第1話『可能性の始まり』
VRMMO<Infinite Dendrogram>がリリースされてから約1年半。大学受験を終えた椋鳥玲二は念願の<Infinite Dendrogram>をプレイする。レイ・スターリングとなり、兄シュウに会うためアルター王国にやってくると、突然クエストに巻き込まれて……!?
第2話『墓標迷宮』
<エンブリオ>ネメシスの力で初のクエストをクリアしたレイ。次なる目標はランカーになること。戦争に敗れプレイヤーが減少するアルター王国でなら、ランカーになることも不可能ではない。早速レベル上げに励んでいると、ルークとその<エンブリオ>バビロンに出会う。
第3話『超級』
王都アルテア周辺でのPKテロが止まった。情報屋のマリーによれば、連合を組んでいたPK集団がフィガロをはじめとする<超級(スペリオル)>プレイヤーたちによってデスペナルティに追い込まれたという。レイはその圧倒的な戦いぶりに唖然とするばかりで……。
第4話『逆転は翻る旗の如く』
決闘都市ギデオンを目指す道中、レイたちは商人の馬車を襲うゴブリンの群れに遭遇する。見過ごすことができないレイはゴブリン退治に協力するが、<UBM>の出現によって窮地に陥ってしまう。圧倒的なパワーと状態異常攻撃を前に、勝機はあるのか!?
第5話『地獄門』
アレハンドロの商店で謎のレアアイテムを手に入れたレイ。しかし、そのアイテムを使うためには、あるアクセサリーを購入し新たなスキルを得る必要があった。金策のため冒険者ギルドに向かうと、路地裏で襲われている女性と彼女を救おうとする少年に遭遇する。
第6話『小数点の彼方』
レイが救出した少年は山賊団の頭目の一人メイズに操られていた。油断したところをナイフで刺されたレイ。塗布された秘薬によって複数の状態異常を受けるが、膨れあがる怒りと殺意がレイを突き動かした。メイズを圧倒するほどの威圧感を見せるが……。
第7話『決闘都市』
決闘都市ギデオンが主催するイベント<超級激突>がいよいよ開幕する。極みに到達した<超級(スペリオル)>たちが集まり、激闘が繰り広げられるとあって街中はお祭り騒ぎ。レイもまたフィガロの一戦に期待を寄せるが、水面下では様々な<マスター>たちの思惑が交錯していた。
第8話『超級激突』
勘違いしたレイは迅羽に攻撃を仕掛けてしまい、一触即発の空気に。シュウの介入でその場は収まるが、<超級(スペリオル)>が持つオーラを目の当たりにし、肝を冷やすばかり。ついに始まるフィガロと迅羽の一戦に、レイは何を見るのか。
第9話『狂宴の始まり』
<超級激突>に乱入してきたMr.フランクリンは、第二王女エリザベートを人質に取り、王国の<マスター>たちに「ゲーム」を挑む。犠牲者が増える前にこのゲームを攻略しなければならない。行動を制限された<マスター>が多い中、カギを握るのはレイだった。
第10話『盤上の攻防』
エリザベートを再び奪われてしまったマリーの前に、【キング・オブ・オルケストラ】ベルドルベルが立ちはだかる。音楽に身を捧げてきたベルドルベルのスキルは、まるで楽団を指揮するかのように流麗で豊潤。追い詰められるマリーに逆転の一手はあるのか……!?
第11話『勝利者の右腕』
激闘を繰り広げるルークとユーゴー。<マジンギア>の攻撃を先読みしながらも、ルークの身体はユーゴーの【凍結】スキル《地獄門》によって確実に蝕まれていた。窮地に陥る中、ルークは思考する。この【凍結】にはなんらかの条件と法則がある、と――。
第12話『破壊王』
大ダメージを負いながらも、【RSK】――レイ・スターリング・キラーを破ったレイ。《超級殺し》の暗躍もあって、フランクリンは徐々に追い詰められていった。しかし、彼が用意していたもうひとつのプラン、「ギデオン殲滅作戦」が動き出そうとしていた。
第13話(最終回)『可能性を繋ぐ者達』
圧倒的な力でモンスターを殲滅していくシュウ。一方、レイはパンデモニウム上部で、ついにフランクリンと対峙する。膨れあがるいくつもの疑念。無限の可能性が広がる。果たしてここは「世界」なのか、「ゲーム」なのか。