第1話『革命への前奏曲(プレリュード)』
U-17(アンダーセブンティーン)日本代表合宿に参加中の中学生たち。 一度は合宿所を去ることとなった「負け組」メンバーも試練を乗り越え帰還し、合宿所は再び活気を取り戻していた。 無口なルームメイトたちを相手に赤也が落ち武者話を披露する205号室。合宿に持ち込んだ鉢植えの話題で盛り上がる 不二たち201号室。211号室では黄金ペア同士のまくら投げが始まって…。 その頃、真田は三船コーチの伝言を受けとっていた。この合宿の1軍と呼ばれる最強選手たちが、 1か月の海外遠征から戻ってくるというのだ!
第2話『激戦開始』
各コートに散った1軍No.11~20との試合が始まった。No.17三津谷と対峙した柳は、三津谷を「あくと兄さん」と呼び、 乾を驚かせる。柳にとって三津谷は、幼いころにデータテニスを教わった相手だったのだ。 しかし、データテニスの強者との戦いとはいえ三津谷に翻弄されるばかりの柳に、乾は違和感を募らせる…。 一方、No.18平とNo.19原の四天宝寺OBダブルスと対戦中の桃城と謙也は、平たちの独特のペースに苦戦を強いられていた。
第3話『鏡像と虚像』
1軍No.11~20の選手と中学生たちの激戦は続く。 幸村の対戦相手はNo.11の不破。しかし不破は一球も打ち合うことなく、 「ハンデ」と称して目隠しで己の目を覆った。 視界のない状態でも実力を見せつけ翻弄する不破だが、 幸村は勝負を諦める様子はない。 それどころか、ハンデなど必要ないと不破を挑発して…。 時を同じくして、入江はNo.20秋庭と試合をしていた。 試合を舞台のように演出しようとする入江のテニスを、 「安い芝居」と一刀両断する秋庭。 その言葉に瞬間的に燃え上がる怒りの中で、 入江は跡部との会話を思い出す…。
第4話『決戦前夜』
試合に勝利し、No.11~20のバッジを手にした中学生たちの次なる相手は 1軍No.1~10、通称Genius10(ジーニアステン)! No.1平等院鳳凰の提案で、明朝から日本代表を賭けたシャッフルマッチが 行われることになった。 決戦の前夜、コートで打ち合い調整をしていたリョーマと徳川を、 平等院の強烈な一打が襲う。 体をはってリョーマを守る徳川だが、さらなる一打が…! ラケットを構えたリョーマの前に割って入り、その球を打ち返したのは、 フードをかぶった謎の1軍選手だった。 平等院の剛速球を難なく返したその男の名前は越前リョーガ。 リョーマの兄だというのだが…。
第5話『最強のペア』
シャッフルマッチ初戦、No.9越知とNo.10毛利とのダブルス戦に 名乗りを上げたのは跡部と仁王。 226cmの高身長から繰り出される越知の必殺サーブに対し、 手塚へとイリュージョンした仁王は、 腕への負担の大きい零式サーブで対抗する。 サーブの戦いを制したのは中学生ペアだった。 あと1ゲームを守るだけ…。 そう意気込んだ瞬間、越知の冷たい視線が跡部を射抜く! 「精神(メンタル)の暗殺者(アサシン)」と呼ばれる越知の プレッシャーの前に跡部は…、そして仁王は…。
第6話『裏切りと交渉』
シャッフルマッチ第3試合、 「コート上の交渉人」の異名を持つNo.7君島と 「処刑人」と呼ばれるNo.8遠野ペアに対するのは、 丸井&木手ペア。 異色の組み合わせだが、縮地法を生かした木手の守備力は 丸井の妙技を際立たせ、理想的な戦いぶりを見せる。 しかしそんな中学生ペアの善戦にも君島は余裕の笑みを崩さない。 その時、木手の打球が突然丸井に襲い掛かる!豹変する木手の態度。 君島の交渉はすでに成立していたのだ…!
第7話『10球を抱いて眠れ』
心と体を削る激闘となった丸井&木手VS遠野&君島の戦いは、意外な形で決着した。 苛烈な試合から一転、ひとり静かにコートに立つNo.5鬼に、遠山が再戦を申し込む。 負け組の修行を経てさらに進化した遠山のテニス。 「日本一のテニスプレイヤーになる」そのために鬼に勝ちたい。 巨大な壁に食らいつく純粋な闘志が、ボールを打ち合うほどに鬼の心を熱くする! 一方、リョーガと共にコートを離れたリョーマは、 平等院の光る打球を打つ方法をリョーガから教わっていた。
第8話『皇帝と怪物』
Genius10のNo.2種ヶ島とNo.6大曲とのダブルス対決のために、 真田が相棒に選んだのは亜久津だった。 ブランクのある亜久津を危ぶむ中学生たちだったが、 掴みどころのない種ヶ島のスタイルに翻弄されてペースを崩したのは真田の方だった。 必死に振り抜いた真田のラケットが、偶然にも亜久津の頬を強打する! 張りつめた空気の中、立ち上がった亜久津。だがその顔に怒りはなかった…。 この試合は、亜久津にとっても負けられない大切な試合。 「お前のテニスをしろ」亜久津の言葉を受け止め、真田は集中力を取り戻す。
第9話『覚悟』
リョーガから光る球の打ち方を教わったリョーマは、その手ごたえを確かめるように さらなる勝負を持ちかける。その姿にリョーガは幼い頃のリョーマの姿をだぶらせた。 「真剣勝負しようよ」――記憶を失っても変わらない弟の負けん気の強さに、リョーガは笑みをこぼす。 一方のシャッフルマッチでは、徳川が驚異的な猛攻によってGenius10のNo.1平等院と互角の勝負を繰り広げていた。 徳川にとって平等院は、合宿参加当初に完全敗北をした因縁の相手。 鬼と入江の協力により進化した徳川は、まさに死に物狂いの攻撃で平等院を追い詰める…!
第10話(最終回)『導かれし者たち』
次々と徳川に襲い掛かる平等院の打球。死よりも苦しい地獄を乗り越えてきた平等院にとっては、 この勝負にかける徳川の決意すら生ぬるいものでしかなかった。限界を迎えながらも執念で戦い続ける徳川。 一切の容赦のない平等院の攻撃。そんなふたりの死闘がリョーマの中に眠るサムライの魂を呼び覚ます! 周りの制止を振り切って徳川に迫る平等院の「デストラクション」を打ち返したリョーマ。 しかしその行為は規定違反となり、合宿所を追放されてしまう。 突然戻ってきた日常生活はどこか空虚だった。そんなリョーマの行き場のない想いを解放してくれたのは、 いつも変わらずちょっと不器用で素直な桜乃だった。