第1話『車いすバスケットボール編 #01』
成田(なりた)は、アシスタントロボット・タマの情報(じょうほう)により、義足(ぎそく)の中学生・海(かい)の運動能力(のうりょく)に目をつける。海はバスケ選手である兄のようになることを夢(ゆめ)見ていたが、手足の障害(しょうがい)のためあきらめていた。そんな海に、成田が「車いすバスケットボール」をすすめる。海は、とまどいながらも車いすバスケのプレーに圧倒(あっとう)され、試しに乗ってみることに…。
第2話『車いすバスケットボール編 #02』
車いすバスケットボールを始めた中学生の海(かい)はようやく車いすで走れるようになった。しかしコントロールはまだまだで、チームメイトにまったく追いつけない。あせる海は成田に八つ当たりする。すると成田は、「車いすに力を伝えるためにはそれなりの姿勢(しせい)がある」と言い残して去っていく。成田のヒントのおかげでビリをぬけ出した海はボールを触(さわ)らせてほしいと監督(かんとく)に交渉(こうしょう)する。
第3話『車いすバスケットボール編 #03』
優希(ゆうき)と車いすでのスピード勝負をすることになった海(かい)。特訓中(とっくんちゅう)に、体全体を使った車いす操作(そうさ)のヒントを偶然(ぐうぜん)つかむ。優希との勝負で追い詰(つ)められた海は、いちかばちかそのヒントを生かしたコーナリングを成功させて、見事勝利する。優希に実力を認(みと)められる海。2人はチーム強くすることを誓(ちか)い合う。そして海は、練習試合の出場メンバーに選ばれる。
第4話『車いすバスケットボール編 #04』
海(かい)は、地区予選の出場メンバーに選ばれた。相手チームは、以前練習試合で完敗したレッドアローズだ。海は、成田から与えられた課題、「自分だけのボール感覚」をつかむため、チームメイトの優希(ゆうき)と隼人(はやと)の力を借りて特訓を始める。海は左手の指の本数が少ない。その左手でボールをコントロールするにはどうすればよいのか?そして試合当日、レッドアローズは強力なメンバーを揃(そろ)えてやってきた。
第5話『パラ陸上競技 走り高跳び編 #01』
ハンドボール部のエースとして活躍(かつやく)する勝(すぐる)は、全国進出を決めた試合の帰り道、事故で右足を失ってしまう。ハンドボールができなくなったことで生きる張(は)り合いを失くした勝を、幼なじみの愛(あい)は懸命(けんめい)にはげます。そんなある日、成田(なりた)がアシスタント・ロボのタマとともに勝の前に現れる。そして勝に「別の可能性が生まれる」と語り、義足(ぎそく)のランナーの映像を見せる。
第6話『パラ陸上競技 走り高跳び編 #02』
成田(なりた)によって義足(ぎそく)を使えば再びスポーツができることを知った勝(すぐる)は、リハビリを開始した。一方、成田は勝のために、競技(きょうぎ)専用(せんよう)の義足を開発する。リハビリを乗り越えた勝はその義足で走ることができるようになった。アスリートとして世界で活躍(かつやく)する未来に期待をふくらませ、100メートルの日本記録に挑(いど)む勝。しかしそのタイムは、おどろくほど悪かった。
第7話『パラ陸上競技 走り高跳び編 #03』
勝(すぐる)は初めて挑戦(ちょうせん)した走り高跳び(たかとび)で、片足義足(ぎそく)の高校生日本記録をいきなりこえてしまった!しかし、その後はなかなか記録を伸ばすことができない。愛(あい)とともに、さまざまな選手の跳び方を研究し、勝は成田が開発した競技(きょうぎ)用のもの以外に生活用の義足で跳ぶこともためしてみる。一方、成田(なりた)は勝の映像(えいぞう)を分析(ぶんせき)し、あることに気づく。
第8話『パラ陸上競技 走り高跳び編 #04』
成田(なりた)が開発した新しい義足(ぎそく)で勝(すぐる)の助走スピードは上がった。勝は、義足を信じるためのトレーニングを開始する。目標は1メートル90センチ。トレーニングを重ねて跳(と)べるようにはなったが成功率(せいこうりつ)が上がらない。成田は踏(ふ)み切りに課題があることを告げる。踏み切りの練習に集中する勝を見た愛(あい)は、勝がハンドボールで活躍(かつやく)していたころのことを思い出す。
第9話『ゴールボール編(1)』
成田(なりた)は、恩師(おんし)の勝田(かつた)のたのみで、ゴールボール部の監督(かんとく)をやることになった。体を動かすことが極端(きょくたん)に苦手な成田に監督などできるのか?タマは心配する。そしてはじめての練習の日。集まったのはマリと京子(きょうこ)の2人だけだった。このままでは人が足りず試合に出ることができない。成田たちは、勝田の孫(まご)・エミをさそうが、エミはスポーツが大きらいだった。
第10話『ゴールボール編(2)』
ゴールボールの練習にマネージャーとして同行したエミだが、急におなかが痛くなったという成田(なりた)の代わりに、選手としていきなり試合(しあい)に出ることになってしまう。目かくしをして音をたよりにプレーするゴールボール。急いでマリと京子(きょうこ)から基本(きほん)を教わったものの、初めてのエミには何が起きているのかさっぱりわからない。やがて、エミが初心者であることが、相手チームに気づかれてしまう。
第11話『ゴールボール編(3)』
スポーツなんかきらいだと言っていたエミだが、試合に負けたくやしさから、ゴールボールを続けることを決意する。マリと京子(きょうこ)の助けを借(か)りて、アイシェードをして見えない状態(じょうたい)に慣(な)れるための練習を始める。暗闇(くらやみ)の中で動くには、練習を重ねて体で感覚(かんかく)をつかむしかない。次第(しだい)に動けるようになるエミ。そして成田(なりた)による特訓(とっくん)が始まる。
第12話『ゴールボール編(4)』
公式戦(こうしきせん)を前に、エミは「回転投げ」を練習したいと成田(なりた)につげる。腕(うで)を大きく回して投げる回転投げは威力(いりょく)が増(ま)す上にボールが手からはなれる直前まで音がしないという投げ方だ。この難しい技に挑(いど)むエミだが投げた後に自分の位置(いち)を見うしなうなど苦戦(くせん)する。成田の特訓(とっくん)で試合(しあい)までに身に着けることができるか?
第13話『パラ水泳編(1)』
かたうでのスイマー・拓(たく)に会うため、成田(なりた)はスイミングクラブを訪(たず)ねた。障害(しょうがい)のない選手たちにまじって自在(じざい)に泳ぐ拓を見て、成田はその才能(さいのう)を確信(かくしん)する。しかし拓は親友の智(とも)といっしょに、楽しいから泳いでいるだけで、競技(きょうぎ)には興味(きょうみ)がなかった。成田は「いつか才能が楽しいだけの水泳をゆるさなくなるだろう」と告げる。
第14話『パラ水泳編(2)』
水泳大会で勝てなくなった拓(たく)は、泳ぎを楽しむことができなくなっていた。しかし成田(なりた)は、拓はパラ水泳で世界レベルの可能性(かのうせい)を持っていると告げる。もう一度水泳を楽しむため、拓は、成田の元で肉体(にくたい)改造(かいぞう)を開始した。ところが記録会で拓は自分の体に違和感(いわかん)をおぼえ、親友の智(とも)に負けてしまう。落ち込(こ)む拓のために、成田はあるものを用意していた。
第15話『パラ水泳編(3)』
パラ水泳の国際(こくさい)大会に出場した拓(たく)は自分と同じ障害(しょうがい)があるジョンソン選手に出会う。国内大会ではすでに敵(てき)がいない拓だったが世界のレベルに圧倒(あっとう)されメダルを逃(のが)してしまう。練習で競(きそ)い合える相手がいない拓は、ひとりで世界を目指さなければならないことに孤独(こどく)を感じ始める。拓にはライバルが必要だ。成田(なりた)はある選手を連れてくる
第16話(最終回)『パラ水泳編(4)』
スタートをみがけば速くなれる。拓(たく)は、成田(なりた)のさそいで練習相手を引き受けた親友の智(とも)とともに特訓(とっくん)を重ねる。目指すは国際(こくさい)大会でのメダル、ジョンソンに勝って世界一になることだ。そしてむかえたパラ水泳国際大会。予選では、スタートはよかったものの思わぬミスで順位を下げてしまう。しかし、なんとか決勝には残ることができた。拓はスタートで大きな勝負に出ることを決める。