霊が溢れ出した。拷問室を満たす怨霊から逃げるファルネーゼ。そこにガッツが現れ、彼女を脅しつけてキャスカの元へと急ぐ――。
第10話『ヘルス・エンジェルス』
塔から転落し、髑髏の騎士に助けられたルカは「完璧な世界の卵」と出会う。そしてルカは卵が語る「人々が求める、あるもの」について聞かされる。それは、この聖地の異変に関わる秘密で…。一方、断罪の塔ではガッツがモズグスたちと戦っていた。捕われたキャスカを奪還しようとするが、異形と化した拷問人たちに阻まれて、近づくことすらままならない。
第11話『イデアの影』
自身、そして世界を嘆く使徒・完璧な世界の卵は、髑髏の騎士から逃れ断罪の塔を登っていく。途中彼は、キャスカを救った瀕死の胎児を見つけ、「ともに逝こう」と胎児を飲み込み――。地上では、魔女として捕えられたキャスカが火刑台に掛けられていた。しかしガッツは敵に阻まれ、近づくことすらままならない。そして狂乱する民衆たちの手で、キャスカの足元に火がかけられた!
第12話『すがるもの、もがくもの』
モズグスとの死闘を制したガッツたち。しかし周囲は溢れ出た悪霊に囲まれており、もはや脱出は不可能!ガッツはファルネーゼたちに、松明を拾うよう指示。悪霊たちを炎で退け、朝を待とうというのだ。狼狽するファルネーゼは、悪夢に立ち向かうガッツに、確かな存在感を感じ始める。しかし悪霊の波はさらに激しさを増し、聖地の全てを飲み込もうとして…。
第13話『ほころぶ世界』
聖地アルビオンでキャスカを取り戻し、無事に鍛冶屋ゴドーの小屋に帰り着いたガッツ。そこで彼が目にしたのは、リッケルトと旧交を温める、アルビオンで受肉したグリフィスの姿だった。激情に駆られて斬りかかるガッツ!そこに因縁深き使徒・ゾッドが割って入る。剣技を高めた二者による、極限の攻防が始まった!!
第14話『冬の旅路』
烙印がもたらす災いから逃れるため、ガッツはパックの故郷・妖精郷を目指す。しかしキャスカを連れての旅路は厳しく、ガッツの内にはいつしか闇が膨らみつつあった。一方、アルビオンでガッツと別れたファルネーゼとセルピコは、騎士団を捨ててガッツを追っていた。寒空の下でセルピコは、自分がファルネーゼに拾われた頃を思い出していた…。
第15話『飛剣の御旗』
クシャーン軍に占拠された都市・シェトにグリフィスが現れた。異形の兵を駆っては都市を解放する鮮烈な姿に、捕虜の少女・ソーニャを始めとする人々は預言の「光の鷹」が舞い降りたことを知る。その一方、ガッツの元にはファルネーゼとセルピコ、そしてイシドロが訪れていた。彼らは旅の同行を願い出るが、ガッツの返答は――。
第16話『獣鬼の森』
ガッツに同行するファルネーゼは、旅において無力な自分に打ちひしがれてしまう。それでも聖都に帰ろうとしない彼女に、セルピコは驚きと戸惑いを感じていた。 人里を避けて旅する一行。ある森では、キャスカとファルネーゼがトロールにさらわれてしまった! 手柄を立てようと張り切るイシドロだが…!? そして離れた場所では、彼らを見守る謎の影が――。
第17話『幽界-かくりよ』
森で行き倒れていた老人・モーガンを助けたガッツ一行は、霊樹の館に迷い込む。そこで彼らを迎えたのは魔女・フローラと愛弟子のシールケ。モーガンはフローラに、トロールの襲撃を受ける村を救って欲しいと懇願。魔女はシールケを遣わすことを決め、ガッツに助力を求めた。その夜、魔女の館で久々に羽を伸ばす一行。そこでガッツたちは魔術や、この世界の深淵について聞かされるのであった…。
第18話『魔群との死闘』
トロール退治のためイーノック村に到着したシールケとガッツ一行。しかし司祭を始め、村人の対応は冷たい。ガッツの機転で村に留まるものの、シールケの気持ちは晴れない。さらにはガッツに「ガキの使い」と言われ、彼女の苛立ちは募るばかり…。 直後、ガッツたちは異様な気配を察知! 百匹を超えるトロールの群れがイーノック村に迫りつつあった。戦が、始まる――!!
第19話『祈りの奥義』
トロールに追われて寺院に避難する村人たち。シールケが張った結界はトロールを退けるが、そこに巨体の化物・オーグルと、水を操る化物・ケルピーが出現。ガッツとセルピコは魔術の時間を稼ぐため、それぞれが強敵と対峙する! ガッツたちが死闘を繰り広げる間、シールケは術の行使を進めていた。そして彼女は精神世界で、この地を守護していたある神殿を見つける。
第20話『クリフォトの汚濁』
トロールに攫われたキャスカとファルネーゼを奪還するため、ガッツたちは敵の巣食う洞穴に侵入。そこはクリフォトと呼ばれる幽界で、魑魅魍魎がひしめく異様な空間だった。 その頃、目を覚ましたファルネーゼは囚われていたイーノック村の女性と出会う。しかし彼女はファルネーゼの前で、無残な死を遂げる。ファルネーゼの悲鳴が洞穴に、そして念話で繋がるガッツたちに響く…!
第21話『狂戦士の甲冑』
霊樹の館ではフローラが不気味な甲冑に護符を刻んでいた。彼女の傍には旧知の友人・髑髏の騎士の姿が。髑髏の騎士は甲冑の危険性を忠告するが、フローラは静かに愛弟子たちへの信頼を語る。一方、ガッツ一行はフローラが待つ館へと向かっていた。消されていた結界と不穏な気配に、シールケの不安は膨らんでいく。そして彼らが目にしたものは、燃え盛る館と戦魔兵の襲撃だった――!
第21.5話(総集編)『魔女の追想』
第22話『炎の旅立ち』
使徒・グルンベルドに対抗するため、ガッツはフローラが遺した狂戦士の甲冑を装着する。身体の奥底から湧き上がる凶暴性に染め上げられ、ガッツは狂戦士として覚醒!甲冑の力は凄まじく、ガッツはグルンベルドを徐々に追い詰めていく。しかし甲冑は、生命や理性と引き換えに力を得る危険な呪物であった。闇に駆られて暴走するガッツを前に、シールケはある行動に出る!
第23話『告げられし兆し』
海岸線を旅するガッツ一行。海ではしゃぐイシドロや海鮮料理を振る舞うセルピコなど、それぞれ久々の穏やかな時間を楽しんでいた。しかし裏では連戦の傷がガッツを蝕んでいく…。 その夜、ガッツとシールケは髑髏の騎士と出会う。相手はガッツに狂戦士の甲冑の来歴、そしてキャスカを復活させる「花吹雪く王」の名を告げる。希望を見出し笑みをこぼすガッツ。そこにクシャーンの魔導生命体が迫る――!
第24話(最終回)『人間の都市』
スケリグ島へ向かう船を探すため、法王庁教圏の鎮守府・ヴリタニスを訪れたガッツ一行。直後、イシドロの無神経な言動でシールケが走り去ってしまった。シールケは街中で、クシャーン奴隷の亡骸や、木々を犠牲に建造された大型船を見る。残酷な森の外の世界に打ちひしがれるシールケ。そこに、不思議な雰囲気の少女が声を掛けてくる。果たして彼女の正体は…。