第1話『えぇ!?俺がマフィアの10代目!?』
勉強ダメ、運動ダメ、何をやらせても不器用な沢田綱吉、通称ツナは、負け犬根性が染み付いた性格で日々を適当に過ごしていた。そんな彼の元に、スーツ姿の赤ん坊という奇妙な家庭教師がやってくる。彼の名はリボーン。自分のことをヒットマンだと言うリボーンに突然額を撃たれたツナは、5分間だけ普段からは考えられない身体能力と行動力を発揮した。元に戻り驚くツナに、彼はツナをマフィアのボスに育て上げるためにイタリアから来たのだと告げる。それが、無茶苦茶危険で無茶苦茶にぎやかな日々の始まりだった。
第2話『ジ・エンド・オブ学校!?』
ボンゴレファミリーに伝わる特殊弾、死ぬ気弾のおかげで持田との勝負にも勝ち、憧れの京子とも話ができる間柄になれたツナ。そんなツナのクラスに時期外れの転校生、獄寺隼人がやってきた。彼は何故か最初からツナを目の敵にする。リボーンの策略で今度はバレーの試合に出ることとなったツナは、クラスのヒーロー山本や京子に期待され断り切れず、リボーンに死ぬ気弾使用を頼んだ。だが答えは……。
第3話『電撃!愛と恐怖のクッキング!』
「今度こそ逃がさないわ」空港に降り立った人物は、そう呟いてツナの家に向かって歩き出した。同時同刻、もう一人、同じようにツナの家を目指して日本にやって来た者がいた。彼らは接触することなく、それぞれ目的地へと向かう。一方、バレーの一件で山本と友達になったツナは、同時に、実はボンゴレファミリーの一員だった獄寺にも懐かれてしまった。リボーンの家庭教師ぶりも相変わらずで、更に騒々しい日々。そこに、リボーンの命を狙う者と、リボーンに家庭教師業をやめさせようという者が現れた。
第4話『はひ!乙女心はデストロイ!』
リボーンに一目惚れしてからいつもこっそり見つめていた少女、三浦ハルが、ついに行動を起こした。突飛な行動でツナを呆れさせつつリボーンと会話を進めていたハルは、リボーンの言葉でツナがリボーンに悪影響を与えていると思い込む。ツナからリボーンを引き離すため、ツナたちが落第をかけた難問『問題7』を必死で解いている現場に乗り込み、獄寺・山本も巻き込んだ、リボーン争奪戦が始まった。進学校に通っているハルが、難なく解いてしまうかと思われたのだが……。
第5話『風紀委員長の退屈しのぎ』
ツナの通う並盛中では、風紀委員が絶大な権力を誇っていた。そのトップに立つ委員長の名は雲雀恭弥。弱いくせに群れると吠え出す者には誰であろうと容赦なく攻撃を仕掛ける、風紀委員長でありながら不良の頂点にも君臨する少年だった。彼の強さに目をつけたリボーンは、風紀委員会の割り当て教室が応接室であることを知り、それを使ってツナたちと彼を会わせようと一計を案じる。何も知らない獄寺と山本は、リボーンのせいで倒れたツナを、応接室に連れて行くのだった。
第6話『ニーハオ ギョウザ拳!』
朝夕お構いなしに入り浸るビアンキたちのせいで、家でも安息できないツナ。この日も朝からご飯を食べ損ねてしまったのだが、運よく通学路途中で中華まんを手にすることができた。だがその中華まんのせいで犬ににじり寄られてしまう。そんなツナを助けてくれたのは、中華服を着た小さなこども・イーピンだった。まるで超能力としか思えない技を繰り出したイーピンと、並盛中で再会するツナ。誰かを捜していたらしいイーピンは、ツナを見るなり表情を一変させた。急にイーピンに呼び出され、首を傾げながらも屋上に向かったツナが見たものは……。
第7話『極限!燃えるお兄ちゃん!』
朝からリボーンに死ぬ気弾を撃たれ死ぬ気で登校したツナは、元に戻った際、誰かを引っ掛けて走っていたことに気づく。ツナに引きずられていた男子生徒は、ツナが口を開く前に自分の言い分を主張した。「ボクシング部に入れ、沢田!」座右の銘は『極限!』だという彼……笹川了平は、ボクシング部主将であると同時に、京子の兄でもあった。京子の兄の希望をそう無碍にはできず、了平の強引さと京子の無邪気な笑顔も相まってボクシング部入部を断り切れなかったツナは、了平に言われるまま、放課後ボクシング部の部室へと足を運んだのだが……。
第8話『先輩ボスはファミリー思い』
その日いつものように帰宅すると、家の前にずらりと並んだ黒塗り車と黒スーツの強面たちがツナの帰りを待ち構えていた。またリボーンの仕業か、と慌てて部屋のドアを開けたツナの目に映ったのは、豪華な椅子に悠然と座る一人の青年。キャバッローネファミリーの10代目ボスだというその青年・ディーノは、リボーンの元教え子……つまりツナの兄弟子にあたる存在だった。最初は彼の来訪を迷惑がっていたツナだったが、部下を守るため果敢な行動を見せたディーノを、かっこいい憧れの大人として認識する。だが、彼にはある秘密があった。
第9話『命短し ドクロ病』
眩暈でふらついたツナの手に、ドクロのマークが浮かび上がった。リボーンが言うには、それは、死に至るまで人に言えない秘密や恥をドクロが喋る『ドクロ病』という不治の病の特徴らしいのだ。慌てるツナにリボーンは不治の病に強い医者をイタリアから呼んでいる、と告げる。だがその医者、Dr.シャマルは男は診ない女好きのドクターだった。何とか頼み込むツナだったが、シャマルは全く聞き入れず気に入ったビアンキを追いかけていってしまう。ツナは必死でシャマルのあとを追うが、すれ違う知り合いに捕まってばかりで中々追いつけず……。
第10話『ガハハ!爆発する弁当箱!』
ツナが家に忘れた弁当を、何故かランボが届けることになった。同時刻、イーピンは師匠から頼まれたニトログリセリンを運んでいた。奇しくも、その包みは全く同じものだった。道端でランボとぶつかってしまったイーピンは、どちらがどちらの包みかわからなくなってしまう。結局それが元でツナたちを巻き込み学校で騒動が起きてしまい、普段からランボの行動によって恥をかかされて迷惑している!と強く訴えるツナにリボーンは、ランボの保育係を決めるため人を集めてやる、と珍しくツナのためになる行動を取ろうとした。だが実際は……。
第11話『愛と死の餃子まん!?』
リボーンの口車に乗せられ、京子に告白すると口走ってしまったツナ。だが実際は勇気が出ず声をかけることすら一苦労、お昼ご飯を誘うこともできない始末だ。山本や獄寺の励ましも嬉しいやら空しいやら、結局告白できず日曜日を迎えてしまう。街中でハルと遭遇したツナは、無理矢理買い物に付き合わされケーキ屋へ。だが偶然にも、そこには京子の姿があった。ハルとの仲を誤解されたくなくて慌てるツナの横で、ハルと京子はケーキの話題で意気投合しリボーンに誘われるまま二人してツナの家に遊びに来ることとなる。
第12話『師の特訓!強化プログラム』
「ツナのこと、よろしくね」奈々にツナの右腕として認めてもらえたと喜ぶ獄寺だったが、その直後、蜂に襲われていたツナを助けることができなかった。慢心していたと悔いる獄寺に、ボンゴレ式強化プログラムを提案するリボーン。そして獄寺同様、山本にもリボーンによる特訓が行われることに。 自分一人で十分だ、と山本に対して敵愾心をむき出しにする獄寺だったが、山本はさして気にもせず与えられた特訓をクリアしていく。山本が成果を上げる中、順番待ち状態に焦れる獄寺。漸く獄寺の番になり、意気揚々とトレーニングに挑戦し出したのだが……。
第13話『新春!一億円の大勝負!』
年が明けても、ツナの周りのドタバタは収まることなく続いていた。リボーンが勝手にいつものメンバーを集めてきたかと思えば、ボンゴレ恒例行事・ファミリー対抗正月合戦を行うと宣言する。しかも相手としてディーノ率いるキャバッローネファミリーまで登場!新年早々、豪華商品か罰金一億円、という常識外れなゲームに参加することに。正月お馴染みのおみくじや羽根突き等も一風変わったものになり、ツナたちボンゴレチームは大苦戦。ディーノの温情とリボーンの気まぐれにより勝敗は最終種目の結果に委ねられることになったのだが、同時に勝った方が好きな人材を引き抜ける、というルールを付け足されてしまう。
第14話『初デート!?地獄の動物園』
朝起きると、家の中がいつもより静かだった。「たまにはツナのために何かしてやろーと思ってな」いつもは騒ぎの元となる行動しか取らないリボーンが、何を思ったか京子とのデートをセッティングし、その上、他の面子を追い払ってくれたらしい。心躍らせるツナが盛大に感動したのも束の間、デートの行き先である動物園で次々と知り合いを見かけてしまう。折角のデートを邪魔されないよう京子の手を取り、顔見知りを悉く避けながら園内を駆け回るツナだったが、檻から逃げ出したライオンが目の前に出現。咄嗟に京子を庇い……。
第15話『激突!サバイバル雪合戦』
並盛町に雪が降った。リボーンに連れられ、はしゃぐランボ・イーピンと渋々学校にやってきたツナは、そこに集合しているいつものメンバーに驚く。こどもたちの世話ばかりしているツナを自分たちも手伝おうという気遣いらしいのだが、みんな揃ってランボたちのことより雪合戦に乗り気状態。リボーンが指揮を取り、レオンボールを奪い合う雪合戦が始まった。2チームに分かれ最初は雪の投げ合いを始めたツナたちだったが、いろんな思惑が交じり合う中、更にビアンキまで乱入し、事態はいつの間にか生き残り方式の雪上合戦になってしまう。
第16話『死の山を脱出せよ!』
ディーノに連れられ秘境にやってきた獄寺と山本。ここでツナがリボーンからの特訓を受けているという話だったのだが、ディーノたちは適当な地図しか渡されず迷子になっていたツナを途中で発見する。明らかに仕掛けられているとしか思えない数々の障害を何とかクリアしながら道なき道を進む4人。「この程度でボロボロになってちゃ特訓にならねーぞ」漸く合流したリボーンは、文句を口にするツナに、ここが100人に1人しか生き残れないというボンゴレ秘密特訓場『デス・マウンテン』とそっくりに作られた場所なのだと言い放った。
第17話『入院先では音を消せ』
デス・マウンテンでの怪我のため、ツナは入院生活を余儀なくされた。しかし次々やってくる騒々しい友人たちに迷惑をかけられ、部屋を転々と移動する羽目になってしまう。だが見舞い客すらいなかったであろう昔の自分と比べると突拍子もない見舞いも少しだけ嬉しく感じられ、みんなに引き合わせてくれたリボーンに多少の感謝をするツナ。あらゆる部屋をたらいまわしにされた後、最後にツナが案内されたのは、一見普通の相部屋だった。恐る恐るドアを開けると、そこには風邪を拗らせ入院している雲雀の姿が……。
第18話『愛のチョコには毒がある』
バレンタインデー当日。ツナは京子のチョコの行方が気になって仕方がない。だが、他の誰かに渡しているところは見たくないし、かと言ってチョコの行方を直接聞く勇気もない、と帰路に着く京子を追いかけられずにいたツナ。「さっさと行け」とリボーンに死ぬ気弾を撃ち込まれ死ぬ気で京子の後を追ったのだが、辿り着いた場所は何故かツナの家だった。理由を聞くと、ハルと一緒にこれからチョコを作るためだと言う。京子の手作りチョコが食べられる!と喜ぶツナだったが、あのビアンキが2人にチョコ作りを教えるのだと知り……。
第19話『百発百中?何でもランキング!』
ツナの前に現れた少年・フゥ太はマフィアに追われていた。彼はランキングフゥ太と呼ばれる情報屋で、彼の持つランキングブックを手に入れれば世界を取れるとも言われているらしい。的中率100%ランキングを作り出す彼に『頼まれたら断れないランキング』『野望のないボスランキング』で堂々1位だったツナは助けを求められる。フゥ太の小動物さながらの瞳に負け部屋に匿うことにしたツナだったが、そこにハルや獄寺・ビアンキが乱入、結果何故かツナが愛してる人ランキングを作ることになってしまった。
第20話『突然の襲撃』
突如、並盛中の風紀委員が連続して襲われるという事件が発生した。自分には関係ないことだ、と安心していたツナだったが、了平含む一般生徒も襲われ始め、犯人を潰しに行ったはずの雲雀までもが帰ってこない状況に。了平によると事件を引き起こしているのは黒曜中の生徒らしい。各現場に残されていた懐中時計から、フゥ太のランキングが使われていること、本当に狙われているのはボンゴレ10代目候補だということを導き出したリボーン。ツナは、リボーンに渡された『並盛中ケンカの強さランキング』によって、次に狙われる人物を知った。その人物とは……。
第21話『傷つく友たち』
ツナとは別行動で事件の情報をディーノから聞き出していたリボーンは、相手がただの中学生ではなくマフィアに関係する人物だと探り当てる。一方、自分を狙っていた柿本千種に一撃を浴びせ一旦は彼を倒した獄寺だったが、現場に現れたツナを庇って攻撃を受けてしまう。その場は助けに入った山本によって事なきを得たが、倒れた獄寺は重症。合流したリボーンから犯人についての情報と同時に9代目からの指令が書かれた手紙を渡されたツナは、自分の身と仲間を守るため、犯人のアジトに乗り込むことになってしまった。
第22話『予期せぬ魔手』
敵の一人・城島犬との戦いに辛くも勝利した山本。獄寺の時と同様に、自分が動けず足を引っ張ってしまったことをツナは悔やむが、戦いへの恐怖と緊張は消えない。間を置かず、休憩を取ろうと弁当を広げ出したツナたちに骸の刺客が攻撃を仕掛けてきた。M・Mと名乗るその少女の態度にビアンキが反発、二人のバトルが始まる。一見、不利に見えたビアンキだったが、隠し持っていた必殺技でM・Mを退ける。だが間髪入れずに次の刺客・バーズが現れた。彼は、京子とハルを人質に取り、ツナたちに無理難題を要求してきて……。
第23話『最後の死ぬ気弾』
逃げるように去っていったフゥ太を追いかけたツナは、一人の黒曜生と出会う。一方、ツナと引き離された獄寺たちの前に現れた人物は、写真に写っていたこの事件の主犯『六道骸』だった。トライデント・モスキートの副作用が出始め動けなくなった獄寺に代わり山本が応戦するが、相手の使用する鋼球によって攻撃を食らってしまう。ビアンキも立ち向かおうとするが相手の力の方が明らかに上回っており、絶体絶命のピンチに!そこに、ツナがちょうど戻ってくる。リボーンが最後の死ぬ気弾を撃ち、死ぬ気ツナと『骸』の戦いが始まった。
第24話『それぞれの反撃』
倒した『骸』はニセモノだった。影武者として利用したランチアを、不要になった途端口封じのために殺そうとする骸のやり方に、ツナは怒りを覚える。意識を失った山本を休ませ骸の居場所である建物に突入したツナたちの前に、再び千種が立ち塞がった。獄寺はツナたちを先に進ませ千種と戦うが、あと少しというところで薬の副作用からくる発作に襲われてしまう。更に乱入してきた犬に傷を負わされ地下に転げ落ちる獄寺。しかしそこには、雲雀が捕われている部屋があった!その頃、ツナたちは本物の骸と対峙していた。
第25話『勝ちたい!目覚めの瞬間』
雲雀が終止符を打ったかに見えた戦いは、骸が自らに銃を放ったことによって様相を変えた。倒れた骸と入れ替わるように意識を取り戻したビアンキに、何故か違和感を覚えるツナ。普段と変わらぬ様子だった彼女は、しかし突然、獄寺に剣で切りかかるという行動に出た。重なる雰囲気からツナは骸だと見抜き、リボーンは禁弾とされる特殊弾が使用されたことに気づく。自殺に見せかけ骸が自分に撃ったのは、他人にとりつき自在に操ることができる『憑依弾』だった。獄寺も憑依されてしまい、更に犬や千種までもが骸に操られた状態でツナに襲いかかる!
第26話『終わりとそれから』
「こいつにだけは勝ちたいんだ!」ツナの思いに応えレオンが生み出した新しいアイテム『小言弾』と『Xグローブ』。その効果でパワーアップしたツナの前に再び姿を現した骸は、今まで使用していなかった最後の能力を発動させた。第5の道『人間道』によってどす黒い闘気を纏い戦闘能力を格段に上げた骸と、ツナは最後の勝負に出る。激闘を制したのは闘気をも浄化する死ぬ気の炎だった。決着がつき、骸の根底に流れるマフィアへの恨みを感じていたツナとリボーンは、その原因となった彼ら3人の凄惨な過去を知ることとなる。
第27話『進級祝いで寿司食って』
季節は春。中学2年に進級したツナは、また京子と一緒のクラスになれるように、とクラス分けに胸を高鳴らせていた。だが、ツナはA組、京子はB組。更に獄寺・山本ともクラスが分かれてしまう。それを不服とする獄寺が暴れ出そうとしたとき、教育委員会の役員に変装したリボーンが自分を捕まえることができれば生徒自らでクラス分けを決定しても良い、という異例のゲームを申し出た。なぜか校長もその案に許可を出し、学校全体を使った追いかけっこが始まってしまう。結果は……。
第28話『ウソ!俺が殺したの?』
京子がツナの家に遊びに来ることとなった。ちょうどランボたち居候もみんな揃って外出予定だと知り、晴れやかな気分で部屋掃除に勤しむツナ。だが翌朝、目が覚めたら男の死体が部屋に転がっていた。リボーンが言うには、泥棒に入ったその男をツナが無意識の内に殴り殺してしまったというのだ。慌てふためくツナ。遊びにやってきたハル、獄寺、山本は、男が本当に死んでいるのかどうか確かめてみるが、どう考えても生きていないという結果に。雲雀の乱入もあり無為に時間だけが過ぎていく中、ついに玄関からは京子の声が!
第29話『恋人はブロッコリー?』
同級生の男子をおサル呼ばわりする黒川花が恋をした相手は何と、大人ランボだった。紹介を迫られ断りきれなかったツナは、渋々ながらも黒川を家に呼んだ。ツナの部屋で騒いでいたランボの鬱陶しさに、その10年後の姿こそ自分の好きになった相手なのだとは勿論気づかず、元々こども嫌いな黒川はランボに思い切りゲンコツを落とす。ランボは痛さに我を忘れて10年バズーカを使用。これで大人ランボ登場か、と一先ずは安心したツナだったが、煙が晴れた場所にはいつもと様子の違う大人ランボが出現し……。
第30話『豪華客船でかくれんぼ』
『豪華客船で南の楽園へ――』奈々が雑誌の懸賞に当たった。ランボたちの面倒は自分たちが見るから、とリボーンやビアンキに送り出され、喜ぶ奈々と旅行に出かけるツナ。ゆったり静かな時間を久しぶりに満喫しようとするが、結局リボーンたちもツナたちと同じ豪華客船に乗り込んでいた。しかも、何故か山本やハルまで一緒。更に、無理矢理乗り込んだリボーンたちは、当然船内でお尋ね者に。ガードマンを消す!と船内に散らばったヒットマンたちを止めるため、ツナ・山本・ハル・フゥ太は手分けして彼らを探し始めたのだが……。
第31話『おいでませマフィア島(ランド)』
上陸したマフィアランドは、遊園地や海水浴ができる浜辺などが存在するリゾートアイランドだった。マフィア絡みと知り最初は嫌がっていたツナだったが、島の様子とみんなの楽しそうな笑顔に警戒心を解く。だが、リボーンに入島手続きが必要だと言われ、代表者にされていたツナが渋々受付に向かうと、マフィア審査を受けさせられてしまう。審査内容は、何とワイロの渡し方!当然不合格だったツナは、裏マフィアランドに連れて行かれることに。そこには、リボーンと昔なじみの赤ん坊、コロネロがいた。
第32話『市民プールに鮫が出た』
プール開きが近づいていた。泳げないツナは、京子にかっこ悪いところを見られたくない、と内心焦る。練習に付き合ってくれる、という山本からのありがたい申し出もあり、市民プールで水泳特訓を始めたツナ。だが、頼りの山本の指導は抽象的すぎてツナには理解できず、リボーンに呼ばれて来たハル・獄寺の教えもあまりためにはならなかった。終いには、誰がツナを泳げるようにできるか、と本人そっちのけの競争が始まってしまうが、それでもツナの泳ぎは上達せずその場に諦めムードが漂い始める。その時、最後の指導者が姿を現した!
第33話『借金まみれの夏休み?』
ランボのせいで借金持ちになってしまったツナ。夏休みの間に返済しようと了平の紹介でバイトを始めることになったのだが、そのためやってきた海で柄の悪い高校生たちと遭遇してしまう。しかもその高校生たちは、バイトの先輩だった。仕事を放棄し京子たちに絡みだす高校生たちと、成り行き上、泳ぎで競うことになったツナたち。多少泳げるようになったとはいえ果たして海で泳げるかどうか不安がるツナだったが、京子を守るため何とか勇気を奮い立たせる。しかし、獄寺・山本が罠に嵌められ負けてしまうという事態に!
第34話『ヴァリアー来る!』
父親が帰ってくるらしい。奈々にそう告げられ、蒸発したとばかり思っていたツナは心底驚く。2年間、全く姿を現さなかった父に今更帰ってこられても、と複雑な心境のツナを励ますため、獄寺と山本は補習をさぼって遊びに出かけることを提案。他のメンバーも誘って街に繰り出すこととなった。京子も誘えてご機嫌のツナだったが、突然、傷だらけの少年が空から降ってくるという事態に遭遇する。しかも、少年の額には死ぬ気の炎が!更に、少年を追ってきた男が周囲に目もくれず戦闘を開始、ツナも否応なしに巻き込まれてしまい……。
第35話『ボンゴレリング7つ』
どうやらボンゴレと関係のあるらしい少年・バジルと謎の男・スクアーロの戦闘に巻き込まれたツナ。スクアーロの強さに獄寺・山本も歯が立たず、死ぬ気になったツナさえも苦戦を強いられてしまう。死ぬ気状態が解け、危機一髪の状態に陥ったツナの前に現れたのは、何とディーノだった!ディーノと顔見知りらしいスクアーロは、事態の変化を悟るや、少年がツナに託そうとした『ボンゴレリング』を奪い、姿を消す。突然の状況に混乱したツナが説明を求めると、リボーンとディーノが驚くべき事実を口にした。
第36話『カテキョー、動く』
ツナや獄寺たちに届けられた指輪・ボンゴレリングは、中心ファミリー7人に代々受け継がれてきたという重要な代物だった。次期後継者の証である『大空のリング』を返そうとするツナだったが、獄寺と山本はスクアーロへのリベンジのため、それぞれのリングを持ったまま修行に行ってしまう。更には『晴のリング』を配られた了平と彼を鍛える役を請け負ったコロネロが相次いで姿を見せ、同盟の問題で共闘できないディーノも家庭教師として『雲のリング』保持者の元に向かった。ツナの意思とは裏腹に事態は進んでいき……。
第37話『師弟コンビ、揃う』
独力で特訓を開始した獄寺。だが、無茶な遣り方を続け自らでピンチを招いてしまう。見かねたツナがやめさせようとするが、物陰で見守っていたシャマルがそれを制止した。「オレに見えてなかったのは……自分の命だ……」シャマルが家庭教師を拒んだ理由は、獄寺が自分の命を軽く扱っていたから。家光の助言により、獄寺はそのことに気づく。一部始終を見ていたシャマルは漸く獄寺を受け入れ、家庭教師を引き受けたのだった。一方その頃、山本は父・剛から『時雨蒼燕流』を継承し、了平はコロネロから技を伝授されていた。
第38話『ワガママ子牛の失踪』
リボーンが急に、特訓を一休みする、と言い出した。疑念を持ちつつ、久々の休息に喜ぶツナ。しかし、自由時間を満喫しようと外に出かけたツナは、行く先々でおかしな事態に遭遇する。実は、とある場面を目撃してからツナのことが信じられなくなってしまったハルが、リボーンの提案を受け入れツナを試すテストを行っていたのだ。リボーンによって休暇とは名ばかりの特訓が行われているとは知らず、奇妙な出来事に首を傾げていたツナは、夕方、やけに先を急ぐランボと出会った。だがその直後から、ランボの消息が途絶えてしまう。
第39話『見えざる敵の目的は』
リボーンが武器チューナーのジャンニーニをイタリアから呼び寄せた。ヴァリアーとの戦いに備えてのことらしいのだが、部屋いっぱいに広げられた武器はツナにとって迷惑以外の何物でもなく、しかもジャンニーニが改造した武器は全て使い物にならなくなる始末。そのうえ、ダイナマイト改造のためやって来た獄寺が、改悪された10年バズーカによってこどもになってしまった!小さくなった自覚がない獄寺に振り回されるツナ。更に、こども獄寺は突然、何もないはずの場所を指差し、不審な人物がいると言い出し……。
第40話『リング争奪戦、開始!』
襲撃に備え特訓を続けるツナたち。だが、ヴァリアーのボス・XANXUSが、リボーンたちの予想より早く、スクアーロが持ち帰ったリングを偽物だと見破ってしまう。ついに日本に上陸したヴァリアー。その情報を入手した『親方様』こと家光は、ツナに雷の守護者を守るように言い渡す。突然のことに混乱するツナだったが、雷の守護者の正体を教えられ更に驚愕する。同じ頃、ヴァリアー側の雷の守護者であるレヴィ・ア・タン率いるレヴィ雷撃隊が、自分の所持する雷のリングの欠片を手に入れるため動いていた。
第41話『晴の守護者の思い』
次期正統後継者の座を巡る、ボンゴレリング争奪戦の幕が切って落とされた!しかし、XANXUSの迫力に怯えを隠すことが出来ないツナ。逃げ出したい気持ちと手の震えを止めたのは、獄寺と山本の笑顔だった。更に、了平との会話で、彼の戦う決意と京子への思いを知る。結局投げ出すことはできず向かった戦いの舞台・並盛中で、初戦の対戦カードが発表された。ついに始まった第一戦は、晴の守護者……了平とルッスーリアによる格闘技バトル!戦いは、バトルフィールドの特殊性も加わり、ルッスーリアの優勢で進むが……。
第42話『逆境をはね返す力』
左腕を痛め、更にライトの熱による脱水症状でピンチに陥った了平。コロネロの許可が下り、圧倒的に不利な状況を覆すため残しておいた右拳で起死回生の技『極限太陽(マキシマムキャノン)』を繰り出すが、それすらもルッスーリアの『メタル・ニー』に阻まれてしまう。右腕にまで酷い怪我を負い、倒れ伏す了平。彼を起き上がらせたのは、京子の涙と彼女と交わした幼い頃の約束だった。「俺は負けん!」妹を思う気持ちが『極限太陽(マキシマムキャノン)』を完全なものにし、了平の右拳が光り輝く。その光は、ルッスーリアの絶対防御を打ち砕いた!
第43話『20年後の雷撃』
雷雨の中、雷の守護者による第二戦は、呼び寄せた雷が地面を駆け巡る仕様になっている特殊フィールドで行われることとなった。ツナ側の守護者・ランボを案じるツナは何とか棄権させようと説得を試みるが、ランボは遊びと勘違いしたままフィールドに足を踏み入れる。果たしてツナが心配したとおり、レヴィとのバトルを開始した途端、雷がフィールドに落ちランボは電流を浴びてしまった。即座に決着が着いたかに見えた戦いだったが、雷によるダメージをほとんど受けないランボの体質変異『電撃皮膚(エレットゥリコ・クオイオ)』によって状況が一変する。
第44話『奪われた大空のリング』
20年後の姿になったランボの勝利で終わるかと思われた雷の守護者戦だったが、もう少しのところで10年バズーカの効力が切れてしまい、元に戻ったランボはピンチに陥る。救出のため勝負に割り込んだツナの行為は妨害とみなされ失格、雷・大空ともにリングを没収される。だが、そのことを悔いるツナに、リボーンは仲間のために取った行動を肯定する言葉をかける。「オレ、もっと強くなりたい」仲間が傷つくのは嫌だ、そのために強くなる。自ら決意したツナに笑顔を向ける山本たちだったが、そんな中、獄寺だけが浮かない顔をしていた。
第45話『怒涛の嵐戦』
第三戦、獄寺とベルフェゴールによる嵐の守護者戦は、時間制限ありのデスマッチだった。場所は、『ハリケーンタービン』によって突風が吹き荒れる校舎3階。両者とも飛び道具を武器にしているため風が最大の障害になるかと思われたが、ベルフェゴールはその風すらも利用し、獄寺に休むことない攻撃を浴びせる。『プリンス・ザ・リッパー』の異名どおりナイフを変幻自在に使いこなすベルフェゴールに対し、ダイナマイトでうまく攻撃できない獄寺。だが、見えないところから飛んでくるナイフの仕組みを解明。新技で反撃を開始する!
第46話『戦う理由』
新しく編み出した技『ロケットボム』でベルフェゴールにダメージを与えることができた獄寺だったが、自らの血を見たことによりベルフェゴールの異常性質が発露され彼の攻撃スイッチが入ってしまう。興奮状態になったベルフェゴールは本領を発揮、天才という名に相応しい体技と策により獄寺は段々と追い詰められていく。しかし、事前に彼の策を見抜き、対抗策で撃破!倒れたベルフェゴールのリングを回収すれば獄寺の勝利は確定するのだが、執念と意地により無意識の行動を起こすベルフェゴールに梃子摺り……。
第47話『最強無敵の流派』
次の対戦は、雨の守護者同士の勝負となった。山本にとっては、一度は敗れた相手……スクアーロとの因縁の対決になる。修行に出ていた雲雀が壊れた校舎に怒り乱入するという場面もあったが、リボーンの思わせぶりな言葉により何とか事無きを得て場外乱闘による失格は免れる。雲雀と入れ替わりでやってきたディーノは、実はスクアーロがヴァリアーのボス候補だったこと、いくつもの流派を潰し吸収してきた剣豪だということを山本に教え、流派を超えなければ勝てないと忠告する。しかし父・剛は時雨蒼燕流こそが最強無敵だと告げ……。
第48話『勝負の行方』
父から渡された、時雨蒼燕流の型でしか使用できない刀『時雨金時』で戦うことを決めた山本。もう後がない第四戦、衆人環視の中、雨の守護者戦が始まる!バトルフィールドは、とめどなく流れ落ちる水によって次第に足場の確保が難しくなってくる『アクアリオン』。スクアーロの猛攻を時雨蒼燕流で凌ぐ山本に一安心するツナたちだったが、スクアーロの知己でもあるディーノは不安を抱いたままだった。ディーノの予感は当たり、攻めに出た山本の技はスクアーロに見切られ、更に守りの技も破られてしまう。
第49話『鎮魂歌(レクイエム)の雨』
時雨蒼燕流は昔スクアーロが潰した流派だった!?衝撃の言葉にツナたちは驚くが、山本は父の言葉を信じ、時雨蒼燕流で戦いを挑み続ける。しかしスクアーロの反撃は止まることを知らず、山本は右瞼を負傷、更に『鮫の牙(ザンナ・ディ・スクアーロ)』によって重傷を負い倒れてしまう。だが、スクアーロによる時雨蒼燕流八の型の説明が父から伝授された技と違ったことで、山本は時雨蒼燕流の真実と、父が言う『完全無欠最強無敵』の理由に気づき、スクアーロに再度剣を向けた!
第50話『霧の守護者、来る!?』
未だ正体が明かされていない、ツナ側の霧の守護者。夜に迫った霧戦が気になって修行に身が入らないツナは、特訓場近くの駄菓子屋で意外な人物と再会する。一方、リボーンとコロネロが、アルコバレーノではないかと疑っているヴァリアー側の霧の守護者・マーモンも、何度術で探ろうとも阻まれてしまう対決相手の正体を訝しんでいた。ツナの霧の守護者は一体誰なのか?正体不明のまま夜は更けていく……。その頃イタリアでは、家光が9代目との接触に成功していた。
第51話『幻術vs幻術』
漸く姿を現したツナ側の霧の守護者は、見たこともない少女だった。出で立ちや手にしている武器、犬と千種がともにいることなどで、骸が少女に憑依しているのではないか、と獄寺は警戒する。しかしツナは、少女の中に彼女自身の意志を感じ取り、少女の希望するまま霧の守護者であることを認めた。クローム髑髏と名乗る少女は、骸が持っていた三又槍と六道の戦闘能力を使い、マーモンと互角の幻覚バトルを繰り広げる。だがマーモンは、更に奥の手を隠し持っていた……!
第52話『霧の真実』
「舞い戻ってきましたよ……輪廻の果てより」クロームの体を包んでいた霧の中から出てきたのは、あの六道骸だった!本物の骸は復讐者(ヴィンディチェ)の牢獄から脱走を試みて失敗した、という情報がマーモンの口から発せされたが、目の前の骸はどう見ても偽者には見えない。繰り出す技や能力も半端なく、アルコバレーノの力を解放したマーモン=バイパーと骸が織り成す壮絶な幻術に、見ていた周りの方が不調を訴え出す。その中でツナは、骸の記憶と同調、彼の現状と真実を知ったのだが……。
第53話『一抹の不安』
最後の守護者戦、雲のバトルが行われる朝。悪夢を見たツナは、雲雀の様子が気になって仕方がなかった。雲雀の強さを信じつつもどうにも落ちつかず、彼の調子を聞くべくディーノの元へと向かう。雲雀のことを語った時のディーノの自信に満ちた笑顔と自分と同じような行動を取っていた獄寺たちの安らかな寝顔に一安心するツナだったが、何故かリボーンだけは厳しい顔で『もしも』の時について考えることを促す。一方イタリアでは、ゴーラ・モスカに類似したかつての軍兵器の研究室をオレガノたちが見つけていた。
第54話『雲の守護者の暴走』
雲のリング戦の決着は一瞬でつくこととなった。呆気にとられる周囲を余所に、雲雀は、この戦いの原因でありこの場で最も強いであろうと見定めたXANXUSに戦いを挑む。しかし、雲雀の挑発に対し不可解な行動を起こしたXANXUSの顔には、争奪戦負け越しという結果にも関わらず何故か愉快そうな笑みが浮かんでいた。その頃、死ぬ気の零地点突破を習得するため特訓を続けていたツナは、ついに、技の完成まで漕ぎ着けていた。初代ボンゴレのみが成しえたといわれている技の意外さに驚くツナたちだったが、すぐに争奪戦の舞台、並盛中に急ぐ……!
第55話『決意』
暴走するゴーラ・モスカを一刀両断したツナ。一見、事態は収束に向かったかと思われた。だが、その瞬間に暴かれたXANXUSの企みに、ツナもリボーンも愕然とし言葉を失う。残酷な事実と張り巡らされていた罠。確かに存在していた温もりが消えそうになったとき、ツナは決意の瞳でXANXUSに告げた。「おまえに9代目の跡は継がせない!」ツナの覚悟とXANXUSの怒り……衝突の場は、チェルベッロ機関による取り仕切りの元、ボンゴレリング争奪戦の最終戦・大空のリング戦と位置づけられることとなった。
第56話『ごくでらのはなし』
雷のリング戦以来眠ったままだったランボが、一時的に意識を取り戻した。夕方、その祝いと見舞いのため病室を訪れた獄寺は、ちょうど目を覚ましたランボにこれまでの経過について語り出す。唐突な始まり……そして、各々の短いながらも濃い、特訓と戦いの日々。ランボ本人の自覚はなくとも当事者として深く関わることとなったボンゴレリング争奪戦は、XANXUSとツナの戦い・大空戦で佳境を迎えることとなる……。
第57話『大空戦、始まる!』
リング争奪戦、最後の戦い……ツナとXANXUSの直接対決の日。決戦前、ランボの部屋に見舞いに行ったツナは、そこでリボーンからレオン特製並盛中制服型マフィアスーツを渡された。それを身につけ、大空戦が行われる並盛中に向かうツナ。そこには、続々と各守護者も集結していた。雲雀まで来たことに驚くツナだったが、どうやら皆、チェルベッロ機関に強制招集をかけられたらしい。病院にいるはずのランボまで連れて来られ憤慨するツナだったが、大空戦はチェルベッロ機関の提示するルールの下、6つのリングと守護者の命がかけられた戦いとなった。
第58話『憤怒の炎』
守護者全員に注入された毒・デスヒーター。配られたリストバンドに内蔵されていたその毒は、30分以内に解毒しないと死に至る代物だった。守護者の命を背負っての戦いとなった大空戦は序盤から激しい攻防が繰り広げられ、XANXUSから放たれる圧倒的破壊力を誇る『憤怒の炎』に、ツナは修業で得た炎のコントロール力で対抗。一度は突き破った憤怒の炎だったが、XANXUSはついに隠し持っていた二丁拳銃を手に取った!その頃イタリアでは、まだボンゴレ総本部を脱出出来ずにいた家光が、9代目とツナが初めて会った日のことを思い出していた……。
第59話『援護する者たち』
憤怒の炎を上回る凄まじい銃の威力に、徐々に苦戦を強いられ始めるツナ。更に、ヴァリアー側の守護者がXANXUSの施しにより解毒されてしまう。だが、動き出したベルフェゴールの前に、自力で復活を果たした雲雀が現れた!「雲は嵐を巻き起こす」 リボーンのその言葉どおり、雲雀の行動によって獄寺も毒から抜け出し、ランボ救出のためレヴィと対峙することとなる。それぞれが心強い援護となり、XANXUSとの対決に集中できるようになったツナだったが、XANXUSの繰り出す攻撃に追い詰められてしまう。
第60話『死ぬ気の零地点突破』
XANXUSからの攻撃は止まることを知らず、かなりのダメージを食らい窮地に立たされたツナは、修業していた技『零地点突破』を試みる。発動させるため集中したツナの炎がノッキングするように不規則に瞬き始めたのを見て、『零地点突破』を知らないはずのXANXUSが何故か顔色を変えた。躍起になって阻止しようとするXANXUSに集中を乱され、なかなか技の発動まで漕ぎ着けられないツナ。そこに、XANXUSの技の1つ『怒りの暴発(スコッピオ・ディーラ)』が直撃する!一方、大空戦に姿を現さずにいたディーノは、ツナの助けとなるべく別行動を取っていた……。
第61話『零地点突破・改』
成功したかに見えたツナの『死ぬ気の零地点突破』は、XANXUSに一蹴されてしまった。「零地点突破はそんな技ではない!」まるで見たことがあるかのように断言するXANXUSの言葉に衝撃を受ける一同。だが、リボーンは冷静に技の分析をし、『零地点突破』とは技ではなく所謂1つの境地であることを導き出す。今のツナは境地に達しただけであり、初代が編み出した技とは違う『ツナの技』を獲得したのだろう、と。今の、相手の力を吸収するための技だけではXANXUSに勝つのは難しいと判断したツナは、超直感によって見つけ出した『零地点突破・改』を実行しようとするが……。
第62話『駆け引き』
クロームを助けるため体育館に足を踏み入れた獄寺と山本だったが、彼女は既にベルフェゴールとマーモンに捕らわれていた。リングとクロームの交換を持ちかけられた獄寺は、その申し出を跳ね除けようとする。だが、山本はある計略を持ってマーモンたちの言い分を聞き入れた。山本の機転で形勢は一気に逆転したかに見えたが……。一方、怒りを増幅させたXANXUSが繰り出す炎の威力は計り知れず、ツナの技を持ってしても吸収しきれるものではなかった。銃を捨て真正面から向かってくるXANXUSに対し、ツナも真っ向勝負で炎を受けて立とうとするが……。
第63話『凍りつく炎』
XANXUSの両手は、死ぬ気の炎を封じる技『零地点突破・初代エディション』によって氷づけにされた。初代ボンゴレが編み出したその技をツナが使用できたことに憤るXANXUSだったが、ツナは冷静に、XANXUSが昔、9代目から同じ技を受けていたはずだと指摘する。諦めず向かってくるXANXUSに彼の憤怒の理由を問いかけるツナ。だが、彼はその答えを口にしようとしない……。8年前の『揺りかご』で何があったのか、真実が明かされないまま戦いは決着へ向かう!
第64話『怒りの真相』
ボンゴレリング自身にも、秘められた力がある――。マーモンのその言葉どおり、7つの完全なるリングが揃った時、死ぬ気の炎とは逆の力を持つ零地点突破の氷を溶かすことができる炎がリングから出現した。更に、継承されたリングは、大いなる力を正統後継者『ブラッド・オブ・ボンゴレ』に授けるのだと言う。炎によって溶かされたXANXUSにリングが渡るのを、戦いで気力を使い果たしたツナは止めることができない。駆けつけた獄寺たちも一歩間に合わず、XANXUSに装着された全てのリングから光と力が溢れ出した……!
第65話『決着!』
激闘の末、ついに大空戦に決着がつき、リング争奪戦も終わりを迎えることとなった。リングに拒まれたXANXUSは失格となり、ボンゴレ次期後継者はツナとその守護者6名に決まる。呪詛のような言葉で吼えるXANXUSに、チェルベッロ機関は何もかもを見通したような物言いをするが、結局彼女たちが何者なのか、最後まで語られることはなかった。チェルベッロ機関によりバトル終了が宣言され、ツナに漸く安堵の表情が戻る。張り詰めていたものが切れ、そのまま意識を失うツナ。翌日、目が覚めた彼に、リボーンはにこやかに告げた。「ぱーちーだ」
第66話『ふるえてゴースト』
リング争奪戦も終わり平和を満喫しているツナに、リボーンは季節外れの肝試しを持ちかけてきた。最初は嫌がっていたツナだったが、京子も参加すると知り、一緒にペアを組めればと乗り気になる。だが実際墓場に着くと、ツナとランボ以外の参加者は脅かす側に回っていた。ツナは落胆するが、京子に臆病者と思われるのが嫌で、仕方なくランボと一緒に不気味な墓地内を進むことに。しかし途中ではぐれてしまい、次に再会したときランボは大人ランボに入れ替わっていた。何故か、いつもと少し様子が違うように見えた大人ランボだったが……。
第67話『ボンゴレ式授業参観』
授業参観。勉強が苦手なツナにとって嫌な思い出しかない行事の日。願いも虚しく、わからない問題に当てられてしまったツナは、とにかく適当に答えようと口を開く。だが、そんなツナを家庭教師のリボーンが許すはずもなく、親に紛れて背後から、ツナが正解を導き出すよう目を光らせていた。しかしそこにランボたちが乱入してきて授業参観は滅茶苦茶に!終いにはビアンキを見て倒れた獄寺を運ぶため、担任が中座してしまう。動揺が走る教室。その時、教壇にある男が立った!
第68話『ハッピー?ウェディング』
ある日、ツナに結婚式の招待状が届いた。そこに書かれていた新郎新婦の名は、リボーンとビアンキ!どうやら、奈々が先日、結婚式の写真を見つけたことが発端となり、ビアンキの結婚熱が上がってしまったらしい。リボーンが承諾するはずがないだろう、と最初は信じていなかったツナだが、教会でウェディングドレスに身を包んだビアンキを見て、挙式は本当のことなのだと気づく。だが、リボーンに祝いの言葉を伝えるため新郎控え室に足を踏み入れたツナは、そこでディーノから驚きの事実を聞いてしまう……!
第69話『とんでも犯罪3兄弟』
奈々の財布が掏られた!晩ご飯の恨みのため、リボーンと居候たちが犯人逮捕に立ち上がる。勿論ツナも駆り出され、奈々の護衛も兼ね揃って商店街を闊歩する沢田家一行。だが、いつしか護衛より、各々欲しいものを奈々に強請る方に意識がいってしまう。そんなツナたちに、ある兄弟が目をつけた。最近巷を騒がせている、犯罪3兄弟。その三男は、昨日奈々の財布を掏った張本人だった!また奈々をカモにしようと近づく三男だったが、彼を見たイーピンが突然、ある行動に出る。
第70話『入江正一の災難』
いつもの様にリボーンに攻撃をあしらわれたランボが、吹っ飛ばされた勢いで近所の家に入り込んでしまった。その家の少年・入江正一は、ランボが所属するボヴィーノファミリーから届けられた謝礼の品が入った箱を返すため、沢田家を訪れる。だがそこでは、日常からかけ離れた出来事が次々と起こっていた! 民家の庭で季節外れの日光浴をする美女、流暢に喋る赤ん坊、爆発するこども、怪しげな黒塗り高級車……。おかしな連中によって引き起こされるおかしな事態に、入江正一は混乱状態に陥り箱を返すどころではなくなってしまう。
第71話『気迫で勝負!絶対魔拳』
並盛町に道場破りが現れた。現場を目撃した京子とハルは、こどもにも容赦しない道場破りのやり方に怒りを覚える。だが咄嗟に何もできず悔しい思いをする二人。そんな彼女たちに、リボーンはツナがその道場破りをやっつけると宣言した。当然、嫌がるツナだったが、京子の悲しそうな表情を見て断ることができず、なし崩し的に修業を開始することとなる。リボーンがツナに授けようとしている技の名は『絶対魔拳』。だが、どんな拳法なのか尋ねても、何故かリボーンは口を開こうとはせず……。
第72話『退学クライシス』
理科のテストの返却日、成績の悪い生徒を馬鹿にしている嫌味な教師・根津は、悪い点を取ったツナの答案用紙をクラスのみんなに見せびらかすという所業に出た。ツナを嘲った根津に腹を立てた獄寺は彼に詰め寄るが、ツナと山本に止められ直接危害を加えることはできなかった。だが、その拍子に自分で勝手に転倒した根津はツナたちのせいで怪我をしたと憤慨し、彼らを退学にすべきだと言い出す。京子の歎願のお陰で、元々の原因である理科の再テストを受け良い点を取れば許してもらえることになったのだが……。
第73話『母さん感謝の日』
急に、皆に招待状が配られた。差出人はリボーン。そこにはこう書かれてあった。『ボンゴレ式ママン感謝の日パーティご招待』 リボーンが開いたこの催しは、いつも世話になっている奈々をもてなすためのものだった。だが、ボンゴレ式と名のつくものが普通であるわけもなく、今回のパーティも一般的なものとは一味違っていた。隠し芸を披露した人間に奈々が点数をつけていき、優勝者を決めるというのだ。しかも、優勝者の願い事達成率は、何と100%! それぞれ自分の願いを叶えるため、沢田家の居間は欲望渦巻く真剣勝負の場となった!
第74話『10年後の世界』
ひょんなことから、10年バズーカに当たってしまったリボーン。だが、何故か10年後の姿は現れず、そのまま行方不明になってしまう。獄寺たちにも協力してもらいリボーンを探すツナだったが、どこにも見当たらず……。原因である10年バズーカについて尋ねようにもランボでは心許無いと考えたツナは、大人ランボを召喚することを思いつく。早速、ランボに10年バズーカを出すよう頼みこむツナ。だが、ランボは渡すことを拒否、10年バズーカの取り合いになってしまう。そのまま二人で揉み合っていた、その時……!
第75話『アジト』
リボーンは死んだ。ラル・ミルチにそう告げられ、動揺を隠せないツナ。ボンゴレのアジトに向かうラルに成り行きでついていくことになったが、道中もそのことが頭から離れない。獄寺に励まされ何とか気持ちを持ち直すものの、突然未来に来てしまい右も左もわからない状況は変わらず、常に不安がつきまとう。途中で日が暮れたため、野宿をすることになった三人。食糧を調達し一旦落ち着いたためか、そこで初めて、ラルは現状を口にし始める。語られた内容は、ツナたちにとって想像以上に厳しいものだった。
第76話『守護者探し』
未来の並盛に来てしまったツナと獄寺。そこでは、ボンゴレファミリーが壊滅状態に陥る事態となっていた。敵は白蘭をボスとするミルフィオーレファミリー。ボンゴレを殲滅しようと動いている彼らは、ファミリーの人間だけでなくその関係者にまで手を伸ばしているらしい。ボンゴレアジトで無事合流できたリボーンと10年後の山本から聞いたその悲惨な状況に、ツナの混乱は頂点に達する。奈々や京子を心配して取り乱すツナに、リボーンは守護者探しを提案。10年後山本とともに捜索に出たツナたちだったが……。
第77話『覚悟の炎』
漸く見つけた京子が、突如10年前の姿と入れ替わってしまった!慌てるツナに、ミルフィオーレの刺客、太猿が襲いかかる。その頃、京子とほぼ同時に、山本・ハル・ランボ・イーピンも10年前の姿になっていた。頼みの山本が肝心なところでいなくなり、焦る獄寺。一先ず逃げようとするが、敵の野猿が見逃すはずもなく攻撃を喰らってしまう。何とか直撃は避けたが、反撃をしようにも匣と死ぬ気の炎を使う未来の特殊な戦闘に、これまでの攻撃方法は通用しない。だが、絶体絶命のピンチに陥った時、獄寺の脳裏に10年後山本の残した言葉が浮かび……。
第78話『過去への手がかり』
太猿との戦闘によって負傷したツナ。更に、京子だけでなく山本やハルたちも10年前の姿と入れ替わってしまったことを知り、ツナの混乱はピークに達する。だが、10年後獄寺が所持していた手紙……そこに書かれていた指示の本当の意味に気づいたことにより、八方塞がりだった状況は一歩前進する。獄寺や山本、京子たちの前向きな姿勢にも勇気づけられ、ツナは今自分ができるだけのことをしよう、と心に決めた。その頃、写真の男・入江正一はミルフィオーレ日本基地で、第3部隊隊長であるγとの邂逅を果たしていた。
第79話『最初の試練』
ラル・ミルチによる特訓が始まった。この時代の戦い方を習得するために欠かせない、匣とリング、波動についての説明を受けるツナたち。その後、実践練習として、まずリングに炎を灯すことを義務づけられる。獄寺と山本はすぐに実行に移せたのだが、ツナだけが何度やってもうまくいかない。炎をリングに灯すために必要な覚悟が足りないのか、と悩むツナ。だが、リボーンの言葉によって引き出された彼の飾らない思いに、リングは応え……。一方、イタリアでは、白蘭が驚くべき言葉を呟いていた。
第80話『不協和音』
京子がアジトの外に出てしまった。どうやら了平の安否を気遣うあまり起こしてしまった行動のようなのだが、外にはミルフィオーレが大勢うろついているため、一刻も早く京子を探し出さなければいけない状況に陥ってしまう。京子の不安に気付けなかったことを悔やむツナ。同時に起こったヒバードからの救難信号の件と合わせ、2つの事件をどう対処するか決断を迫られたツナは、動ける人間……ツナ・獄寺・山本・ラルの4人を二つのチームに分け、同時解決を目指した。しかし……。
第81話『コンビネーション』
山本を撥ねつけ、一人でγと戦うことに拘った獄寺。その頑なな様子に、さすがの山本も腹を立て見物を決め込む。だが、γとの力の差は想像以上で、獄寺はすぐに追い詰められてしまった。最大の危機が迫った獄寺の前に、それまで一切身動きを取らなかった山本が現れ……。同刻、京子の探索のため街を駆け回っていたツナとラルは、意外な人物によって匿われていた京子を発見した。無事を確認し、ほっとするツナ。しかしラルは、途中で見かけたγの進行方向から、今、獄寺たちが危険な状態になっている、と推測。2人は直ちに神社へと急ぐが……。
第82話『最強の守護者』
γの不意の攻撃に倒れる山本。特殊匣の力のお陰で獄寺と山本の攻撃を防いでいたγは、2人の会話に出てきた『ボンゴレ10代目』のことを聞き出すため、獄寺に迫る。しかし、痛めつけられても頑として口を割らない獄寺に見切りをつけ、γは山本諸共消し去ろうとするが……。「君はここで、咬み殺す」 獄寺と山本のピンチに現れたのは、10年後の雲雀だった! 並盛の風紀を乱す輩は許さない――。相変わらずな行動原理によって、雲雀はγに戦いを挑む。その頃、入江のところにボンゴレリングの反応に関する報告が入り……。
第83話『もたらされた情報』
漸く並盛神社に辿り着いたツナたちを出迎えたのは、10年後の雲雀だった。頼もしい人物との再会に笑顔になるツナだったが、獄寺と山本の怪我の状態に言葉を無くす。未来に飛ばされ動揺していたのは自分だけではなかったことに気付き、己の未熟さを痛感するツナ。だが、そんなツナにリボーンは、励ましともとれる言葉を投げかけた。一方、花に匿ってもらっていた京子は、迎えにきたラルとともにアジトに戻る。同じ頃、情報収集に出ていたビアンキとフゥ太が帰ってきたとの知らせが入り……。
第84話『遠すぎる家路』
京子も無事戻り、ビアンキとフゥ太が集めてきた情報をもとに、当面の目標に向かって特訓を開始するツナ。そんな最中、イーピンが熱を出して倒れてしまった。発見した京子とハルは、ジャンニーニに薬を出してもらい看病するが、なかなか熱は下がらない。医者に診せるべきだ、と主張するハルに外は危ないと反対する京子だったが、良くならないイーピンの様子とハルの言い分に負け、外に出る手伝いをしてしまう。事態にいち早く気づいたビアンキが、ハルとイーピンの後を追うが……。
第85話『アジトはどこだ?』
ランボが、ペロペロキャンディーが食べたいと騒ぎ始めた。アジトにある蓄えの中には、当然だがそんなものはない。ペロペロキャンディーのために脱走しようとまでしたランボに、一先ずは飴を与えてその場は乗り切ったのだが……。同日、外の様子を窺うためのモニターの1つが、配線の破損により使用できなくなってしまった。修理するにはアジトの外に出なければいけない。その任を引き受けたフゥ太は、この10年後の世界の人間である上、情報集めのため外に出ていることも多いため、安心だと思われていた。だが……。
第86話『最恐の家庭教師』
γ戦から約2週間後、ツナに新しい特訓が課せられることとなった。獄寺と山本も、漸く傷が癒えたため特訓に参加。それぞれに家庭教師がつくこことなる。山本にはリボーン、獄寺にはビアンキ……。意外すぎる組み合わせに驚く一同だったが、更に、今まで通りツナを指導すると思われたラルが、ツナの家庭教師を降りると言い始めた。もっと飛躍的な成長を促すため――その理由によって新しくツナにつくことになった家庭教師は、何と雲雀だった! 個別の修業が始まって早々、ツナは雲雀の匣技によって、密閉空間に閉じ込められてしまい……。
第87話『継承』
雲雀によって密閉空間に閉じ込められたツナ。脱出を試みるがうまくいかず、球体の中の空気が先になくなりかけてしまう。ハイパー状態も解け、万事休すとなったツナだったが、意識を失いそうになったその時、ボンゴレリングが急に光り出した。その光は、ツナにボンゴレがこれまで行ってきた非道ともいえる行いを見せ……。一方、球体の外では、やめさせるように訴えるラルに、リボーンと雲雀が『ボンゴレの試練』について説明をしていた。
第88話『73(トゥリニセッテ)』
『ボンゴレの試練』を乗り越え、Xグローブの新しい形態、Ver.V.Rを得たツナ。球針態を壊したツナに、雲雀が容赦なく襲いかかる。威力を増したXグローブで挑むツナだったが、その能力を中々使いこなすことができず、雲雀に良い様にあしらわれてしまう。ピンチになったツナは、最後の手段として意外な行動に出る……! その頃、イタリアのミルフィオーレ本部では、白蘭と主要メンバーである17部隊の隊長たちによる会議が開かれていた。
第89話『悲しみのピアノ』
匣の謎とそれに纏わる諸説についての説明がなされ、雲雀・ラルとツナ、リボーンと山本、ビアンキと獄寺、それぞれの修業が本格化し始めた! ハードな内容に毎日疲れ果てている三人だったが、その中、どうにもうまくいっていない獄寺は、日に日に一人で行動するようになってしまう。様子がおかしいことを心配するツナに、リボーンは獄寺の過去を語り始め……。同じ頃、ミルフィオーレのグロ・キシニアが日本に向かって旅立っていた。
第90話『雨フクロウ(グーフォ・ディ・ピオッジャ)』
ツナたちと同じように10年後の世界に飛ばされていたクロームは、一人状況のわからぬまま黒曜ランドで日々を過ごしていた。そこに、グロ・キシニアが単独で乗り込んでくる。10年後のクロームと何やら因縁があるらしいグロは、クロームへの歪んだ執着を見せる。10年後の骸を倒した、と告げる彼に、クロームは立ち向かうが、幻覚が効かずピンチに陥る。だが、突然、懐かしい声が頭に響き……。
第91話『信じるもの』
グロの匣兵器である雨フクロウに憑依した骸の助言により、霧のボンゴレリングに炎を灯して戦うクローム。だが、パワーアップした幻術もグロには通用しなかった。打つ手なしかと思われたとき、骸がクロームに問いかける。「おまえの一番信じるものは何ですか?」二人の力が合わさり、出現したのは……! その頃、ツナたちのアジトでは緊急暗号通信を知らせるサイレンが鳴り響いていた。コードは暗殺部隊のものだというのだが……。
第92話『委ねられた選択』
ボンゴレのアジトが見つからず、焦る入江。そこに、グロが重傷を負ったという情報が入ってきた。タイミングよく繋がれた白蘭からの通信で、グロが倒された場所・黒曜ランドへ向かうよう指示したのが彼ではないことが判明する。待機しているはずのグロの行動を訝しんだ入江は、誰からの情報なのか、黒曜ランドで一体なにがあったのかを問い正すためグロの元へ向かったのだが……。同じ頃、ボンゴレのアジトに、あの男が足を踏み入れていた!
第93話『緊急警戒レベルD』
10年後の了平によってもたらされた大規模な作戦。それに参加するかどうかの決断を迫られたツナは、一日の猶予をもらう。思案しながら、一先ず修業に戻ろうとしたツナと獄寺たちだったが、廊下で出くわしたランボの手榴弾がひょんなことから爆発、アジト内に警報が鳴り響く。初めてのことに驚く一同だったが、ジャンニーニによるとアジト内のセキュリティは5段階に分けられているらしい。良い機会だからとツナたちが説明を受けていた矢先……。
第94話『暴かれた正体』
ランボの起こした騒ぎも収まり、修業を再開したツナたち。だが途中、ツナはラルから急に他の面子の修業を見に行くよう指示される。首を傾げながらも、まずは山本のところに顔を出したツナ。調子はどうかと特訓場所である道場を覗くと、そこではリボーンと山本の激しい修業が行われていた。だが、成果はまだまだ出ておらず、山本はリボーンにあしらわれている状態。しかも、獄寺はどうかと彼の特訓場・ストームルームに足を運ぶと、そこにはビアンキしかおらず……。
第95話『決断』
クロームの容体が急変した。骸の幻覚によって補われていた内臓が壊れだしたのだ。骸に一体何があったのかも、どうすれば良くなるのかもわからず、苦しむクロームの前でただ焦ることしかできないツナ。そこに雲雀が現れ……。何とか持ち直したクロームだったが、彼女の病状悪化により5日後のミルフィオーレ日本基地への突入はより厳しい状態となった。更に、芳しくないラルの体調をリボーンが看破する。悪条件が重なる中、ツナが出した答えは……。
第96話『X(イクス)バーナー』
5日後の作戦決行のため、雲雀との特訓を続けるツナ。しかし雲雀は「いつまで草食動物の戦い方をするつもりだい?」と言い放ち、相手にしてられないとでも言うように自室に引き上げてしまう。取り残されたツナは思考を巡らすが、XグローブVer.V.R.を使いこなす方法が思いつかず行き詰ってしまう。そんな時、必殺技のアイディアを与えてくれたのは、いつもはウザイだけのランボと、ハルだった。支えがあるから力が出せる……ツナはその思いを新しい技に託す。
第97話『大追跡』
スィステーマCAIの完成は見えた、と豪語する獄寺。だが問題は突然現れた謎の仔猫だ。仔猫は全く懐かず、獄寺から逃げまわり、アジト内での追いかけっこが始まってしまう。必死で追いかける獄寺。脳裏には今までに起こった様々なことが浮かんでは消える……だが、作戦決行を間近に控えた彼らに感傷に浸っている暇はない。「入江正一をぜってー倒す!」決意も新たに、獄寺はまた仔猫を追って走り出すのだった。
第98話『宣言』
回線が復活し、やっと連絡が繋がった白蘭。心配していた入江は、いつものように飄々としている彼に半ば呆れつつ状況を訊く。ニコニコとマシュマロを頬張る緊張感のない白蘭の態度とは裏腹に、状況はかなり切迫していた。ボンゴレにミルフィオーレ日本支部のアジトの情報が漏れたのだ。それを聞かされた入江はマーレリングを取り出し「僕が直接やりますよ」――今までの頼りない態度とは一変して冷徹な表情を見せた……。
第99話『最終試練』
山本の修業もやっと次の段階に入った。だがリボーンは、これ以上の高度な剣技は自分が教えるには限界があると、代わりにDVD-BOXを取り出す。再生してみると……「う゛お゛ぉおい!」聞き覚えのある声が飛び出した。『剣帝への道』と題されたそれは、スクアーロが未来の山本に見せるために自分の100番勝負を記録したものだった。その姿に夢中になり、画面を食い入るように見つめる山本。映像を通して、スクアーロが山本に伝えたかったこととは……?
第100話『突入前夜』
ミルフィオーレのアジト・メローネ基地への突入を明日に控えた夜。京子たちは明日の男子の大仕事に向けて、ご馳走をつくる準備をしていた。獄寺、山本も、それぞれの特訓の成果が出て、準備万端といったところだ。ところがツナは一人でアジト内を慌ただしく駆け回り、何かを探している。以前京子にもらったお守りを失くしてしまったのだ!一方、10年後の了平たちは雲雀のアジトで決戦前の最後の会議を開いていた。草壁がハイパーコンピューターにより算出した明日の作戦の成功率は、想像を絶する数値だった……。